あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

高橋大輔 ア (HARMAS GALLERY)

2015-10-26 21:38:13 | アート系


久しぶりに訪れたHARMAS GALLERY。

高橋大輔さんは最初見た時のインパクトがものすごく残ってる。
高橋大輔「絵画の田舎」(アルマスギャラリー)

気持ちいいくらいの絵の具の特盛!

見ると気前がいいなっていう気持ちになるんですよね。

あれからもう何年も経っている。

さてどんな風に変化してるだろう。

そんな期待をして作品と対峙してきました。

おおおお。

まず気づいたのは支持体が多様化したところ。

以前は絵の具がもりもりと全面に出ていたのが、今回は支持体をあえて出すような作りのものも。


パネルをだしてたり、はたまた麻布だったり。

あと額縁を模したように周囲を囲むのもまた絵の具だったり。

そして、1番やられたなと思ったのはリミックス。

なんと過去の作品の部分を削ぎ落として貼り付けてる。

切り取られたエッヂの直線の生々しさがたまりません。

絵画であるのに厚みのある絵の具は物質としての重厚感と存在感を放つからこそ効果のある手法。

構造がとても楽しい展示でした。

12/5まで。

金土日のみオープン。12:00~19:00


<関連記事>
高橋大輔「絵画の田舎」(アルマスギャラリー)
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冨岡奈津江展 「陶のいきもの ~Time files~」(ガルリアッシュ)

2015-10-26 00:01:07 | アート系


久しぶりにガルリアッシュへ。

冨岡奈津江展 「陶のいきもの ~Time files~」が本日からスタートしていました。

会場に足を踏み入れると、なんと白い砂利が。

そこにいきなりカブトガニがいるこの光景。まずお目にかかることはないであろうお題です。

しかも、奥にひっくりかえった脚だけが。

ぱっと見、リアルだなあと思ってたのですが、よくみると違う。

面の張り出し方が違うのだけど、牡蠣の殻のようなディテールがなんとなくそれっぽい感じに見せている。

逆にひっくりかえった脚はテカテカとしてリアル。昆虫の脚のようでこれはちと怖い。

さて奥にはボリュームのあるのがもう一体、鎮座しておりました。


キリンなのだけども首を後ろに向けている。このポーズがじんわりと非凡だなあと響いてくるんですよね。

あと、目の表情の柔らかい感じもよいです。

こういう大きさのものを焼き物でやれるというのがすごいなあと思って在廊されていた冨岡さんに聞いてみたところ、分割されているとのこと。

これはぱっと見ではわかりませんでした。

表面の◎の凸凹した処理が気になって尋ねてみたところ、釉薬の出方を考えてこうしているのだそう。

壁に掛かっていた陶板が半立体で動物の顔になっているのが3点あったのですが、この凸凹がどことなくデジタルなドット的にも見えて若冲の升目書きがふと頭をよぎりました。

13点見応えのある内容でした。

冨岡さんの作品を初めて見たのはこの7月に開催されたペコちゃん展でのこと。


陶のペコちゃんなのだけどちゃんとキャラクターにのまれることなく冨岡さん自身の作品として成立してるなあと深く記憶してたのです。

髪のギザギザしたように造形した解釈が面白いなあと。

そして今回、ようやく冨岡さん本来の作品を鑑賞出来てよかったです。

11/14まで。

<会期>
2015.10.25(Sun)~11.14(Sat)

<開廊時間>
12:00~19:00
最終日は17:00まで
<休廊日>
月曜日(休日の場合は翌日)10.26(Mon) 11.2(Mon) 11.9(Mon)

http://galerie-h.jp/blog/3798.html
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あおひー個展「道草模様」本日、終了しました!

2015-10-10 22:49:34 | あおひー写真

あおひー個展「道草模様」本日、終了しました!

ご来場頂きました皆様、ありがとうございました!現在、やれる限りのことを入れ込めたのではないかと自負しております。

今回は3週間の長丁場。無事に終えてほっとしているところです。

冒頭の画像には全15点が一枚に収まっています。

今回はアートポイントの事務室だったスペースの2面を改装した新スペース「アートポイント.bis」でのミニ個展。

ということで作品サイズも少し小さめに。でも前回の個展と同じ15点を展示しました。

個展は次、いつになるかはわかりません。

出来るだけ多くの方に見てもらえたらという気持もあって長い会期を設定しました。

とはいうもののやはり日曜日は休廊ですしご都合もあるかと思います。誰しも必ず来られるというものでもありません。

ということで今回は動画を撮ってみました。

なんとなく雰囲気は↓伝わるんではないかと思います。
https://instagram.com/p/8pzAg5Ra9V/

会場の他の画像については先日、アップしたあおひー展「道草模様」作品解説に追加しましたのでこちらをご覧頂けると幸いです。

展示をやることでまた課題が見えてきたように思います。

また次の展示を目指して、全力で作品を制作していこうと思います。

というわけで皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
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あおひー展「道草模様」開催!9/21~

2015-10-06 00:08:14 | あおひー写真
<10/6追記>
あおひー展「道草模様」作品解説をアップしました。※ネタバレあり。

最終日10/10(土)に在廊の予定です

弐代目・青い日記帳にご紹介頂きました→あおひー展 「道草模様」

あおひー、4年ぶりに個展を開催!
会場はギャラリーアートポイント.bis。アートポイントの事務所側の小さなスペースになります。というわけでミニ個展といった感じになるかと思います。

あおひー 展 「道草模様」
9/21(月・祝)~10/10(土)
会場:ギャラリーアートポイント.bis
(アートポイントの事務所側の小さなスペース)

9/21(月)~23(水)祝日18時迄
9/24(木)、25(金)、28(月)~10/2(金)19時半迄
9/26、10/3、10/10土曜17時迄
10/5(月)~10/9(金)18時半迄
いずれも12時半開廊、日曜休廊。

9/21(祝)22(祝)23(祝)24252627
~18:00~18:00~18:00~19:30~19:30~17:00休廊
28293010/1234
~19:30~19:30~19:30~19:30~19:30~17:00休廊
5678910
~18:30~18:30~18:30~18:30~18:30~17:00 
開場はいずれも12:30~

しばらくの間、この記事をトップにします。最新の記事はこの下となります。
コメント (2)
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あおひー展「道草模様」作品解説

2015-10-06 00:07:50 | あおひー写真
あおひー展「道草模様」も残すところ、あと5日となりました。ネタバレとなりますが本人による作品解説をあげていきますね。
(先ほどツイッターにアップしたものに追記しました)

<10/10追記>
写真をアップしました


左から 1.閃花 2.豪樹 3.街道 4.躑躅 5.腰掛小熊

1.閃花

花が光の中でパンと弾けたように見えたのでこういうタイトルにしてみました。 冒頭の5点は今回、初となるラムダプリント。

ペーパーがメタリックでテカテカ度がとても高いです。


2.豪樹

どーんとしているのに爽やかな感じの色味が好み。適当なタイトルがなかなかに思い浮かばず。英語だとダイナミックかなあ。じゃあ豪快な木って感じで豪樹ってことで。


3.街道

先の2点のタイトルは冒険したので逆にベーシックなものに。まっすぐと森の向こうへと伸びてく道。実は赤いのは工事の案内看板だったです。


4.躑躅

色味はここがギリギリ。ここを越えると青みが強くおかしくなる。キワのところで止めてみました。難解さはなく至極、ストレート。花のひとつひとつのディティールが消されてしまっても群れとしてフォルムでそう見える。この群れというか塊みたいなものは以前から気になって撮っています。前回の個展のNAMIYOUとかもそう。


5.腰掛小熊

どこがどうなっているのか説明するのが難しい1点。森の中の木と岩なんですが光の加減で別のフォルムに見える。わたしのはこれが腰掛けた熊に見えたのです。さあ、だんだんと見たままのものではなくなってきました。



左から 6.並木 7.紫陽花 上>8.睨眼 下>9.道化 10.blast 11.forest

6.並木

NEW YEAR SELECTION 2014に出品した作品。極端なボケで丸が連なるフォルム。写真でここまで出せているのはあまりないと思うのですがいかがでしょうか?コンパクトデジカメの小さいセンサーで極端にぼかすからこそ得られる画面。センサーのでかい一眼やミラーレスだとぼけがキレイに出てしまう。画質が悪くても小さいセンサーの強いストロークのボケのほうのオリジナリティを大事にしたいのです。


7.紫陽花

かなり寄ってストロボを焚いてるので元の色味とはかなり違っています。これは色調整もゼロ。撮って出しの作品は久々かも。しかもいつも使ってるのよりも更にスペックの低いコンパクトデジカメで撮っています。



上から 8.睨眼 9.道化

8.睨眼

にらみめ。漢字二文字の「睨眼」はあんまり見かけない並びでかっこいい。パッと見てフォルムが眼に見えてしまった。日中、屋外のバラを正面から。これは一番最初に今回の個展に出そうと決めてた作品。


9.道化

金魚に見えたひと続出。このタイトルにしたのはおどけたピエロに見えたから。当初は「あざけり」というタイトルを考えていた。どこをどう撮ったか聞かれることも多いけど、本人ですらわからないことも多い。「道化」は特にそう。まるで覚えていない。フォーカスを合わせた写真は撮らずに実景を捨て去る。ぼやけた写真についてはそういうポリシーで制作してるからなのです。



左から 10.blast 11.forest

10.blast

閃花と同じ画像。サイズは一回り小さく紙も違います。その上にシリコンの玉を乗せています。サイズを小さくしたのはこの玉が綺麗に作れる大きさに合わせるため。


11.forest

こちらは腰掛小熊と同じ画像から。この2点については透明感のある感じのタイトルってことで英語にしました。発表している一枚を選出するまで何枚破り捨てたことか。このシリコンの玉を作るのはけっこう難しいのです。


左から 12.彩葉色玉(乙) 13.木霊 14.2つの顔 15.モノノケ

12.彩葉色玉(乙)

NEW YEAR SELECTION 2015で登場した「彩葉色玉(甲)の」別バージョン。プリントは同じ。でも玉の乗せ方が異なります。 シリコンの玉を乗せたシリーズは「共鳴する雫」=「レゾナンスドロップ」と名付けました。


13.木霊

昨年の夏、3331にいきなり登場。シンメトリーによりイメージを落とし込んだ謎なやつ。エヴァンゲリオン、デビルマン、魔王等々の感想が面白いです。

ただでさえ16対9のサイズは横長に見えるのですが、これは32対9なので相当に横長に感じられます。妙な安定感、悪魔的なのに森の優しいイメージも感じる不思議な風合い。



左から 14.2つの顔 15.モノノケ

14.2つの顔

この川面は結構撮ってました。回数は少なかったものの1年以上に渡って取材していました。抽象をやるつもりで撮ってたらこういった別のイメージに行き着いた不思議。川面が波打つタイミングと映り込みがイメージに転化しやすいポジションを狙います。水面の動きは予測不可能で自由にならないところが面白い。


15.モノノケ

こちらも川面。ここまでたくさんの化け物的なのが出てくるのはびっくりしますね。因みに緑色の鉄骨の橋が川に映り込んでこういうフォルムに化けました。先の「2つの顔」とこれとはミラーレスでセンサーの大きいカメラで撮っています。何もない汚い川をずっと撮っているので相当に変なひとに見えることでしょう。



冒頭は何が映っているのか分かりやすいものから。進むにつれてだんだんと抽象の度合いを高めてく。

一度見たのと同じイメージが煌めきをまとい、カラフルのキラキラへ。シンメトリーの魔人は木々と魔物をつなぐ。

道草そぞろ、行き着く先は逢魔が時か。
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