「大河原邦男のメカデザイン(八王子市夢美術館)」を見に八王子市夢美術館へ行ってきました。
お台場にガンダムを見にいく者としてはやはり行かないわけには行きません。
実はこの八王子市夢美術館は今回が初めて。
行ければなあと思いつつもやはり遠いのでなかなか足を延ばすことが出来ませんでした。
会場に足を踏み入れると、いつもみている美術とはちょっと雰囲気が違います。
大河原邦男はアニメにおけるメカデザインの草分け的存在です。
そもそもアニメのメカデザインをやられてる方自体が現在も少ないはず。
大河原氏は1972年、タツノコプロ製作の「科学忍者隊ガッチャマン」のメカニックデザインを担当。
敵役のメカ担当ということだったのでおそらくタートルキングとかをデザインされていたのかな。
デザインをみるとやはりアニメのです。
少ない線で動くことを考えて作られているなあと。あまり線が多いと原画も動画も工数が相当なものになってしまいます。
その後、大河原氏はガンダムのメカニカルデザインを担当。
気がつかれましたか。
作品や会社によって、メカニックデザインとメカニカルデザインと呼称が異なるのです。
会場にはガンダムのデザイン画はもとより、大河原氏によるポスターの原画などが展示されていました。
いや~、これまではあまり思いもよらなかったことが見えてきて驚きました。
メカのポスターなどは正面にまずモチーフとなるメカ(主役メカでも敵メカでもよし)が構えて、その背後にダークグリーン系で手前のメインのメカよりも大きくそのメカの敵メカが描かれているなあと。
このパターンが多かったのを発見したのは収穫でした。
あと当たり前なのですが、大河原さんはメカのデザインのひとなので、ポスターであってもキャラを描くのはとても少ないのです。
キャラで描かれていたのはガンダムに登場する、シャア・アズナブル(マスクはしてるんで表情は描かれてませんが)とトライダーG7の主人公で小学生社長、竹尾ワッ太くらいなもの。
(竹尾ワッ太って秀逸なネーミングセンスだと思います。ゴーショーグンの敵キャラであるヤッターラ・ケルナグール、スグーニ・カットナルに匹敵すると思う)
さて、ガンダムの次に有名なデザインといえば、やはり装甲騎兵ボトムズのスコープドッグでしょう。
あるなあと思っていたら、やはりあったのが個人で作成してしまった1/1スコープドッグのパネル。
以前にWEBで見てものすごく驚いた覚えがあります。パネルからでも4mの巨体のすごさが伝わってきました。
会場には平面だけでなくプラモやフィギュアといった立体も展示されていて、その中に大河原氏により作成されたスコープドッグのモックアップが展示されていました。
これが意外や意外。
顔の部分はなく、パイロットの顔がまま見えるかのような鉄兜。これはびっくりしましたよ。
他にもヤッターマンの敵メカのデザインやレイズナー(死鬼隊のガッシュランのドリルの鬼畜っぷりったら)など、かなりのメカは一度は見たことのあるものばかり。
あと、驚きだったのはガンダムに登場するザクのヒートホークの1/1が会場の真ん中に突き刺さった状態で展示されていたこと。
やはり劇中に出てくるものがそのものの大きさで目の前にあるというのは重要なことだなあと思いました。
個人的にすごくうれしかったのはゴワッパー5に登場するヤドカリ型のメカ、ヤドカリジープのデザインを見れたこと。
これ、おもちゃで持ってたのですごく懐かしかったです。
うううむ。こういうのみるとついつい熱が入って余計なことをいろいろ書いてしまうなあ。まあ、たまにはそういうのもよし。
9/6まで。