あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

いつもの名刺

2011-09-30 22:13:44 | 日々のこと


あおひーの名刺はこんなのです。

展示に来ていただいた方はご存知かと思います。

残り20枚を切ってしまったのでそろそろ作らないと。

バリエーションがあるといいなあと思ってこれまでに発表した作品を入れてあります。もちろん、自家製。

まあ、単にちゃんとした印刷で発注するとコストがかかってしまうからというのが主だった理由です。

さーて、次はどんなふうにしようかな?

同じのだと飽きるのでそろそろ新しいパターンが作りたいのです。

これまでのだと縦位置の写真しか使えないので、次のは横向きのもうまく入れられたらいいな。

さてさて、次回の展示にはまた配りたいと思います。



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本を処分

2011-09-29 21:38:02 | 日々のこと
ここんところ部屋を片付けている。

ずっと買ってばかりでいろいろなものが溢れて収集がつかなくなってしまってる。

それにここ3年の展示で制作した作品たちもかなりのボリュームになってきた。

捨てるものは捨ててみたがまだまだ場所は広くならない。

さて、どうしよう?

何を処分したら広くなるだろう?

やはり書籍が一番ボリュームを占めている。

漫画やらハードカバーの小説や雑誌など。

でも、捨てるのはちと惜しい。

大切に集めてきたものたちだから、なんていうんだろう。

自分が頑張ったことに対する駄賃が欲しかったのだと思う。

ボストンバッグにぎゅうぎゅうに詰めた。

いや、だめだ。これでは重過ぎて担げない。

分散することにしよう。

中身の半分を出して、残りの本とをトーとバッグ2つに分けてみた。

持てなくはないがひたすらに重い。

襷がけにしたバッグが一番きつい。2つのバッグは反対のほうのかたにまとめて吊るした。こっちも厳しい。

いつもかかる時間の倍かけてゆっくりと持っていった。

大手中古書籍販売チェーン店へ。

60冊近くある。

ただし、今日はもう時間も遅いので明日清算ということになった。

これが昨日のこと。

そして先ほど対価を受け取ってきた。

予想では2~3千円くらいと踏んでいた。

1500円が財布に忍び込んできた。甘かった。

いろいろと厳しいみたいだ。

でも、よしとしよう。

いつものゴミで出したら0円。

少しでも対価が得られたのだ。

ちなみに図録や美術書なんかは入ってない。

さあ、少しだけ広くなった。

でも、まだまだだ。

いろいろと捨ててさらに身軽になることとしよう。
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花瞼

2011-09-28 21:25:39 | 日々のこと


閉じた目の瞼のよう。

最近、また少しずつ撮れるようになってきました。

実は震災後、個展のために撮れたのはあったもののその後はあまり芳しくなく。

でも、回復傾向にあるみたい。

さあ、また次に向けて走り出します。

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「ハウス・オブ・ヤマナカ」(新潮社)刊行記念 朽木ゆり子×山下裕二 トークショー

2011-09-27 22:36:47 | アート系

昨日9/26、「ハウス・オブ・ヤマナカ」(新潮社)刊行記念 朽木ゆり子×山下裕二 トークショーに行ってきました。

著者である朽木ゆり子さんと書評を書いた山下裕二先生による対談が実現!!

アメリカに「国宝」級美術品が数多く存在するのは何故か?

こんなコピーを目にしてしまったら聞かずにいられませんよねー。

冒頭からいきなり朽木さんが10年かけて書いたとの話にびっくり。実際には資料集めから出版にいたるまでということなので構想10年くらいなのだそう。

この「ハウス・オブ・ヤマナカ」は奥付によれば3/25刊行。

本当なら3/11に朽木さんが来日される予定だったものの震災でフライトがキャンセルされて4/11に日本に来られたのだそう。

その後、朝日と日経の書評に取り上げられてから書店でかなり出るようになったそうです。現在、3刷とのこと。

当初、タイトルはもっとセンセーショナルなものが予定されていたのだそうですが、「流出」とかネガティブイメージの言葉は使いたくなかったそうで、このタイトルに。

「美術品が移動するのがネガティブ、悪いことだとは思わない。」と朽木さん。


山下先生から朽木さんに質問。「書こうと思ったきっかけは?」

ボストンの水墨画がヤマナカという美術商から購入されたということを知って調べはじめたのがきっかけなのだそう。これが200年ごろの話とのことでなるほど構想10年です。

2007年ごろまでに資料集めを行っていたそう。

5thアベニューの山中商会のあった場所は現在GAPなのだそう!!

当時、ビルの1、2、3階の左半分が山中商会のスペース。

大家がロックフェラーでかつ顧客だったのだそう。

なんでもロックフェラーアーカイブでヤマナカのことを調べてもらっていたところ、なんと店子だった記録のファイルが出てきたとのこと。

さて、ここからスライドの画像が登場。


<プライスさんと若冲>
プライスコレクションの若冲のモザイク「鳥獣花木図屏風」。

もとは東博に寄託されていたのだそう(!!)

80年半ばに京都の某家~プライスさんのところへ。

このほかにもプライスさんの若冲が数点。

そして若冲の描いた葡萄図。

プライスさんが初めて買った若冲の絵。

この時、プライスさんはスポーツカーを買いにフランク・ロイド・ライトについてっててたはず。

実はフランク・ロイド・ライトはヤマナカから絵を買っていて、プライスさんが若冲の葡萄図を買ったのも元はヤマナカのひとが独立されたお店だそう。

なるほど、ここでつながるのですね。


<渓流花木図屏風>
METでの展示風景。

もともと右と左が別々になっていたのが現在は揃っている。

向こうでは乾山、光琳と言われていたが、山下先生のみたところでは光琳の後のリンパのマイナーな画家ではないかと。

たしかにすごく変な絵です、これ。


<芥子図>

伝 宗達。ネットでPROVIDENCE=来歴が出ていたのだそう。

その絵が誰から誰に流れてその美術館にやってきたのかということが分かる。

その後も向こうに渡った日本美術の画像が続きます。


<松島図屏風>

俵屋宗達によるもので海外の宗達のではおそらくNo1だろうと。

続いて登場したスライドはなんとこの松島図屏風の領収書にあたるもの。

なんと5000ドル!

朽木さん曰く、メールでお願いしてこういうのを出してくれるのだそう。


<目録>

川崎絵のオークションで何がいくらで売れたのかといった記録がまとまっている。


<烏図屏風>

以前にサントリー美術館で登場。これ、すごく印象に残っています。

1936年にシアトル美術館に寄贈されたのだそう。

デザイン的で蒔絵の意匠で反転させているという山下先生のコメントに納得。


<プリントアウトされた資料>

朽木さんがメトロポリタン美術館に「ヤマナカから何を買ったのか?」と質問したところ、とにかく該当するものをプリントアウトして出してくれたのだそう。

向こうの美術館にはこういう作業を行う「レジストラー」という役職があるのだそう。

なるほど、日本では聞いたことがありませんね。


<朝顔図屏風>

鈴木基一も以前は評価も高くなく値段も安かっただろうとのこと。


<八ツ橋図屏風>

地震がなければ根津美術館で杜若と揃いで見られていたはず。

この購入価格、ほんとは高くないのだそう。でも居えないのだそう。気になる。。。


さて、また少しスライドを離れた話に。

戦争が始まってヤマナカには財務省の役人がやってきて店を封鎖。その後、大統領府敵国財産管理人局の管轄に。

お店のものは接収されてしまう。でも、これはそのままお店で売ったのだそう。

日本人の店員さんはそのままそこでお給料もらって働いていたのだそう。

それでも1944年5月になるとバーゲンをやって競売に。

投売りされてすでいにいいものは残っていない。

その前にヤマナカに働いていたアメリカ人が買ったり、デパートが買ったりしていたよう。

なるほど、そんなことがあったのですね。

そして再びスライドに。


<吉備大臣入唐絵巻>

日本にあったら国宝ものだそう。

来年3月に東京国立博物館で開催予定の「特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」で見られるそうです。楽しみ!


ラスト、いろいろと告知がありました。

ナショナルワシントンギャラリーでの若冲の動植綵絵30幅+釈迦三尊図3幅が公開になること。さらに北斎の富嶽三十六景と五百羅漢(100幅は無理なので全てではないそう)も公開!

これは桜が送られて100年を記念してのことだそう。

山下先生が顧問の山種美術館では「知られざる歌舞伎座の名画」が現在開催中!

2012年12月からBunkamuraザ・ミュージアムにて「白隠展」を行うとのこと!

朽木さんの「フェルメール巡礼」が11月に刊行予定。芸術新潮を再編した内容とのこと!


とても興味深い内容のトークショーでした!!

↓こちらも読めねば
ハウス・オブ・ヤマナカ―東洋の至宝を欧米に売った美術商
朽木 ゆり子
新潮社
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昨日と今日と

2011-09-26 23:56:58 | 日々のこと
昨日は一日こもってお片づけ。

でも、ずっと外に出ないのもなあと思って、夜にいきなり思い立って4キロくらいウォーキング。

なんだかものすごく健康的。

だったのだけど、今日は会社の仕事を終えてからトークショーを拝聴。

そのあと知人と初対面のひととビールを飲みに行ってきました。

うーむ。

たった一日でこうも行動が違うかな。

さて、明日はどんな日になるだろう。

また、違う一日だからきっと楽しいに違いない。
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実況中継EDO(板橋区立美術館)

2011-09-25 19:21:17 | アート系


板橋区立美術館で開催中の「実況中継EDO」に行ってきました。

いきなり↑のチケットです。これは期待しちゃいます。

スケッチと真景図と事件と図譜
……リアル・タイムな江戸からの視線

こんなサブタイトルもなかなかに興味を引くものでいい感じ。


☆円山応挙「写生帖」

かえる、とんぼ、かたつむい、かまきり、セミ、蜂が描かれています。

スケッチですが、かえるは線画でシンプルですが、かと思うと黒いトンボはかなり細かい描写でびっくりしました。


☆調子名所絵図

巻物になってて横長。宴会をゆあっていて踊ってるひとたちがどことなく「きょうの猫村さん」ちっく。ゆるい、が的確にその空気や気分が出ている。そういう意味ですごくよいなあと思える絵。


☆白雲「会津津川冬景図巻」

モノトーンで描かれた雪景色。しんとした静寂と寒さが伝わってきます。


☆伊能忠敬「日本沿海輿地図(小図)」

小図というタイトルですがかなりの大きさです。というにもオリジナルのもっと大きいサイズのは焼失してしまっていて、現存するこちらがあったおかげでその全容が分かるという貴重なもの。

重要文化財であるのも納得。北海道、東部諸国、西部諸国の3枚。

緯度と経度の線画描かれていて、当時よくここまで詳細なものを測量できたことにただただ驚きます。

そして、現在のわたしたちの知ってるものとほぼ変わらないこの地図には「共有」があるのだなあと。

これはすごくストレートにすごいことだなあと思いました。


☆池大雅「比叡山真景図」

モノトーンの水墨の山々。

やはり池大雅のは見て一目でそうと分かる。

そういう絵師ってやっぱり少ない。


☆原在中「冨士三保松原図」

手前の山々はこれでもかと細かい描きこみ。

反対にその後ろに描かれる富士山は実にシンプルな線と色彩。

写実ではなく理想のイメージなんですよね。ともかく美しい。


☆歌川国定「両国川開図」

デフォルメされた橋の大振りなカーブがなんとも面白い。橋の上の人たちはこれでもかと小さくてかなり誇張されているのがわかります。

手前の船ちょうちんに「歌川」と書かれてあるのはご愛嬌。


☆歌川広重「武相名所手鏡 第18図 浦賀総図、第19図 其二 湊口」

なんだか水彩画のようなすんだトーンの風景画。


☆文化四年八月富岡八幡宮祭礼永代橋崩壊の図

これ作者不詳。

おそらく絵師によるものではない。

でも、これが見事その瞬間を捕らえている。

永代橋が重みに耐えられず支えきれなくなり、川に人が投げ出されてしまっている。

伝えるということに於いては成功している。江戸のジャーナリストですね。


☆円山応挙「群獣図屏風」

動物いっぱい!

特に小熊と子犬が猛烈にかわいい!

写実でないのにそのものがもつエッセンスを見事に抽出して描いてる。

犬は他に大きい犬も描かれてまっしたがどれもしぐさがぱっと見てはっとするんですよね。すごく自然。でも、あくまで応挙なりの犬。

他にもこれでもかと動物オンパレード。

イノシシ、猿、ネズミ、虎、豹、象、牛、馬、うさぎ、ヤギ、猫などなど。


☆石川孟高「火喰鳥図」

洋画的。気持ち悪いのは足元の下。

地面は江戸絵画ではおなじみのフラットな描写。

なのに脚の影と立体感で奥行きがあたかももあるよう。そういう意味ですごくおかしな絵。


☆武蔵石寿(編)、服部雪斎(画)「目八譜」

貝の内側の某社がお見事。雲母を使っててキラキラしてる。

下に塗られてる色もどちらkといえばパステルチックでとても貝を描いたものではないですよね。


☆博物局(編)、関根雲停、服部雪斎ほか(画)「博物館獣譜」

画面には貼付された3点のオットセイ。

左上の弘前で発見されたというオットセイが妙にかわいい。

やせてしまっててラッコみたい。

しかも、閉じた目がかわいいとしか言えない。ええ、ここ猛烈にツボでした。


☆中島仰山「うみがめノ図」

冒頭のチケットの下になったのがこちら。

とにかくでかい。しかも腹面、背面、側面と3点。

キャプションに書かれててびっくりしたのがなんと、国立科学博物館から借りるのは今回が初めてなのだそう。

記録として写実的に描写されているものの、甲羅を描く筆のタッチはやはり絵画としての趣き。


前半は正直あまり乗り気ではなかったのですが、応挙の動物がばーんと出てきて一気にテンションが上がってしまいました。

実に板橋区美らしい切り口の展示です。

10/10まで。
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石川雲蝶(永林寺、西福寺開山堂、穴地十二大明神、龍谷寺、長恩寺)

2011-09-24 21:34:24 | アート系
というわけで新潟に行ってきました。

久々の大人の遠足。

越後湯沢へ出てそのあとレンタカーで魚沼市~南魚沼市にかけて石川雲蝶の作品を見て回ってきました。


駅にはこんなパンフが配布されていました。かなり気合い入ってます。

回ってみた順番に書いてみたいと思います。



○永林寺



雲蝶の遺言により死後100年公開するなと言われていたのだそう。

それだけあってどれも状態がよい。

まず驚くのが堂内そのものが雲蝶のインスタレーションになっているところ。

木の柱に描かれた金色のラインなどとても決まってる。

もちろん個々の欄間(というにはあまりに豪勢、かつはみ出んばかりのボリューム)が圧倒的によいのは間違いありませんが、


欄間なのに↑こんなにカラフル!こちらは天女。

彫刻による造形+彩色でこんなにも派手になるのかと。

まずは本堂正面の上部にある雲水龍。

うねる水の波しぶきの中の龍。この波の表現はぐっときます。

並居る絵師がこれでもかと書いた平面の波頭の表現は見慣れていますがこういう厚みをもった立体の表現というのはなかなかにお目にかかれません。

しかもただの立体ではなくあくまで平面のパネルで厚みを持たせた表現として納めるという大前提があるため、あまりない表現になっていると思います。

少しだけ色の落ちた色彩はどことなく古びた遊園地のアトラクションを想起しました。屋外だったら、当初から公開されていたらもっと色あせてしまっていてまた印象が違っていたかと思います。

そして前述の天女。パンフの画像のとはまた別なのですが、そちらの造りが秀逸。

表はもちろんなのですが、裏面にも造形がなされてる。

しかも、セクシーな後ろ姿は背中がばっちり見えているというもの。

おそらくどうしても造りたかったのでしょうね。ものすごく手間がかかるのをこの一箇所だけやっているのですから。

そして更に気になる造形が。

小夜之中山蛇身鳥「仙人の図」。

この立体表現がよく出来てる。パースとしておかしいのだけども下から見上げるにはばっちり決まって見えるのがすばらしい。

ちょっと厚ぼったい感じもするけども魅力のほうが十分に勝ってる。


そして建物のさらに奥の金堂には小夜之中山蛇身鳥「頼政蛇身鳥射止め場」。

板に描かれた平面の絵んまのですが、周りを囲む波の部分は立体造形。

この他にも板絵、当時としてはちょっと進み過ぎてるデザインの書院障子「月に群雲」など見所はたくさんありました。


さて、ひととおり見終わってから再び外へ。

本堂の外の造形も素晴らしい出来です。


奥へいきつつ上を見上げると、、、


あれ?

なんと見覚えのある絵が!

小夜之中山蛇身鳥「頼政蛇身鳥射止め場」を模写したもののようです。

オリジナルがもともとはここにあったのを中に移して、代わりにこちらを設置したということのようです。

ここに絵があることに気づいたのは嬉しかったです。

http://www.eirinji.jp/



○西福寺開山堂


さて、お次は西福寺。


そして奥にまします開山堂!

雪除けの屋根がこれでもかというボリューム。


近づいてみると保護するのは納得。

雲蝶の見事な彫りの技術。


ちょっとキャラっぽいカラス天狗。


波の造形は力強くどれも圧倒されます。

外ももちろんですが本当のお楽しみはその内側。

さて、開山堂にはいきなり入れるのではなく連なる建物の入口から入って中を見て回ります。


なんと雲蝶は彫刻だけではなくこうした襖絵も描いていたのです。


彩色のある孔雀もお見事。


そして面白かったのは本堂の廊下の床。

雲蝶による埋め木。

ひょうたんの形になってる。結構な数があって探すのが楽しい。


こちらは小槌。

他にも矢や宝船、りんごなどなど。

そして一番奥に行くとついに開山堂。

メインは「道元禅師猛虎調伏の図」。


パンフの裏面にどーんと載っておりました。

天井を埋め尽くすデコラティブな極彩色な彫刻。

なるほど、これを言い表すのに越後のミケランジェロっていうのは分かりやすい。

図とはいうものの描かれているパーツは木彫の立体。

天井ということもあってとても首が疲れるし、大きさもあるので一度に全体の構成を確認することは難しい。

だからこそ何度も上を見上げてその全体はを把握したくなります。

龍にすごまれ、退散する虎。

もくもくと立ち上る雲は龍のその身を隠している。

龍の上には座禅を組む道元禅師。

他にも滝登りをする鯉、雲間を飛ぶスズメ、木の上の鷹と動物がいっぱい。

でも、実は滝の流水の描写は面積としては少ないもののばっちり画面を引き締めてている。

そしてこの天井のみならずこの空間の作りこみが尋常ではない。

欄間はもちろんのこと、漆喰細工や両面彫刻とこれでもかと詰め込まれている。

中でも正面の上部中央の欄間「道元禅師と白山権現」の立体表現は秀逸。

パースとして見るとおかしいのだけども、実によく丁寧に作られている。

やはり下から見上げた時にしっくりとくるかどうかを考えて作られていることがよく分かる。

これは現地で実際に見ないと分からないものであることを実感しました。


http://ww5.et.tiki.ne.jp/~hirasawa/




○穴地十二大明神


お昼を食べて向かった先は穴地十二大明神。


竹と虎。

この竹と虎の配置って彫刻でも絵画でもあまり見たようなことがないような気がします。


こちらは鷹。

野ざらしでもこのディティールが残っていることに驚きますね。

パンフに載っていた「酒天童子の大江山の鬼退治」は堂内にあるのか見ることが適わず。残念。

http://www.niigata-kankou.or.jp/ken/kyoukai/institution/AA0014.html



○龍谷寺


うわお!インドな感じでびっくり!

でもここは別の建物で雲蝶の欄間が見られるのは廊下を渡ったその先の建物でした。


得誠和尚の行履(あんり)の一部分。

櫂を刀の如くふりかざす和尚もよいのですがその反対側で船から落とされたほうが描写として好み。

波の細かい襞の繊細な描写が見事。


獏。これは霊獣のほうですね。

色が落ちてこうなったのか、それとも効果を狙ってだったのか不明でしたが、木の地の色がのこされたまま上にほのかに乗る色味が心地よい。


獅子と牡丹。この牡丹の花びらのシャープさったら。

時期なのだろうか?作品によるのか?

わりにぼってりとした厚みのある描写とこういうシャープな描写の両方があるのが気になりました。

こういう感想って今回のようにまとめて見てみたからこそなんですよね。

http://www.niigata-kankou.or.jp/ken/kyoukai/institution/AA0013.html



○長恩寺


そしてラストは長恩寺。↑はお堂ではなく倉庫的な建物。

本堂のほうは公開されていないのだそう。残念。


鳳凰?デザイン的によいです。


なんと外なのにちゃんと赤が残ってます。これにはびっくり。

http://www.niigata-kankou.or.jp/ken/kyoukai/institution/AA0012.html


というわけで一日で5箇所もの雲蝶スポットを回れて大満足でした。

美術館の特別展みたくいつまでに行かないと見られないというものではありません。

でも、そこに行かないと絶対見られない作品。

実際に行って、見て、本当に来てよかったなと思う作品でした。
越後の名匠 石川雲蝶―足跡と作品を訪ねて
木原 尚
新潟日報事業社
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旅はよいですのー

2011-09-23 23:46:39 | 日々のこと

東京駅にて。

上越新幹線で新潟に行こうとしたところ、向かい側のホームにすべりこんできたのがE5系はやぶさ!!

本日からダイヤが戻り、新青森までの所要時間が元に戻ったということでホームにはテレビの取材が来てました。


あれから半年。よくぞこの短期間で復旧出来たものです。


さて、こちらは到着した越後湯沢にて。

レンタカーの受付カウンターにもペンギンくん!

新潟でも普通になってるこの光景がうれしういですね~。


お昼は天ぷらとお蕎麦。

野菜の天ぷら美味しうございました!


そしてメインはへぎそば。

これで3~4人前。

あっ、もちろん一人で食べてないですよ。これを3人で食べたのですがお腹いっぱい。

大満足~。


本日5箇所まわったうちのラストの長恩寺にて。

苔がなんともかわゆすー。


ひっそりと佇むお地蔵さん。


これは朽ちつつあるはっぱ。

とまあかいつまんでこんな感じでした。

というわけで明日は、越後のミケランジェロ 石川雲蝶の記事をUPしますよ!

これ、相当によかったです。

今日はちょっと書く時間がないのでご容赦ください。

お楽しみに!
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終電

2011-09-22 23:52:11 | 日々のこと
昨日の混乱が嘘のよう。

終電に乗ってます。

お客さんと自分の会社の人とで久々に飲み。

さあ、明日は新潟遠征。

早起きせねば!
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台風過ぎて

2011-09-21 22:45:50 | 日々のこと
台風がやってきた。

昼前にざんざんと降ってきて、会社から退去命令が出て早々に撤収。

ちょっとおおげさ?

それくらいに思ってた。

でも、まっすぐに帰って大正解。

帰宅して一時間も経たないうちにさっき乗ってきた電車が全線ストップ。

3月の地震の時には電車がなかなか動かなくって結局、帰宅出来たのが深夜。

それを考えると今回は本当によかったです。

帰宅する折にコンビニで晩ご飯を調達。

それから徐々に風雨がすごいことに。

15時あたりからだったかな。

それから18時前くらいまでは恐いくらい。

部屋でまったりしようと思ってたのですが、風で軋む部屋に不安いっぱい。

雨音もうるさいくらい。

ちょっと張り詰めた気分でいつの間にか寝てしまってた。

19時ごろに起きてみた。

あれ?

かなり音が静か。

峠は越えたかな?

ほっとひと安心。

買ってあった納豆をおかずにご飯。

やはりどうしても3月のことが頭をよぎります。

被害が広がりませんように。

と思ってたらさっき地震があって焦りました。

平穏無事に過ごせますように。
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みどりのティファール

2011-09-20 23:14:51 | みどりいろ

ついに念願のティファールを購入。

アプレシアというモデルで0.8リットルと小ぶりなサイズ。

ちょっとお茶を入れるのにちょうどいい。

実は以前から欲しかったものの安いタイミングでないと買うもんかと思ってたのです。

そうこうしてるうちにヨドバシのポイントにちょっと足すと買えることが判明。

というわけで色はもちろんみどり!

ってことでお気づきになられたでしょうか?

みどりいろカテゴリーなーんてのがあったんですよー(汗)

昔からみどりが色では一番好きで持ち物に緑のが多いのです。


デザインもよし!

上から見たこのカラーのアクセントがよい感じ。

色はリーフグリーンとのことで落ち着いた抹茶色に近い。

他のメーカーのでは緑系の色はあったもののここまで落ち着いててばっちりな色ではありませんでした。

ティファールに憧れるのはお湯が沸くと電源スイッチが自動的に切れるところ。

機能美ですよね。

実はこれ、サイバーショットのレンズカバーと同じように思うのです。スライドしてスイッチがONになる。

他のデジカメでスイッチを入れてレンズバリアが開くタイプのはギミックが増えて無駄で美しくないの感じがしてしまうのです。

こういう日常品はお気に入りのものをそろえたいものですね~。
ティファール T-FAL 電気ケトル アプレシア リーフグリーン 0.8L BF802222A
クリエーター情報なし
T-fal (ティファール)
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千代田芸術祭2011「3331アンデパンダン」終了

2011-09-19 20:30:04 | あおひー写真
2週間ちょっと続いた「3331アンデパンダン」は本日、終了しました。

ご来場頂きました皆様ありがとうございました。

やはり長い期間の展示だと見て頂けるチャンスが増えるのが嬉しいところです。

今年はこれで終わるか、それともやってももう一回展示があるかどうかというところ。

またどんどん撮っていきたいと思います。
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荒木経惟展「彼岸」(RAT HOLE GALLERY)

2011-09-18 22:43:22 | アート系
荒木経惟展「彼岸」に行ってきました。

はて、何ゆえこのタイトル?

見ていくうちに構成の見事さに気づいた。

冒頭には35mmのコンタクトプリント。モノクロ。

荒木さんのマンションから撮った空がずっと続く。で最後のほうになって、死した愛猫チロの骸が写っている。

彼岸。

此岸ではなくって向こう側の世界。

これが導入。

その後には小さなサイズで整列したモノクロプリントが並ぶ。

連続するショットは街の景色もあるけれどもその大半を占めるのは行き交う人々の姿。

これが誰もみなどっかしらの在らぬ方を向いている。

近い距離のものはおそらく車の中からさっと撮ったと思しきカットは向こうが気づいてちゃいない。

さらに今回は望遠で撮ったショットが入っててこれはなんだか珍しいなと思った。

いつも身近なところの距離感でのスナップのイメージだがそれとは趣が異なる。

もちろん、望遠で撮った人物たちもあらぬ方を向いている。

そして極めつけは数点登場するポスターの中の人物。

ポスターの人物は斜めから撮られてて見てるほうもおかしな方向で気持ち悪さを覚えた。

この構成、うますぎる。

そして、続く広いメインのスペース。

こちらには大きな写真。

コの字型になっていて中央にはカラーで撮られた荒木氏の自宅のベランダ。恐竜のオモチャの原色が印象に残る。

そしてこの両側はどちらもモノクロ。

これが明らかに震災の後の景色。

新聞のテレビ欄。震災のために空白が多い。

新幹線からの景色だろうか。富士山なのだけども電柱(だったと思う。もしくは架線柱?)が正面中央を縦に分断している。

日本の象徴的な風景。これはこたえますね。

かと思えばなんでもないお花見。

でも、某有名女優の葬儀まで。

これまでの日常の景色と同じところと違うところがきしんで現在のわれわれの住んでいる場所がある。

ここは彼岸なのだろうか?それとも此岸なんだろうか?

あまり写真展は見ないし書くことはないけどもこれはほんとよかったです。

9/25まで。
愛しのチロ (平凡社ライブラリーoffシリーズ)
荒木 経惟
平凡社
チロ愛死
荒木 経惟
河出書房新社
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千代田芸術祭2011「3331アンデパンダン」は本日9/19(祝・月)18時まで!

2011-09-18 22:40:34 | あおひー写真
千代田芸術祭2011「3331アンデパンダン」に参加いたします!
千代田芸術祭2011「3331アンデパンダン」

2011年9月3日(土)~9月19日(月・祝)
最終日9月19日(月・祝)は12:00~18:00まで

あおひーの作品は入口を入って左に曲がり、すぐの角を右に曲がったところです。少し高い位置に展示されています。

お願い:今回も投票があるので気に入っていただけましたらぜひお願いいたします!お一人さま、3作品まで投票出来ます。

3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14

東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分
JR御徒町駅南口より徒歩7分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分
地図はこちら

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T900引退。そして、、、

2011-09-17 23:53:24 | 日々のこと

2年弱、頑張ってくれたT900。

わたしの愛機。

これでどれだけ作品を撮ったろう。

カウントしてみたら2万枚に迫っていてびっくり。


常用してるだけあって傷も絶えない。


一番の問題は液晶。

これでは見えにくいものの、若干緑がかって見えてしまう。

というのもタッチパネルなもので、液晶を指で押すので徐々にダメージが出てくる。

撮るものがどう見えるのか、撮った結果がどうなったか?

これがコンパクトデジカメにおける一番大事なところ。

というわけでこれが潮時なのだろう。

本日をもって引退を決定。

そして、その跡を継ぐのは。。。。


このカメラ!


あれ?

まったく同じだよね。。。

ってことで本日からT900MarkⅡの使用をスタートしました!

こんなこともあろうかとストックが何台か取ってあったのです。

出来るだけ長く使えますよーに。
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