今年見た美術関連のベスト10を選出してみました。
今年、このアート系カテゴリで書いた記事が約160件。とは言っても、これアート系グッズのことで書いたのもあるので実際に展示を鑑賞して書いた記事はもう少し少ないのです。
途中でこのブログの更新ペースが1日に3回から1回にペースダウンしてなかったらもっと書けてたと思います。でも、こればっかりは仕方ありませんね
あおひーの選ぶベスト10は以下のとおりです。
1. 奈良美智+graf AtoZ(吉井酒造煉瓦倉庫)
(※関連リンクはページの一番下にあります)
2. 花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> (宮内庁三の丸尚蔵館)
第1期、第2期、第3期、第4期、第5期
3. プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展(東京国立博物館)
4. 生誕120周年藤田嗣治展(国立近代美術館)
5. 束芋 ヨロヨロン(原美術館)
6. 「日本画」から/「日本画」へ(東京都現代美術館)
(関連記事:No Border 「日本画」から/「日本画」へ トークセッション)
7. 「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」(世田谷美術館)
8. ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館)
(関連記事:「光の帝国」ルネ・マグリット)
9. 生誕100年記念ダリ回顧展(上野の森美術館)
10.特別展 仏像 一木にこめられた祈り(東京国立博物館)
期待の番外:村上萌 個展「むらかみ もえ」(ギンザ幸伸ギャラリー)
うーむ。我ながらものすごく偏ってるなあ~。
作品の善し悪しももちろんなんですが、基準は自分にとってどこまで影響を与えてくれたか、どこまでのめり込んでいたかです。
1. 奈良美智+graf AtoZ(吉井酒造煉瓦倉庫)
奈良美智+graf AtoZについてはわたしにとって今年最大のプロジェクトでした。
青森に行き、美術館ではないところで作品を鑑賞する。これは発想と実行が結びついたハッピーな事件でした。
あの時の記憶はわたしの宝物です。作品のみならず、弘前の街もとても素晴らしかったなあ。
こういう展示は今後見られるかどうかというくらい貴重だったと思います。
2. 花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> (宮内庁三の丸尚蔵館)
3. プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展(東京国立博物館)
さて、2位3位は若冲になりました。
今年はお正月に若冲の作品に出会ってから、どんどんと引き込まれていきました。
「花鳥-愛でる心、彩る技」を2位にしたのは、こちらのほうが毎回、雑誌連載のマンガを待ちわびる子供のようにワクワク出来たからだと思います。
5回にわけてじらしてもらってよかったです。
プライスコレクションは圧巻でした。若冲の作品をあんなにたくさん同じところで見られる機会は今後ないことでしょう。
お客さんがみな素直に面白がってるのが見てて楽しかったです。
4. 生誕120周年藤田嗣治展(国立近代美術館)
藤田嗣治についてはほんとによく知らなかったのですが、この展示でハマってしまいました。その後エコールドパリ関連の展示では必ず出て来ますもんね。
あの墨の黒と女性の白い肌が他に真似出来ない唯一絶対な表現です。
藤田の絵はがきは見つけるとついついレジに足が向いてしまうんですよね。
5. 束芋 ヨロヨロン(原美術館)
束芋がこのランクにくるところがわたしらしいなあ。
映像インスタレーションを美術として成り立たせるのって、意外に難しい気もするのです。
作家性があって、映画やアニメに分類されないもの。
束芋の作品は見てて生理的に嫌だなあと思う部分を感じながらもその世界に引き込まれてしまうところが魅力だと思います。
公衆便女は7~8回見ちゃいましたから。。。
6. 「日本画」から/「日本画」へ(東京都現代美術館)
これは今考えるととんでもない展示でした。
松井冬子、町田久美、三瀬夏之介。このお三方の作品に出会えたことに価値がありました。
松井さんの作品は病んだところがたまりません。対して、町田さんはものすごくシンプルな線で気持ち悪さを出してるところがツボなのです。
三瀬さんの作品は大きかったなあ~。壮大なんですよね。細部はすごく緻密に描かれてたりするのに混沌の巨大なパワーが炸裂してる。
町田さんと三瀬さんのトークショーも面白かったです。そのせいってだけでもないのですが、町田さんと三瀬さんの個展にも行く事が出来ました。
三瀬さんには直接このページのコメントまで頂いてびっくりしたなあ~。
そんなこともあって、「日本画」から/「日本画」へすごく記憶に残ってる展示です。
7. 「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」(世田谷美術館)
見るまでは教養になればいいなと思ってたルソー。
とんでもない!ルソー以降への影響の大きさたるやここまでのものだったとは。
本人の作品はもちろん、影響を受けた作品もよく集めてきたなあと。
ラストに笑わしていただいた、青木世一さんにはその後、実際にお話する機会がありその人柄が作品に反映されてるんだなあと実感しました。楽しいひとでないとあの作品は作れませんね。
8. ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館)
もちろん、展示全体を楽しみましたが、マグリットにやられてしまいました。
「光の帝国」はずっと見ていたかったです。見てて飽きのこないじわじわと味わう絵。
最初になんてことないじゃんて思って見てるとだんだんとその不可思議さに気付かされるという仕掛けは秀逸です。
品切れになったポストカードをゲットする為に期間中に何度も売店に行きましたから。そうとう好きってことですね。
9. 生誕100年記念ダリ回顧展(上野の森美術館)
ダリはあんなに混んでるとは思いませんでした。初日の午前から列が出来る展示ってそうそうないと思います。
やはり一目見て天才にしか出来ない仕事だなとわかりますね、ダリは。
美術とか興味のない子供とかでも、面白い絵って思うんではないでしょうか。
なんとかもう一回行ってきたいなと思っています。元旦とかすごいんでしょうね、人出たるや。
10.特別展 仏像 一木にこめられた祈り(東京国立博物館)
木の仏像を全国からあれだけ集めてきたのにはびっくりしました。ただ、数を集めてきたのではなく、やはり鑑賞に絶えうるだけのクオリティーなわけです。
やはり、後期のみの滋賀・向源寺蔵の十一面観音菩薩立像。
これは素晴らしかったです。後期の展示替えはこれだけだったのですが見る価値はありました。
こういう展示はそうそう出来るものではないですね。
期待の番外:村上萌 個展「むらかみ もえ」(ギンザ幸伸ギャラリー)
村上萌さんは完全にわたしの嗜好性です。まだまだ、これから伸びてく方だと信じてるのでこれからも個展に通うつもりです。
前回の個展で進化してたので、またこの次にどう変わってるのかすごく気になっています。
予定してたよりもぜんぜん長くなってしまいました。読んでいただきありがとうございます。
さて、本日で今年も終わりです。
途中から更新回数は減りましたがなんとかこうしてこのブログも続けてくことが出来ました。
コメントやアクセスで見てるひとがいるんだと思うとまだまだ続けていけそうです。
本年はありがとうございました。
では、みなさま良いお年を
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今年、このアート系カテゴリで書いた記事が約160件。とは言っても、これアート系グッズのことで書いたのもあるので実際に展示を鑑賞して書いた記事はもう少し少ないのです。
途中でこのブログの更新ペースが1日に3回から1回にペースダウンしてなかったらもっと書けてたと思います。でも、こればっかりは仕方ありませんね
あおひーの選ぶベスト10は以下のとおりです。
1. 奈良美智+graf AtoZ(吉井酒造煉瓦倉庫)
(※関連リンクはページの一番下にあります)
2. 花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> (宮内庁三の丸尚蔵館)
第1期、第2期、第3期、第4期、第5期
3. プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展(東京国立博物館)
4. 生誕120周年藤田嗣治展(国立近代美術館)
5. 束芋 ヨロヨロン(原美術館)
6. 「日本画」から/「日本画」へ(東京都現代美術館)
(関連記事:No Border 「日本画」から/「日本画」へ トークセッション)
7. 「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」(世田谷美術館)
8. ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館)
(関連記事:「光の帝国」ルネ・マグリット)
9. 生誕100年記念ダリ回顧展(上野の森美術館)
10.特別展 仏像 一木にこめられた祈り(東京国立博物館)
期待の番外:村上萌 個展「むらかみ もえ」(ギンザ幸伸ギャラリー)
うーむ。我ながらものすごく偏ってるなあ~。
作品の善し悪しももちろんなんですが、基準は自分にとってどこまで影響を与えてくれたか、どこまでのめり込んでいたかです。
1. 奈良美智+graf AtoZ(吉井酒造煉瓦倉庫)
奈良美智+graf AtoZについてはわたしにとって今年最大のプロジェクトでした。
青森に行き、美術館ではないところで作品を鑑賞する。これは発想と実行が結びついたハッピーな事件でした。
あの時の記憶はわたしの宝物です。作品のみならず、弘前の街もとても素晴らしかったなあ。
こういう展示は今後見られるかどうかというくらい貴重だったと思います。
2. 花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> (宮内庁三の丸尚蔵館)
3. プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展(東京国立博物館)
さて、2位3位は若冲になりました。
今年はお正月に若冲の作品に出会ってから、どんどんと引き込まれていきました。
「花鳥-愛でる心、彩る技」を2位にしたのは、こちらのほうが毎回、雑誌連載のマンガを待ちわびる子供のようにワクワク出来たからだと思います。
5回にわけてじらしてもらってよかったです。
プライスコレクションは圧巻でした。若冲の作品をあんなにたくさん同じところで見られる機会は今後ないことでしょう。
お客さんがみな素直に面白がってるのが見てて楽しかったです。
4. 生誕120周年藤田嗣治展(国立近代美術館)
藤田嗣治についてはほんとによく知らなかったのですが、この展示でハマってしまいました。その後エコールドパリ関連の展示では必ず出て来ますもんね。
あの墨の黒と女性の白い肌が他に真似出来ない唯一絶対な表現です。
藤田の絵はがきは見つけるとついついレジに足が向いてしまうんですよね。
5. 束芋 ヨロヨロン(原美術館)
束芋がこのランクにくるところがわたしらしいなあ。
映像インスタレーションを美術として成り立たせるのって、意外に難しい気もするのです。
作家性があって、映画やアニメに分類されないもの。
束芋の作品は見てて生理的に嫌だなあと思う部分を感じながらもその世界に引き込まれてしまうところが魅力だと思います。
公衆便女は7~8回見ちゃいましたから。。。
6. 「日本画」から/「日本画」へ(東京都現代美術館)
これは今考えるととんでもない展示でした。
松井冬子、町田久美、三瀬夏之介。このお三方の作品に出会えたことに価値がありました。
松井さんの作品は病んだところがたまりません。対して、町田さんはものすごくシンプルな線で気持ち悪さを出してるところがツボなのです。
三瀬さんの作品は大きかったなあ~。壮大なんですよね。細部はすごく緻密に描かれてたりするのに混沌の巨大なパワーが炸裂してる。
町田さんと三瀬さんのトークショーも面白かったです。そのせいってだけでもないのですが、町田さんと三瀬さんの個展にも行く事が出来ました。
三瀬さんには直接このページのコメントまで頂いてびっくりしたなあ~。
そんなこともあって、「日本画」から/「日本画」へすごく記憶に残ってる展示です。
7. 「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」(世田谷美術館)
見るまでは教養になればいいなと思ってたルソー。
とんでもない!ルソー以降への影響の大きさたるやここまでのものだったとは。
本人の作品はもちろん、影響を受けた作品もよく集めてきたなあと。
ラストに笑わしていただいた、青木世一さんにはその後、実際にお話する機会がありその人柄が作品に反映されてるんだなあと実感しました。楽しいひとでないとあの作品は作れませんね。
8. ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館)
もちろん、展示全体を楽しみましたが、マグリットにやられてしまいました。
「光の帝国」はずっと見ていたかったです。見てて飽きのこないじわじわと味わう絵。
最初になんてことないじゃんて思って見てるとだんだんとその不可思議さに気付かされるという仕掛けは秀逸です。
品切れになったポストカードをゲットする為に期間中に何度も売店に行きましたから。そうとう好きってことですね。
9. 生誕100年記念ダリ回顧展(上野の森美術館)
ダリはあんなに混んでるとは思いませんでした。初日の午前から列が出来る展示ってそうそうないと思います。
やはり一目見て天才にしか出来ない仕事だなとわかりますね、ダリは。
美術とか興味のない子供とかでも、面白い絵って思うんではないでしょうか。
なんとかもう一回行ってきたいなと思っています。元旦とかすごいんでしょうね、人出たるや。
10.特別展 仏像 一木にこめられた祈り(東京国立博物館)
木の仏像を全国からあれだけ集めてきたのにはびっくりしました。ただ、数を集めてきたのではなく、やはり鑑賞に絶えうるだけのクオリティーなわけです。
やはり、後期のみの滋賀・向源寺蔵の十一面観音菩薩立像。
これは素晴らしかったです。後期の展示替えはこれだけだったのですが見る価値はありました。
こういう展示はそうそう出来るものではないですね。
期待の番外:村上萌 個展「むらかみ もえ」(ギンザ幸伸ギャラリー)
村上萌さんは完全にわたしの嗜好性です。まだまだ、これから伸びてく方だと信じてるのでこれからも個展に通うつもりです。
前回の個展で進化してたので、またこの次にどう変わってるのかすごく気になっています。
予定してたよりもぜんぜん長くなってしまいました。読んでいただきありがとうございます。
さて、本日で今年も終わりです。
途中から更新回数は減りましたがなんとかこうしてこのブログも続けてくことが出来ました。
コメントやアクセスで見てるひとがいるんだと思うとまだまだ続けていけそうです。
本年はありがとうございました。
では、みなさま良いお年を
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