青山ユニマット美術館に行ってきました。
この美術館は5月に閉館していた箱根芦ノ湖美術館が移転する形で7/26にオープンしたばかりなのです。
先月、松岡美術館での
エコール・ド・パリ展を見て来たのでちょいとかぶるのなあとは思ってたのです。
でも、シャガールも好きなのでこれはこれで見ておこうと思い、南青山に行ってきました。
やはり、新しいなという感じがしますね~。
まず4Fにあがり、3F、2Fと続いて見ていくようになっています。
1Fはチケットカウンターとショップのみ。
エレベーターで4Fにあがると、そこはシャガールの作品で埋め尽くされていました。
ちょっと意外でうれしかったこと。
それはひとつひとつの作品に解説のシートが付いてるところ。
単に、パンフとかないんで絵の横に解説を持ってきたのでしょうが、必要なければ読み飛ばせばいいのだし、気になったらじっくり読めるのでこれはなかなかいいんまと思いました。
さて、今回チラシにも使われてた「ブルーコンサート」です。
チラシの裏に書かれてるところによるとこれらのシャガールの作品はこれまで一般に公開されたことがないそうです。
色の良さはどうしても実物しか伝わないなあと思います。
なんで、シャガールの絵っていうのはこんなに脈絡のないものがぐちゃぐちゃになってるのに心地よいと感じるんでしょう。
彼の作品に出てくるモチーフがてんこ盛り。花嫁、鶏、時計、夜の街。
見てるととても暖かい気持ちになるんですよね。
シャガールの作品は4Fのみで全18点が展示されていました。
続いて3Fからはエコール・ド・パリの展示です。
松岡美術館の展示ですごく惹かれたキース・ヴァン・ドンゲンの作品もありました。
「婦人像」なるタイトル。
やっぱ、このひとの描く女性ってすごく好きなのです。
ルックスからくるものでなくって、表情から出てる色気みたいなのが伝わってくるんですよね。
やはり、藤田嗣治もありました。
「バラ」
女性の白い肌もいいのですが、この壁と花瓶の白の微妙なトーンが素敵でした。
ほんとはバラが主役のハズなのに背景のほうが気になってしまうのです。
今回、一番の収穫はこの作品でした。
キスリングの「長椅子の裸婦」。
圧倒的な存在感のある絵でした、これは。
一見、ふつうに見えるのですが、ちょっとへんだなという違和感があるのです。
顔の表情は目がうつろで空を見てるのに、首から下の豊満な体はとても健康的。
すごく、やばいものを見た気分になるのです。
キスリングの描く作品は目がとても気になりました。ちょいと病んだ感じがするのです。
とまあ、わたしの感じるところではこんなところでした。
さて、チラシを見ててこの展示はいつまでなんだろうと思ってしまいました。通常、あるようないつまでという期日がないのです。
当面は今の展示のままってことなのでしょう。
もし、行くのであればひとつだけ注意があります。
わたしが行った時には、入口のチラシが切れてたのですが、帰りにはチラシがまた補充されていました。
で、見てみると、なんと割引券がついてるのです。
通常は一般が1000円のところ、割引券で200円引きの800円で入場出来るのです。
うーむ、タイミング悪かったみたいです。
しかも、ページにも割引券があってプリントアウトして持ってくようになってます。
http://www.unimat-museum.co.jp/
事前に情報はチェックしとくのが正解のようです。