あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

英国王のスピーチ

2011-06-26 09:24:39 | DVDとか映画
英国王のスピーチを見てきました。

以前にテレビだかでチラッと紹介されたのを見てて気になっていたのです。

ヨーク公アルバート王子が吃音を克服していく物語。王が逝去し、兄が王位に着いたものの離婚暦のある女性と結婚するために退位。そのため、次男であるアルバートが即位し、ジョージ6世となった。

ジョージ6世は現在のエリザベス2世女王の父。

史実に基づいた話は、その作中に登場する重厚な建築(城や教会)の力もあってとてもリアリティーが感じられる。

アルバート王子は父ジョージ5世の代理で読み上げたスピーチを吃音で大失敗。

妻は言語聴覚士ライオネル・ローグのところにアルバート王子をつれていく。

ライオネルは王子の彼に治療するために対等な関係を要求。自分のことをドクターではなくライオネルと呼ばせ、アルバートを家族しか呼ばない愛称であるバーティと呼ぶことに。

ライオネルは賭けに出る。シェークスピアの脚本をアルバートにつっかえることなく読ませると。

耳にヘッドフォンをかぶせ大音量で音楽を流し、シェークスピアの台詞を読ませた。

その読み上げた音声はレコードに記録。

読み上げたあとアルバートは憤慨し、出て行こうとする。

ライオネルはレコードを渡すも、彼はそのまま出て行ってしまった。

その後、アルバートは自室でレコードを聞いていてたまたまライオネルから受け取ったレコードを再生してみた。

そこにはよどみなく台詞を読み上げる自分の声が!

こういうグッとくるよーなシーンがポイントとなるところにあって実に気持ちいい。

ということでライオネルの指導のもと、アルバートは吃音を克服すべくトレーニングに励む。

ライオネルはとても曲者だけど一番効果的な方法を心得てて、そしてとても優しい。

あんまり詳細を書いても仕方ないので興味があったら実際に映画館で見ることをお勧めしまう。

ライオネルとぶつかりながらも最終的には絶対的な信頼関係を築くあたりも気持ちがよいです。

こんな王様がいてこんなご苦労があったんですよね。きっとイギリスのひとであれば王室の系統と人物の関係も存じているわけできっと他国の我々が見るよりも感慨深いのだと思います。
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最近集めてるもの~攻殻機動隊S.A..C 2nd GIGのDVD~

2011-03-04 23:52:35 | DVDとか映画

んふふふー。

実はここのところ集めてるのです。

ブルーレイでなくってDVDなのです。もちろん中古。

これまでは値段がそこそこしてたのですが最近は1500円を下るくらい。

今日見つけてきたのはなんと、1180円!

これは買いってもんです。4枚まとめて買っちゃいました~。

映像はさすがに古くなってるものの、この作品でなくては描けない未来のビジュアルイメージは唯一絶対。

DVDで何度も借りて繰り返しみたのですが、それでも飽きない。

ってことで中古で揃え始めたのです。

さあ、全部そろうまでどれだけかかるかな~。

こっちはすでに持ってますよー。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society [DVD]
クリエーター情報なし
バンダイビジュアル
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bloodthitrsty butchersのドキュメント映画「kocorono」 

2011-02-07 22:52:09 | DVDとか映画


bloodthitrsty butchersのドキュメンタリー映画とあればこれは見たくなる。

ブッチャーズを最初に見たのは5年前の奈良美智+garf「AtoZ」の初日に開催されたイベント「A-nightで行こう!」。
(関連記事:AtoZ関連イベント「A-nightで行こう!」に行ってきた

奈良さんの絵がジャケットで使われていたということももちろんあるけども、そういうの抜きで十分にいい音楽。

実はブッチャーズのCDは何枚も持ってるのです。

スタートした一昨日に行きたかったのですが、もろもろの作業があって断念。

今日の19時からの回に行ってきました。

どうもここ最近はドキュメンタリー映画に行く機会が多いのですよ。

「ZERO:9/11の虚構」「ANPO」「ハーブ&ドロシー」と続いてましたからね。

今回、ちょっとしびれたのは昔のブッチャーズの映像。

音がかっちょいい!なるほど、こういう感じでやってて今があるというわけか!

ボーカル、ギターの吉村さんのだめな体調で酒飲んででもやめらんないのがたまりません。

でも、レコーディングに取り組む姿勢のまじめさたるや素晴らしい。

何よりもよくぞここまで20年を超える長きにわたり続けられるのか?

吉村さんがステージに上がってMCで「リベンジ」って言葉を何度も言われててこれは肝に銘じたいなあと。

そうなのだ。前回の自分を越えて、そして淡々と続けて行かねばならないのだ。

また、ブッチャーズのライブには行きたいな。

映画はこれで終わりという感じではなくまだまだ現在進行形の状態のブッチャーズそのままな感じなのでした。

ちょっと残念だったのは音声の聞き取りが厳しい箇所がままあったこと。それとカメラワークも厳しい箇所がありました。

でも、何よりも素で見られるブッチャーズがよいです。

あっ、そうそう。

同名タイトルの↓この再発アルバムも買わなくちゃ。
KOCORONO
bloodthitrsty butchers
キングレコード

NO ALBUM 無題
bloodthitrsty butchers
キングレコード
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何気に繋がる最近見た映画~「ZERO:9/11の虚構」「ニライの丘」「ANPO」

2010-10-14 00:01:05 | DVDとか映画
ここのところ見た映画がちょっと繋がっててびっくりしたので3つ簡潔に感想を。


○ZERO:9/11の虚構

9.11が起きた後、ネット上ではあれはおかしいという話がいろんなところで聞くようになった。

そして、そういったアメリカによる自作自演を検証した本が出ては何冊か読んでみた。

そして、今回の映画上映。

恵比寿の東京都写真美術館で見てきました。

正直、今見て本で読んだこと以上の新しい情報があまりないなあと思いました。

もっと早く映像でこういった検証をした上映をしていたら効果的だったのかなあと。

逆にこれだけ時間が経ったことでOKになったということなんでしょうか。

テロップの連続が後半、ちと疲れてきます。

原版がイタリア語、それにさらに英語のアフレコが乗って、さらに日本語のテロップというのは厳しかったです。

にしても、他国へ戦争を仕掛ける口実を作るために自国の国民をここまで犠牲にするかね。

そうでないことを祈りたい。


○ニライの丘

自分が父の本当の子供でないことに気付いた少年のお話。

ただし、舞台が沖縄。

だから、どうしてもアメリカの影がちらつく。

話はすごくストレートでいいのだけど、前半なぜかやたらとカメラを揺らしてるのがとても気になった。

もうちょっと丁寧に作ればなあと。


○ANPO

圧巻でした。

画家、写真家、版画家など芸術家の目を作品を通して、日米安全保障条約やアメリカとの関係について描いている構成が素晴らしい。

冒頭、山下菊二の「新ニッポン物語」が強烈に印象の残る。

会田誠、中村宏、横尾忠則、風間サチコといったわたしの好きな作家さんが登場するってことで見に行きました。

中村宏の作品って時期によっては戦争の色合いは出てこないのも多いのですが、「砂川五番」などが画面に登場するとやはりある時期にはそういうテイストはにじみ出ていたのだあと実感。

池田龍雄、石井茂男の作品も重く、戦争の傷を感じずにはいられない。

演出家の串田和美が高校生の時に60年安保を向かえ、校庭で授業も受けずあのような法律は通してはいけないと言ってた時に先生がやってきて、「一緒に国会に行こう」と言ったエピソードは胸を打たれた。

映像をみると分かるのですが当時、あの法律の成立を阻むため、民主主義を守るために相当な数の人たちがデモに参加していたんですね。

岸首相は強行採決を取って、日米安全保障条約を結んでしまう。

風間サチコさんが挙げていた気になる言葉として「キミン」という言葉を挙げていました。

「民」を「棄てる」で「棄民」です。

なるほど、今でも日本にたくさんアメリカの基地があってアメリカに搾取されまくってる。

見終わった後、なんかこの3本の映画が繋がってとてもやりきれなくなってしまった。

でも、知らない分からないよりは少しでも理解しているほうがいいかなあと思いました。
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買っちゃった!ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 DVD

2010-05-25 22:10:26 | DVDとか映画

ついつい買ってしまいました~。

今夜はこれを見て寝まーす。

やっぱりよく出来てるってか、新しいシーンが追加になってる!
(追記:追加ではなく、公開時にカットされていたシーンのよう)

ひょえー!!


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【初回限定版】[DVD]
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たぶん時間の問題。。。

2009-12-03 22:08:21 | DVDとか映画
EMOTION the Best 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society [DVD]

バンダイビジュアル

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昨日、某大手ビデオ屋さんのセルDVDコーナーを見ていたら旧作が安くなっててびっくり!実物はなかったもののポスターで初めて知りました。

↑の攻殻機動隊の最新作がなんと2000円切ってる。

バンダイビジュアルの旧作DVDが「EMOTION the Best」としてスペシャルプライスで販売というもの。やってくれますね~。

このリンク先のamazonの価格は1500円ちょっと!!

ええー!もうブルーレイにシフトってことなんですかね~。

危険だなあ。いますぐにでっもポチっとしちゃいそう。

パトレイバーの劇場版の「2」は持ってるので「1」のほうは買ってもいいなあ~。

EMOTION the Best 機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]

バンダイビジュアル

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ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破

2009-06-28 11:48:36 | DVDとか映画

今日は朝の8時から「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」を見てきました。

実は昼から仕事なのでこのタイミングしかないなあと。

序、破、急+?と続くシリーズの2作目。

序のときは作画のリニューアルが主でストーリーは以前のものからそう逸脱した内容ではありませんでした。

ですが、今回はもう相当に内容が変わってて驚きました。

こんな改変を施してまた製作されて、それでもなお輝きを放つ作品はそうそうないのでは。

ひとことで言って満足に足る内容でした。

導入から短い時間でグイグイと引き付けられてしまいます。

今回よく出てくる台詞で「におい」というのが気になりました。

目には見えないけれど、そこはかとなく存在する記憶と関わりのある装置。

血みどろで正直気分の悪くなりそうな描写は今回も満載なのですが、見てて素直に楽しいシーンが多かったように思います。

意外でやられた!と思ったのが、挿入歌。

こういう残虐なシーンで誰でも知ってそうなあの曲を流すとは。

見終わったあとエンドロールの流れたあと本編が再び少しだけながれ「つづく」の文字が。その後、すぐさま予告編の映像に。

なんと次作のタイトルが、「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q」であることが判明!

「Q」の続きがまた気になりますね。

もう、以前のテレビとも旧劇場版とも違う展開なのでこの先が全く想像がつきません。

ああ、続きは来年?それとも再来年?

すごく見たくて仕方ありません。

パンフレットは千円。シールで封がされてます。

引越しで書籍の類いは控えようと思ってたのですがこれはやはり手元に欲しいですね。
月刊エヴァ5th特別編集 CR新世紀エヴァンゲリオン 最後のシ者 攻略文書(予告編) ※四号機フィギュア付 (プレミアムック)

辰巳出版

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emotion style 綾波レイ (ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破バージョン)

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攻殻機動隊2.0

2008-08-06 20:32:37 | DVDとか映画
ようやく行ってきました、攻殻機動隊2.0。

言わずと知れた「攻殻機動隊」のカットをリニューアルして、アフレコもし直したのが今回の2.0。

実はこれを見て来たのは庭園美術館に行って舟越桂さんの彫刻を見てきた後。

人形使いが登場する攻殻機動隊へ傾れこんでるあたりは我ながらすごいなあと。

さて、すごく気になってたのが人形使いの声。

榊原良子さんは押井守監督作品には欠かせないとは思うものの、果たして合うのかどうか?

すごく不安だったのです。

オリジナルのほうは女性の擬体に男性の声というのがすごく独特な雰囲気が出てました。
(あ、なんか舟越桂さんのスフィンクスとリンクしてきたかも!)

ところがさすがはベテランの声優さんです。

榊原さん、見事にやってくれました。

あの中庸なトーンでしっくりときました。

あと、CGはかなり作り直されてました。

特にあのマトリックスにパクられたオープニングの緑の文字がタイプされる箇所は白イメージにシナプス的に針が接続されるかのようになってました。

あと、草薙素子が海にダイブしてるシーンは奇麗でした。

オリジナルの攻殻機動隊ですごく納得のいかない箇所がラストの子供の擬体の素子。

すごくちぐはぐな感じでいまいちと思ってたのです。

今回、リニューアルされた映像はそういうチープ感をぬぐいされていてよし!

先日、NHKで押井守の最新作、スカイクロラの特集をやってました。

民放では当たり前の妙なトーンでなくて助かりました。

きちんと制作のプロセスを追っていて、作品に興味が持てるような内容になってました。

ちなみにこの「攻殻機動隊2.0」は「スカイ・クロラ」公開記念として上映されたのです。

「スカイ・クロラ」も公開が始まってるので行ってこようと思います。

こちらがオリジナル
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

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2.0も発売決定です!
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

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こちらはテレビシリーズ
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX DVD-BOX (初回限定生産)

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2ndシリーズ
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG DVD-BOX (初回限定生産)

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映画「ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で」

2008-06-05 22:26:11 | DVDとか映画


先日からずっと行こう行こうと思ってた、「ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で」を見てきました。

先週の土曜日だったのですが、シャネル「モバイルアート」チェ・ウラム「anima machines」(SCAI THE BATHHOUSE)川島秀明 展 "wavering" (小山登美夫ギャラリー)とフルで回ったあとに、この映画。
もっとも、その後にまた季織亭で飲んでたりするんですが。。。

死ぬ間際になって、当時の大家さんによって発見されたヘンリー・ダーガーの「非現実の王国で」。

15,000ページを越える小説で、数百枚の挿絵とともに発見されたという。

つまり、ほんとに誰にも見せる気がなくって、ずっと自分のためだけに作成されたものなのですよ。

スクラップした新聞や雑誌をなぞってみたり、写真にして引き延ばしたり、考えつく限りのいろいろな手法を発見し実践してる。

この人、もし絵が上手かったらここまでオリジナリティの高い作品は出来なかったと思います。

画面に並ぶ少女たちのバランスがおかしいんですよ。

手書きのとコピーしたのとでムラがあっていびつ。でも、色調がうまくあっててその世界は破綻なく(かなり危なっかしい雰囲気はありつつも)描かれる。

もっと、毒々しい感じが残るかと思ってたのですが、きちんと対象を冷静にみつめたドキュメンタリーになってます。

でも、ダーガーの生い立ちと「非現実の王国で」の挿絵と物語がクロスオーバーして映画は進行してく。

しかも、挿絵がちゃんと動く!

やり方が下手だったら、かなりがっかりするはずなのですが、ダーガーの数奇な運命とあいまってハマってました。

これ、製作したひと、かなりの腕前ですよ。

こういうバランスのドキュメンタリーって見たことがありませんから。

ダーガーに少しでも興味があるのなら是非、見ておいたほうがいいですよ。


ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で
ジョン・M. マグレガー
作品社

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≒草間彌生~わたし大好き~

2008-03-22 19:23:31 | DVDとか映画


ようやく渋谷のシネマライズXに行って、≒草間彌生~わたし大好き~を見てきました。

この劇場、やたらと小さくてキャパは40名程度。

混んでたらどうしよう?とか思ってたのですが、かなりガラガラでした。

草間さんと言えばどうしてもかぼちゃとドットのイメージが強いのですが、近作がなかなかよい出来でびっくり。

「愛はとこしえ」なるシリーズでなんと100号のサイズ。

しかも、これを50枚作成するというもの。

その初めから完成までずっと追ってるのです。

キャンバスにアクリルマーカー(てかマジック?)で細かく描いてく地道な作業。

それにしても、ほんとポジティブな言葉がどんどん出てくる。

「素敵~」

自分の作品を見て何度、草間さんはこの言葉を口にしただろう。

自分を強く肯定出来ることが天才の条件なんだなあと至極実感しました。

でも、すごく機嫌が悪いところもちゃんと映ってますが。

見終わって劇場のロビーでDMを発見。


愛はとこしえ [OPXTWE]

なんと松本市美術館でこの「愛はとこしえ」の50作品のうち10点の原画を5/11まで展示しているとのこと。その告知DMでした。

ニューヨークの展示では原画ではなくって版画のほうを出してました。

草間さん曰く、オリジナルは出来るだけ手元に置いておいてなるべく回顧展とか重要なタイミングでしか出さないと。

しかし、横尾さんといい草間さんといいなんでこうもエネルギッシュなんでしょうね。

自分が実際にそういう年齢に達した時に何かに全力で立ち向かっていられるかどうかは自信がありませんから、そう考えるとやはり常人には到達出来ない領域に至ってるってことなんでしょう。

さて、松本にはおいしいチーズを出してくれるお店があるので、是非行かなくては行けないんですよ。さてさて、どうなるやら。。。

「≒草間彌生~わたし大好き~」は渋谷シネマライズXでは4/18までの上映です。
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めがね

2007-10-03 18:42:15 | DVDとか映画
かもめ食堂にハマったわたしとしては絶対に行かなくては!

そう思ってて、ようやく行ってこれました「めがぬ」。

最初しばらくはすごく展開がたらたらしてるなあと思ってたんですが、いやこれは必要な展開でした。そのあとすーっと馴染んでく。

主人公である小林聡美=タエコの感じてるその気分を追体験。

最初、ずっと繰り返してた「わたしは結構です」。この言葉が出どんどんと消えてくのが気持ちいい。

あと、ちゃんと映像で魅せてくれるのがいい。

セリフでやたらと説明しちゃうんでなくって、流れと役者さんの表情と映像で物語が動いてく。

もたいまさこはやっぱとんでもないなあ。

あのポジションで代わりを出来るひとっていないと思うのです。

画面に出て来ただけで安心感と笑いを引き起こす。

笑わせるんでなく、見ててじわりじわりと可笑しみが伝わって来て笑ってしまう。

これは天性のものなんでしょうかね。

かと思うと、あずきを煮てる時の儀式を行うかのようなおごそかさの説得力もあったりする。

ラスト近くの展開、すごく好きでした。

びっくりするくらい、さばさばと人が消えてく(いや、戻ってく)。

もたいまさこ演じる、さくらさんのその名が示すように、時がくると消えてしまう。

でも、また翌年にはやってくる。リズム。

同じ季節はまた巡ってくるのだけど、去年とは違うはず。

どうもこうもない。

ただただ、時間は流れてくし止めようもない。

南の島でそこにいる才能と一時、得られたらいいな。

タエコは車からめがねを落としてしまう。

でも、次に来た時にはまた、別のめがねをかけて。

捨てたもの得たもの。そうして時は刻まれてく。

さて、タエコさんは何の先生だっったんでしょうね。すごく気になるのですが、そういう疑問をあえて置き去りにして平然と進んでく潔さ。

そして、後から後からじわりとくる自分も旅から戻ってきたかのような気分。

また、荻上直子さんの監督する作品が見たいですね。


<かもめ食堂関連>
かもめ食堂~居心地のいいカフェみたいな映画~
かもめ食堂のパンフレット

かもめ食堂

バップ

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アルゼンチンババアを観て来ました

2007-03-25 21:59:58 | DVDとか映画
以前に前売りチケットを購入したアルゼンチンババアを観て来ました。
(参考記事:アルゼンチンババアの前売チケット(奈良美智缶バッヂ付き)

あらすじはチラシに書いてある文章が完結で分かり易いので以下に引用してみました。

「大好きだった母が死んだ。その日に、父が姿を消した。半年後、父はアルゼンチンババアの屋敷で見つかった。」

主要なキャストは父に役所広司。その娘を堀北真希。そしてアルゼンチンババアに鈴木京香。

役所さんはやはり上手いです。あのダメダメで壊れたところとかはやはりこの人でよかったなあと。

堀北真希はとにかくひたむきに動いてる姿に打たれるんですよね。この映画に限らず。

鈴木京香さんはがんばっていたが正直、タンゴはもっと堂々と踊って欲しかったなあ。ああいうのってそういう開き直りで望むと存在としてのリアリティーが増すのですが。

さて、前半は正直しんどかったです。

というのはこれは後半、どどどっと傾れ込んでく為の仕掛けも込めてなんです。

あえて、セリフにしないで映像だけで見せていたところが後半できちんと語られるところはすごくほっとします。特にお母さんが死ぬ時に娘の考えてたこと。

アルゼンチンババアと暮らし、家に戻ろうとしない父。

前半は全く、妻の死について語らない。不自然なくらいに。

それがラスト近くで言葉となって吐き出され、ようやく父と娘は以前よりも深い絆を得る。新たな家族を迎えて。

細かいところでツッコミ入れたくなるところはいろいろあるのですが、何のかんのといいつつも見終わってから心に残るものがあるのです。

見終わった後に、やはりこれはよしもとばななさんの作品なんだなあと思いました。

命に向かう描写がなんとなくなんだけど、そういうふうに感じました。

とか言って、原作を読んでいないのでどこまで脚本で膨らまされたのかは分からないのですが。
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鉄コン筋クリート

2007-02-19 10:35:15 | DVDとか映画
土曜日の夜、お酒飲んだ後にレイトショーで「鉄コン筋クリート」を観てきました。

観なきゃとずっと思ってて、確か21時半スタートのがあったなと思い、ぴあで確認。

すると、21時25分からテアトル新宿でレイトショーの上映があることが判明。

ぎりぎりで間に合う時間だったので電車に飛び乗り、行ってきました。

正直、松本大洋のマンガって苦手だったのです。

でも、この映画の予告の映像の出来がよかったのと、AtoZでみた松本大洋と奈良美智とのコラボレーション作品がよかったこともあって観に行こうと決めてたのです。

とんでもない映画でした。

シロの蒼井優、あんなにハマってるとは。もちろん、クロもいいんですが、シロのあの脱力系と狂気を行き来する感じのほうが希有だなあと。

外国人の監督が演出するのってどうなんだ?という不安があったのですが、ぜんぜん問題なし。

トータルで観た時にバランスがとれてるなと感じました。

美術が最高クオリティです。舞台となる宝町が昭和ちっくだけども独特のイメージ。象のモチーフがやたらと出てきてみたり。

あと、全編通して宝町を細かく描写してるのと対比して、ちょこっとだけ出てくるシロの頭の中のイメージの柔らかい水彩画のような花。

こういう攻め方はやられたなという感じ。

あと、クロがもうひとりの自分と対峙した時の精神世界のイメージ、秀逸でした。そういう説得力のある映像でひとりの人間の中の2つの意識のせめぎあいの心理描写を描けるのはたいしたもんです。

かと思うとカットバックでシロがそのクロに呼応するかの如くトランス状態になってく様が入ってきて緊張感はさらにつり上がってく。

ここまで完成度の高い作品になってたとはつゆ知らず。もっと早くに行っておくんだったなという感じです。

エンドロールも2段階になっててよかったです。シロの植えたリンゴが芽を出して伸びていく。そして、アジカンの勢いのある曲に乗って宝町のカットがいくつもきりかわってく。

ラストで1行のテロップ。


ココカラ ミンナガ ミエルヨ。


素晴らしい!!出来ればもう一回、劇場でみたい作品です。

さて、ロビーに出てみるとグッズが販売されていました。何にしようか迷ったものの缶バッヂを買いました。



シロとクロの2種類あったのですが、「安心、安心」を見てシロのほうにしました。

これをみると、蒼井優のあの声が蘇ってくるんです。


公式サイト
http://www.tekkon.net/site.html

鉄コン筋クリートall in one

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鉄コン筋クリート ジ・アニメーション シロ・クロ

小学館

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鉄コン筋クリート ART BOOK クロside 基礎工事編

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鉄コン筋クリート ART BOOK シロside 建築現場編

飛鳥新社

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アルゼンチンババアの前売チケット(奈良美智缶バッヂ付き)

2007-02-16 07:26:26 | DVDとか映画
先日、「NARA:奈良美智との旅の記録」特別鑑賞券(絵はがき付き!)を購入したばかり。

さあ、これで奈良さんの映画の準備はばっちりでした。

ところが、なんと他にも奈良さん絡みの映画が公開されるよう。

調べてみると、よしもとばななさんのアルゼンチンババアが劇場公開されるとのこと。

表紙と中に奈良さんの絵が載ってるという変わり種の小説。

これよりももっと昔の吉本ばななの頃の小説はすごく読んでたのに、この頃はぜんぜん離れてしまっていたのです。

むしろ、よしもとばなな作品の表紙の奈良さんの絵が昔は理解出来なかったし、まさかこんなに惚れ込むとは思ってなかったんですからほんと不思議なものです。

だから、たぶん今になって巡り会う機械がやってきたんです、きっと。

そう思ったら、理屈はいらない。
すぐさま、劇場の窓口に走ってました。もちろん、缶バッヂが欲しいというのが大きな理由なんですけどね

また、観てきたら感想を書こうと思います。

まずは原作を読んでみようっと。

こちらは単行本
アルゼンチンババア

ロッキングオン

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こちらは文庫版
アルゼンチンババア

幻冬舎

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パプリカ

2007-01-18 10:39:05 | DVDとか映画
今敏の新作「パプリカ」を見てきました。

今さんと言えば、わたしはパーフェクトブルーを見てやられた~というのがすごく記憶に残っています。

サスペンスをアニメで見て普通にどきどきしたのっていうのがすごく衝撃だったのです。

PERFECT BLUE

ジェネオン エンタテインメント

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千年女優はやりたいところは分かったものの主観で好きかというと微妙。東京ゴッドファーザーズはあらすじを聞いてどうかなと思い、未見のまま。

そして、今回のパプリカです。原作は筒井康隆。

パプリカ

新潮社

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ここで結局レビューとして書きませんでしたが「時をかける少女」(原田知世のも大好きですが、昨年公開されたアニメ映画のほう)はすごく気持ちのいい青春映画に仕上がっていました。どうしたんでしょうかね、アニメで筒井さんの作品が続いてるのは何だか不思議な感じです。

音楽は平沢進。ここ最近の今さんの作品で使用されることが多くなりました。
わたしはこの平沢進の音楽は大好きなのです。CDはほとんど持ってたりするのです。彼の楽曲を大きな音で聞くことが出来るというのはうれしいことなのです。

パプリカ オリジナルサウンドトラック
サントラ
インディペンデントレーベル

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かなり特殊な音楽なので合うかどうか毎回心配するのですが、ばっちりでした。

ちなみに下記の平沢進のオフィシャルサイトからエンディングテーマがフリーでダウンロード出来ます。
(http://teslakite.com/freemp3s/paprika/)

さて、本編のほうですが、見終わった後に気持ちよく劇場を出てこれる作品だなあと思いました。ストーリー詳細はあえて書きません。ネタバレにもなるし、何より劇場できちんと見てもらいたい作品です。気になったら下記を見てくださいね。
(パプリカ公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/)

映像の印象としては主人公の分身である「パプリカ」のカット毎でくるくると変わる変身が「めくるめく」イメージを強烈に印象づけています。

今さんの作品で毎回、素晴らしいなと思うのは美術。ディティールがすごく細かいんですよね。画面で見たときに説得力があるのです。

SF活劇で娯楽映画なんだけど、最後の最後で正直な自分の気持ちというところに帰結してて、そのふんわりとした優しい描き方がすごく気持ちいい。
映画はこうでなくっちゃね
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