あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

いよいよドイツへ

2005-08-21 19:19:44 | ドイツ視察旅行
明日はいよいよドイツへ旅立ちます。とはいってもたかだか4泊6日ですが。
何も準備しておらず、前日の今日になって、いろいろ買い物に行った。
結局、スーツケースはレンタルすることとなった。だいたい1週間で3千円ぐらい、そう思うと置く場所とか考えるとこの方がいいかもしれない、そうしょっちゅう使うものでもないし。
あとはいちおう、ドイツ語のCDつきテキストなんかも購入。
前日に買ってどうするんだという感じだが、まあ行きの飛行機12時間あるから一夜漬けする予定。それより英会話復習したほうがいいとは思ってる。
学生のとき八代先生にさんざん習ったが、おはよう、こんにちは、おやすみ、ありがとう、さよなら、愛してます、ぐらいしか覚えてない。
まさか、今になってドイツ語が必要になるとは思ってなかった。
まあ、とにかく、有意義な旅になりますように。

盛岡三大麺

2005-08-20 15:35:27 | 学会活動
今週の水木金と手術のライブセミナーで盛岡へ行ってきた。
盛岡では、今、三大麺としょうして冷麺、わんこそば、じゃじゃ麺がブーム?らしい。とりあえず今回は冷麺のみ食した。
わんこそばは学生のとき二度ほどチャレンジしたが、たしか220杯ぐらい食った、でもその横で俺の友人は250杯食ってた。やつはなんとわんこ体操なる裏技を使っていた。わんこ体操とは今から10年ぐらい前のことだと記憶しているが岩手医大の学生でわんこそばを500杯ぐらい食うやつがいてテレビでやってたが、そいつがそのためにあみだしたのが、わんこ体操である。たしか胃から十二指腸へ強制的にそばを流すために体をくねくねさせるというものだった。
恐るべし、岩手医大、わんこ体操。あのわんこ体操の彼は今どうしているのだ?
ちゃんと医者になれたのかなー、今でもわんこそば食ってるのか、誰か知ってますかー。

話がだいぶそれてしまったが、そろそろセミナーの話をします。
症例は2日間で4症例、
一例目が川副先生執刀で二尖弁のARの形成(三尖弁化)、日本でもこれをやっているのは川副先生ぐらいだろうが、なかなか標準化しにくい手術であり、遠隔成績もまだ5年までとのことで、なかなかまねは出来ないが、誰かがやっていかないと進歩はしない、チャレンジャーである。

二例目は坂本先生の執刀でPAPVRのパッチ形成でまあ、難なくおわった。俺がいつかASDと思って開けたら、お取り上げになった症例と一緒だ、たぶん。
一日目が終わり、夜は今日の症例の反省会と明日の症例のプレゼンテーションが行われ、その後、懇親会が開かれた。
あまり若い先生はおらずスター選手ばかりで、ちょっと近づきがたかった。
二次会は、どっかのバーで行われたみたいだが、僕らは東邦大橋病院の助教授の尾崎先生を捕まえて一緒に飲んだ。
尾崎先生は、44歳、防衛医大出身で亀田総合病院の外山先生のところで修行し、その後、自分で手紙を出してベルギーに留学、そこはベルギーで一番の大学病院で最初の一年は基礎研究をしていたが、その研究が認められ翌年から臨床で契約され手術をトレーニング、日本に帰ってきてからは新東京などを経由し前教授である海老根先生とどっかでつながり、そして現職についている。
ベルギーはオランダ語でやはりドイツとかと一緒で、そこのボスがOK出せば日本人でも臨床が出来るらしい。川崎幸の山本晋先生とは同い年で新東京で知り合っており、大動脈があると今も時々大橋に手術をしに来るらしい。
尾崎先生いわく、山本先生のやり方でやるとほんとに、出血が無く手術が4時間ぐらいで終わるから楽しいといっていた。やっぱりスゲー。絶対にいつか見学に行かなくちゃいけない。出来れば今後、週に1日ぐらい勉強しに行きたいところだが、こっちも最近忙しくなかなか僕ばかりあちこちと出かけるわけにはいかないかな、でもここで遠慮はしちゃいけない、多少わがままでも自分のやりたいことを通さないと、這い上がれないだろうな。
もうひとつ、でも尾崎先生いわく、手術はめちゃくちゃ雑だといっていた、俺のほうが100倍は丁寧だと、、、。

二日目は、
三症例目が大北先生の執刀で下行大動脈瘤(仮性瘤と真性瘤のダブル)
FF-beatingの33℃で単純遮断で再建、視野展開はオムニトラクトを使用。仮性瘤はPAUによるものだった、術前の放射線科の診断でadamkiewiczが同定されており3本ぐらい再建していた。再建は枝つきのグラフトで再建、これはめんどくさいがアイランドで再建するとあとで吻合部瘤になることがあるとのこと。
あと、髄液ドレナージとかNEPとかやってた。SEPは意味なしと。
髄液ドレナージは1時間で20mlを超えない量で、そしてNEPは5分おきに計測、adamkiewiczを再建するときは1分おきに計測するといっていた。そして圧が半分以下になるようだとまずいので急いで縫うんですといっていた、そしたら実際に圧が半分以下となり急いで縫っていた。
体温は直腸温で33℃までさげて、これだとadamkiewiczも30分は大丈夫だといっていました。まあとにかく、終わりましたが。
大北先生のところでは年間30例もあるっていってた、まあそれだけあれば髄液ドレナージとかNEPとかやってもいいけど、普通の施設じゃ年に数例だもん。

4例目は、岡林先生の執刀でCABGとMR、最初虚血性のMRとふんでいたら実は透析患者でありMACと弁の石灰化によるMRであることが判明、DM・HDで5枝バイパス、それでM弁にも手をつけるのかといろいろ討論もあったが、実際には弁の石灰化部分からニューと石灰化の手前の変な物質出てきて(ちょうどアテローマみたいに)それがでちゃったら、リングで閉めただけで逆流とまりラッキーだった。

そんなこんなで4例の手術も無事おわり盛岡を後にした。
途中、坂田先生の講義があり、MRについての分類をのべてた。
また、佐野先生が今年の胸部外科のプログラムを紹介してた。
なんか佐野先生は世界の佐野であり、外人ばっかりくるらしい、とにかくすごいぞ、あのカラゴッツも来るといってたし、カラゴッツとかにウェットラボの講師をさせるかもなんて言ってた。スゲー楽しみ。

来週はいよいよドイツの視察です。

終戦記念日

2005-08-16 11:08:34 | Weblog
思えば先週の金曜日の当直から始まってずーと家で寝てない気がする、病院の目と鼻の先に住んでるのに、金曜は当直、土日もついつい医局のソファーで気づけば朝、月曜は外勤でそのまま当直と四日も帰ってねえ、そうかと思えば今日も病院の当直だった。まあ、この季節、暑苦しい自分の部屋より病院のほうが過ごしやすいが、しかし、やはり疲れが取れない気がする、30過ぎて、もうそういう年になってきたのか、、、。

昨日は終戦記念日、バイト先の老人病院で回診のとき、みんなに終戦の頃はどうしてたかたずねて回ってみた。みんなだいたい60歳以上の人たちなので戦争経験者である、ある人は目の前で親を亡くし、ある人は食べ物に飢え、ある人は病気で徴兵を免れ、またある人はフィリピンで終戦を迎えたと、恐ろしいことです。

先日テレビでルバン島で30年間たった一人の戦争をしていた小野田寛郎の再現ドラマやってた。
ほんと頭下がります、まさに戦争の犠牲者である。かわいそうと思うが、しかし本人はどう思っているかわからんが。

40分の壁

2005-08-13 13:29:47 | 術者、勉強になった症例
昨日はDVRとDVR+CABGの二つ、2例目のpump onさせてもらったが40分だった、これでpump onは通算18例目となるが、なかなか40分の壁を越えられない。
ちなみにSVGはこれまでだいたい30本ぐらい、ようやく皮膚閉じるまで速くて1時間ぐらいとなったが、まだまだ、40分ぐらいにはしたいなー。
麻酔の導入はここへ来てから、かれこれ250例ぐらいはやってると思うが、最近は速ければ30分以内に出来るようになってきた、だいたい極めた感じはある、やはり数やらなくてはいけません。
今週は半夏休み体制で医者も看護婦も少なめなのに、なんだかんだ緊急、準急いれて10件となった。しかもそのうち透析3人ほど、さすがにしんどい、患者が誰が誰だかわからん状態になってる。
来週は本格的にオペ室の夏休みとなるので、緊急以外は手術なしちょっと休憩できそうだわー。

形成外科

2005-08-10 02:15:04 | Weblog
今日はがんばって、縦三件やりました。ただいま午前二時、さすがに眠い。
一例目は、ARで難なく終了、二例目はASOでレトロでアプローチしてAoと外腸骨Aのバイパス、Boss前立ちにてやらせてもらった、ラッキー。
三例目はCABG後のケロイドの形成、何でこんなのうちでやらなきゃならんのかわからん形成外科に行ったほうが100倍はいいはずだが、うちでCABGやったわけじゃないのに患者さんのたっての希望でうちでやることとなった。
ケロイドは横方向に引っ張る力のせいなので、力を分散するためギザギザにするW字形成をした。
結節でこまこま縫っていき、これが今日のオペの中で一番しんどかったと思われる。三件目は見ていただけだがやはり形成は俺にはむかなそうだ。

和田移植

2005-08-08 23:32:07 | スーパースターども
今日、8月8日は何の日かというと、昭和43年、日本で始めての心臓移植が行われた日であります。僕は何の偶然か先日、本屋で和田壽郎先生の自伝(神から与えられたメス)を見つけまして、
今日読んでたのだが、ふと気づくと今日8月8日が和田移植のまさにその日であった。
この本を読むまではなんとなく和田移植に対してあまり良い印象は無かった、それは以前に渡辺淳一のダブルハートを読んでいたせいかもしれない。今回この本を読んでいて、実はものすごい人物であり、心臓外科の世界にものすごい貢献をしていることを知った。
正直、ぼくもこの人が現役のときに教わりたかったなーと思った。
そしてますます、日本の医療システムと政府にたいして失望。
ほんとに合理的なシステムの下で仕事がしたい。

今週もなんか知んないけど、盛りだくさん、お一人夏休みでいないのになぜか9件、とほほ、しかしチャンスのはず、今週終われば来週はオペ室お盆休みでーす、がんばるのだ。

外科認定医

2005-08-04 22:54:40 | Weblog
明日も手術は二例入っているが、東京へ行かなくてはならない。外科認定医の書類に印鑑押してもらいに、大学とか出張した病院とかにいって教授やら部長やらに頭下げなくてはならない。
しかし、大学を飛び出してしまった身としてはちょっと、行きにくいところあり、、、。

今日はAVP+MVP+TAP+MAZEと左房粘液腫の縦二例だった、今日は外科医三人しかいなかったので、午前中ちょっと外来のお手伝いしたが、あとは、ほぼフル参加。
前立ちの経験数を稼ぐ稼ぐ。
二例ともほぼ順調に終わり9時には終了。
これがオペ室2つあったらたぶん夕方には終わるのかなーなんて甘い幻想を抱くが、考えてみれば今日みたいな日は外科医が足りんか?
それに経験症例が減ってしまうかな、どうだろう。
そういえば、今日はりんくう病院の笹子先生が遊びに来ていた。
あんまり話をする余裕はなかったけど、なかなかダイナミックな人っぽい印象だった。


yacht race

2005-08-02 19:26:47 | Weblog
先週末はヨットの東医体があって、江ノ島まで行ってきた、二年ぶりの江ノ島だったが、なんか、旅館つぶれて、スパが出来ていた、なんか似合わない。
今年は初戦が日曜日ということもあり、OBの集まりはいまいちであったが、それでも借りた40人乗りの漁船はほぼいっぱいとなった。
いつもながら思うが、うちのヨット部のOBの集まりようは、東医体にしても追いコンにしてもなかなかのもの、まーそんだけ、みんな大会で活躍してくれることを楽しみにしているんだろうが。
今年は初日しか見れなかったが、初日の成績からすると入賞どころかたぶんブービーに近いと思われる。、あんだけ苦労して一度は優勝カップを手にしたのに、あの頃のヨット部はどこへ行ったやら。はー、たぶん来年はOBガクッと減ると思われる、応援というよりはただ日焼けとビールのみ行くだけになりそう。
当時、コーチについていてくれた元オリンピック選手の小松さんは今は順天堂についているらしい、どうりで、初日のトップは慶応と順天堂だった。
残念、わがヨット部の復権を祈ってる。