日々是好舌

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嘘八百ベクレル。

2011年05月28日 09時34分58秒 | 日記
摩訶不思議なことがあるもんだ。
東電福島原発1号機の海水注水問題である。

私の記憶に間違いがなければ、

① 原子力委員会の斑目委員長が「再臨界の可能性もゼロではない」と言ったとかで、菅直人首相の指示で、海水注入を中断させた。

② 形ばかりの政治主導に拘る官邸側は全て官邸主導でものごとを動かしたかった。海水注入についても菅首相は「聞いていない」と東電側を怒鳴りつけて中断させたというのが、これまでのマスコミ報道だった。

ところが、ここへきてから東京電力は、吉田昌郎発電所長の独断で注水は中断することなく続けていたと発表した。

結論として、海水注入を続けたことが正しいのか、中断するのが正しいのかと言えば、続けた判断が正しいのである。
すると、菅首相の中断指示は誤まった判断で、吉田所長の臨機の判断が正しかったと言うことになる。

東京電力では吉田所長を処分するそうである。総理の指示を無視して注水を継続したという規律違反を咎めるということなのだろうが、もし、菅首相の指示に従って注水を中断した結果、再臨界など取り返しのつかない事態になっていたらどうなるのだろうか?

原子炉には素人の菅首相の判断は、その道の専門家である吉田所長の判断に優先するのだろうか。

吉田所長の処分も含めて、今後の成り行きが注目されるところである。

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