あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

ヘンな日本美術史 山口晃:著

2014-01-03 18:53:22 | 
ヘンな日本美術史
山口 晃
祥伝社

ずっと気になっていた「ヘンな日本美術史」を読んでみました。

山口晃さんの新刊。

ほぼ活字オンリー(解説イラストはあるがとても少ない)。

えええ、大丈夫なのだろうか??

そんな不安があったもののいつの間にか第12回小林秀雄賞を受賞されててびっくり。

以前にトークショーで見てて自分なりの独特な考えをお持ちであることは知ってたのでこれは期待出来そうだなあと。

読了して思ったのは、続きが読みたいなあと。

画家としての視線と山口さんなりの見方があって初めて書ける内容で単に批評家では至ることの出来ない境地。

分析がよく出来ていて論考のもとにこの結論に至ったことに合点がいくのだ。

とても丁寧に書かれている。

対象となる絵画の図版がカラーで入っているのも有難い。全て網羅出来てたらなおよかったなあと。

川村清雄についてもっと評価されてしかるべきだというくだりは画家としての真摯な姿勢が現れている。

一見、タイトルの絵のユルさとタイトルの「ヘンな」というところから手に取りやすいのもよい。

美術好きなひとはもちろんのこと、たまたま読んでみたひとがこの本で紹介された絵をみたいと思うのではないかなあと。

前述したとおり、やはりこれは続編希望です。

もしくは少し違ったテーマで山口さんにまた書いてもらいたいものですね。


そうそう。↓こちらも読まねば。
すゞしろ日記 弐
山口 晃
羽鳥書店



こっちは持ってますよー。
すゞしろ日記
山口 晃
羽鳥書店
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火の鳥を読んでいます

2011-04-01 23:47:30 | 


先日、コンビにで発見し深夜に一気に読んでしまいました。

誰もがタイトルはご存知であろう、手塚治虫の「火の鳥」。

もう20年とか前に全部揃えで持ってたものの後に手放しておりました。

で、久々に読んでみたらものすごい勢いで話の中にのめりこんでしまいました。

やはり風呂敷の広げ方が見事で、ひとの生きるか死ぬかをきちんと、でも時に容赦なく描いています。

昔は若かったってこともあったけども、今は現実に死の恐怖を感じざるを得ない状況もあってか以前よりも響き方が半端ないのですよね。

今、このタイミングで出てくれてて読めてよかったです。

しかし、こういう神様みたいな視点で人間を描く上手さは手塚治虫ってすごいなあと。

さて、東京国立博物館では4/26から特別展「手塚治虫のブッダ展」が開催されます。

なんと『ブッダ』のオリジナル原画と仏像そのものを同じ空間に展示するという意欲的な企画。

ということでブッダは実は読んでないのでこの機会に読まねばと思っております。もちろん、展示にも行きますよー。
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坂崎千春「うわのそら」

2009-11-22 23:40:16 | 
うわのそら
坂崎 千春
角川書店(角川グループパブリッシング)

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昨日の夜に購入。

で、まだ一日しか経ってないのですが、既に2回読んでしまった。

坂崎千春さんはあのSuicaペンギンでおなじみのさかざきちはるさんです。

絵本なのですが、これはもう完全に大人向け。

味はスイートでなくってビター。ほろ苦いのですよ。

読んでて日常でやりすごしてるほんの小さな納得のいかなさ、やるせなさにうるるときてしまうのです。

途中に絵のない文章だけのパートがあるのですが、その直前に描かれたもののフォローをしつつとてもクリアな視線で分析されていて、あたたかくてかわいいだけではないのだよなあと。

夢に出てくる光景で登場する、お前の魂の「最も善きもの」という言葉が今も響いています。

わたしにとって、最も善きものとは何だろう?

わたしはそれを守れて、手放さずに大切にしていることが出来るだろうか?

あと、飼っている垂れ耳うさぎの「ビンゴ」、すごくよいです。

「わたしが泣いてるとき横にじっとしています」

こういうくだり、すごく泣けるのですよ。

「ともだちへ」、これも読んで取り返しのつかないせつなさでいっぱいになってしまう。

さて、実は昨日のさかざきさんの展示で伺った時にいったんは買わなかったものの、夜に所要がありて訪れたタイミングで購入しました。
しまったなあ。午前に行ったタイミングでサイン入りを買うのだった

本棚にあってたまに読む。そういう本だと思いました。お勧めです。
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ユリイカ2009年11月号 特集=若冲

2009-11-09 22:08:12 | 
ユリイカ2009年11月号 特集=若冲 〈動植綵絵〉・モザイク画・〈象と鯨図屏風〉…永遠に新しい絵師のすべて
辻 惟雄,山下 裕二,横尾 忠則,狩野 博幸,茂木 健一郎
青土社

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ようやく読了しました。

いろんなひとが若冲について思うところを書いてるのだけども、一番印象に残ったのが齊藤環さんの文章。

レイヤー構造での分析でいかにして若冲作品が妙な見え方をするのかという点についてうまく書かれています。

あと、辻 惟雄先生と山下 裕二先生の対談は読んでてわくわくします。

いまになってこうも若冲がもてはやされる時代になったんだなあという実感を噛み締めてますますうれしくなる。

このタイミングでまさに邂逅しているんだなあと。

1300円はちょっと高いかとも思ったのですが、この内容ならば妥当です。

しかし、これ若冲の絵を全く見たことのないひとに見せたらしんどいだろうなあ。

やはりこれまでに見た作品の蓄積あってこそ響くのだなあと実感しました。

さあ、なんとか次はMIHOに行かねば。。。
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ついに発売!イバラノツルヒコの華麗なる日々

2008-10-27 22:38:49 | 


ここのところはあまりなかった残業。

でも、今日はいくつか対応いなくてはいけない案件がありちょっとだけ残務処理。

そのあとは一目散で本屋さんへ。

何件か本屋さんを覗いてようやく発見!

しかも、その本屋さんのマンガの新刊コーナーのど真ん中にあってびっくりしました。

ここの店、本気ですよ。

というのも、この「イバラノツルヒコの華麗なる日々」は扱ってる書店が限られているみたいなのです。

っていうことは追いてあるお店は相当に気に入ってるって考えていいのかもしれません。

イバラノツルヒコさんはわたしがブログを始めた頃からずっと注目しているブロガーの方です。

当時のブログは今回のタイトルどおり「イバラノツルヒコの華麗なる生活」

このブログに出会ったのはもう3年も前のこと。

そして、学生だったツルヒコさんがやがて社会人になり、新しくスタートしたのが「イバラノツルヒコの華麗なる生活2~社会人編~」

ブログでのこの美麗なイラストと品格のある文章に魅せられてずっと愛読してるのです。

このブログでも何回か取り上げたのですが、ツルヒコさんはブログに留まらず、オリジナルグッズを制作して、ニヒル牛2で販売するなど活動を展開。
(参考記事:美麗イラストのツルヒコさんグッズを求めてニヒル牛2へ

そして、今年3月には個展を開催。
(参考記事:「華麗なるイバラノツルヒコ展」(ニヒル牛2)

と活躍の場を広げてくその様をリアルタイムで見てたのです。

そして、今回のコミック発売です。

すごいことですよ、全国に展開ですからね。

さきほど、一気に読ませていただきました。

構成が上手いですね。ブログの部分もうまく使ってて、あとちゃんと漫画として成立してたのがよかったなあ。

美麗でも可笑しみがないと味気ないですからね。
さあ、この勢いで次を期待しちゃいますよ

イバラノツルヒコの華麗なる日々 (New COMICS)
イバラノ ツルヒコ
サンクチュアリパプリッシング

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晴れたらライカ、雨ならデジカメ

2007-09-27 21:42:02 | 
このブログでさんざ取りあげてるように、わたしは写真を撮るのが好きです。

ロモLC-Aではフィルム、SONYのT9ではデジタル。そして、デジタル一眼はPENTAXのK100Dと使い分けています。

デジタルはほんとどんどん進化してて、プロのカメラマンの知人も今はほとんどデジタルとのこと。

そんな、大きな転換期の移り変わり。今、デジタルとフィルムとの楽しいつきあい方について書かれたのがこの「晴れたらライカ、雨ならデジカメ」なのです。

なかなか後世になってしまうとニュアンスの伝わりにくい現在の感じを、リアルタイムで書いているという本は貴重だと思います。

といっても、俯瞰して状況を書いてるのでなく、著者の技も含めたカメラとのつきあい方やアナログとデジタルの特質などが記されているのです。

面白いのでどんどんページを繰ってしまう。

たぶん、10年したらカメラを取り巻くフィルルとデジタルの状況って変わってるんだろうなあ。

そうなっても、アナログのカメラを時々は使いたいなあと思うのです。

でも、ライカはさすがに高くて買えないですね~。

晴れたらライカ、雨ならデジカメ
田中 長徳
岩波書店

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「超・美術館革命-金沢21世紀美術館の挑戦」蓑 豊

2007-07-11 18:00:42 | 
超・美術館革命-金沢21世紀美術館の挑戦という本を読みました。

著者は先日までこの金沢21世紀美術館の館長だった蓑 豊さん。

なんとこの美術館、2年ちょっとで300万人もの入場者数を記録したのです。

わたしも奈良美智展MoonlightSerenade―月夜曲で行ってきたのですが、とても楽しい美術館だという印象が強くのこっています。

水面の下にもぐれるプールは誰だって楽しくなりますね。

普通に美術館は楽しいところというふうにインプットされるのはすごく強いと思います。

オープン当初は金沢市の小中学校の生徒全てを招待したというのです。しかも、もう一回入場出来るチケットを渡して。

そうすると、子供が親を誘ってまた美術館に来るという算段だったのです。

事実、そういった努力があって驚異的な入場者数を記録しているのです。

東京には美術館は数はたくさんありますが、あんなに楽しい美術館は見たことがありません。

あのルーブル美術館の館長が視察にきて、「どうして美術館にこんなに子どもがいるんだ?」と言ったそうです。

こればっかりは金沢のひとが羨ましいなあと思うのです。こういう有意義な税金の使い方なら納得ですよね~。
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CDのジャケ買いと同じ~最近、買った本2冊~

2007-04-09 21:53:36 | 
CDでジャケ買いすることってそうそうないのですが、本だとそういうのって多いような気がします。

今回購入したのは純粋にビジュアルに魅せられてっていうよりも、好きなひとの作品が表紙に使用されていたからです。

だから、こんな2冊をまとめて買ってたりするのです。

町田久美さんの作品が表紙で、しかも筒井康隆さんの小説。
くさり―ホラー短篇集

角川書店

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まだ、読んでないのですが筒井さんの小説は昔にやたらと読んでたので久しぶりに読んでみたくなりました。

文庫本なのですがこの大きさでも、多数並ぶ中でふっと浮き上がってくる存在感があります。

やっぱり、妙な絵で好きです。

カバーの裏にはこう書かれています。

カバー画/町田久美「帰宅」
2005年 雲肌麻紙に青墨、茶墨、岩絵具、顔料
写真提供:西村画廊
カバーデザイン:鈴木久美(角川書店装丁室)

絵の作者とタイトルはまあふつうですが、ちゃんと雲肌麻紙のことまで書かれてるとは恐れ入りました。

カバーデザインの方も町田さんと同じ久美さんというお名前ですね。やはり、縁があるんでしょうか。

さて、もう一冊はペンギンくんが表紙です。

印刷関係の専門雑誌なので、わたしが購入しても役立つかどうかは微妙ですが、買ってしまいました。

Suicaのペンギンくんでおなじみの、さかざきちはるさんのイラスト。
+DESIGNING VOLUME4 (2007.SPRIN―Creation&Production Library for designer (4)

毎日コミュニケーションズ

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表紙だけだったら買ったかどうかは微妙だったのですが、ちゃんと中に何点もイラストが特集の項目毎の扉に使用されてるのでこれは欲しいなと。

紹介のページでさかざきちはるさんはペンギンくんぬいぐるみのでっかいのと一緒にに写られてました。

今回のイラストのペンギンくんはSuicaで登場するペンギンくんとはまたちょっと感じの違うぺんぎんくんです。

このあたりのイラストも作品として販売してくれないかなあと切に願います。
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新幹線ガール

2007-03-29 21:29:55 | 
書店でふと目にとまってなんとなく手に取ってみました。

「22歳、職場のトップに!!」「新幹線パーサーという仕事!」

帯にはこんなコピー。

なんとなく面白そう。。。

すぐにレジへ向かっていました。

22歳の女性アルバイトが新幹線のパーサーになりワゴン販売でトップに。そして正社員に。

このひと、ものすごくまっすぐです。

文章を読んでいても、特に奇をてらうことなく基本に忠実に業務を遂行することで成績を上げているのです。

あと、引っ越しが多かったことで新幹線が大好きというのがいいいですね。

好きなことを仕事にして、最大限努力してそれが結果に結びついている。

そういうまっとうなところがひしひしと伝わってくるのです。

そうそう帯に書かれてたワゴン販売でトップというくだり。

なんでも、普通のパーサーの平均販売の3倍も売り上げたとのこと。

筆者の徳渕さんはお客さんはどうしたら喜んでくれるだろうという想像があって動いてるのが素晴らしい。

サービスを仕事にするひとはこうあって欲しいなと思います。

そして、読み終わってみるとこう感じるのです。

さあ、また明日のお仕事を頑張ろうと。

そんな素直な気持ちになれる清々しい本でした。

新幹線ガール

メディアファクトリー

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なんとまたもや、装苑 を買ってしまいました

2006-09-04 08:32:06 | 
装苑 2006年 10月号 [雑誌]

文化出版局

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以前、AtoZ、装苑。若冲、BRUTUS。なんて記事をアップしてました。

この時は単に、AtoZの記事目当てだったのです。

まさか、装宛を再び買うことになるなんて思いませんでした。

たまたま、山下書店に行ってみたら装宛が飾られてて、オマケが一緒に展示されてました。

この山下書店だけなのかな?

にしても、トートバックがついてくるってことが一番びっくりしました。

雑誌の本体価格はたった560円。

創刊70周年とはいえ、すごいことをやってくれます。

てことで、衝動買いしちゃいました。



これはブックマークなのです。ま、しおりですな。

ミナ ペルホネン×装宛によるおしゃれしおりです。

ミナ ペルホネンとは皆川明さんによるブランドだそう。

この黄色の木のデザイン、かなり好きです。



じゃーん。

こちらが、トートバックです。

こちらもミナ ペルホネンによるデザインです。

微妙な青緑の色使いが素敵。

この本に興味がないひとですら、引き寄せてしまうオマケのチカラたるやすごいもんです。

ラフォーレで関連イベントをやってるみたいで、ちょっと気になっているのです。
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完結!軽井沢シンドロームSPROUT

2006-06-28 20:29:08 | 
軽井沢シンドロームSPROUTが終了してしまった。

わたしが最近で唯一連載でリアルタイムに読んでいたマンガ。

以前、一度ここで取り上げたことがありました。

せっかく、あの大人数でも破綻なく、話が流れてたのだから、終わらせてしまうのはすごく残念です。

作者のたがみよしひさ氏は体調が芳しくなく、腰の手術をされるとのこと。

そういった状況でよくまとめたもんです。

これまで、たがみさんの作品はほとんど読んでるのですが、今回のラストってかなり上手いなと思うのです。

終わってはいないし、続いてる世界でキャラクター達は生きている。でも、ちゃんとひとつの区切りになってる。

好きなカットは薫平と友子がJEEPとドカティで各々の行く手に向かってくところ。

それぞれの明日へ、って感じを湿っぽくならずさらりと流してる。

あと、何気にこういったコマ割りがよく出来てたりするのもこのマンガのいいところ。

また、体調が回復したらその後を描いてくれないかなあと密かに期待してるのです。

たがみさん、楽しみをくれてありがとう。

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「芸術起業論」村上隆

2006-06-28 08:06:58 | 
先日、買った本として取りあげた、村上隆さんの「芸術起業論」。

一気に読んでしまいました。

そのタイトルどおり、ちゃんと芸術がお金に繋がるのに必要なことについて彼なりの持論が展開されています。

熱さを持ちながらも、冷静に分析してるところがどことなく鴻上尚史さんを思い出しました。

村上さんを以前、テレビで見て思ったこと。

「なんて、父性のあるひとなんだろう」

このひとにはほんと、厳しい親父を見てしまうのです。げんこつで殴るような手段を選ばずみたいなところがそのように感じさせるのでしょうか。実際に拳をふるうようなひとじゃないと思いますが。

人を育てるチカラがあるからですかね。

事実、カイカイキキ所属の作家さんたちは活躍してますもんね。

この本を読んでると彼らへの愛情が伝わってきます。

厳しいことを要求するのだけど、「生き残れ」って想いでそうしてるのがよく分かる。

普通、お金が入るようになると、ハングリーだったところがそうでなくなるもの。

ところが、まだまだ村上さんはハングリーです。

自分のブランドをゆるぎないものにするためにエネルギー全開ですね。

村上さんのやり方は賛否あるでしょうが、この本を読むと彼の意図することがよく分かります。

価値を想像するって、凄いことなんだなあと改めて思うのでした。

芸術起業論

幻冬舎

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井沢元彦さんの講演&サイン会へ

2006-06-24 08:43:23 | 
先日、丸善で毎巻買っている「逆説の日本史」の13巻を発見。

なんと、このシリーズの300万部!突破を記念して、作者の井沢元彦さんの講演&サイン会を行うとのこと。

この13巻を購入すると整理券を貰えるということなので、すぐさまレジに向かったのです。

そして、昨日その講演を拝聴することが出来ました。

ついに井沢さんに会えるかと感慨深い想いを抱いて会場へ。

というのも、このブログには書いてなかったと思うのですが、わたしはもう20年近く井沢さんの著作を読んでるのです。

普段我々が気付かないことをとても分かり易く書いてくれてるのです。

なんど目からうろこが落ちたことだろう。

特に、日本人にとって言霊(ことだま)がどれほど、影響してるかなんてことは井沢さんの著作で知ったのです。詳しく知りたいひとはぜひ読むことをお勧めします。

さて、丸善に到着するといくつもの看板が出てて、ルートが説明されていました。

150人先着と書かれてる。なるほど、整理券に番号が書かれていないわけです。大丈夫かな?

開演まではあと10分で会場に駆け込みました。

すると、100人くらい既に着席してる状態でした。中高年の方が多いですね。ここではわたしなどかなり若いほうになってしまいます。

そして、井沢さんの登場です。拍手して迎えます。

うーん、このひとが書いたのをずっと読んでたんだよなあ。以前、テレビで見た感じそのままです。

今回は300万部突破記念ということで、この「逆説の日本史13」の内容にかかるお話が中心でした。

特に織田信長の焼き討ちした延暦寺や天台宗、本願寺といった宗教勢力が当時、殺し合いしてシェアを奪おうとしてた話が面白かったですなあ。

そうなのです、昔のお坊さんは武装してたんですよね。そういう事、なかなか現代に生きてる我々は認識出来てなかったりするんです。

やはり、作家さんはお話が上手いなと思いました。もっとも、話術が巧みっていうほうではなく、ちゃんとお話の構成をうまくつないで最後にちゃんと落とすみたいな組み立てが上手なのです。

さて、講演も始まってしまうとあっという間でした。

サイン会へと突入するのですが、順番は前の人からです。

これがずいぶん、待ったという感じがするのです。

そして、ようやく順番がきました。

係のひとに本とサインに入れてもらう自分の名前を書いた整理券を渡します。

『「あおひー」でよろしいんですか』

「はい」

やってしまいました。本名だとここで載せることも出来ないし、事実こっちの名前で呼ばれる機会が増えたので、「あおひー」と書いてみました。

さて、井沢さんの目の前です。

『「あおひ」。あ、これ、伸ばすんですね』

「あ、そうです。すみません、ハンドルネームなもので」

すみません、井沢さん。こんなわけのわからない名前を書かせてしまって!



このやりとりをしてた時に後ろのひとが笑ってました。いや、わたしでも笑うと思うなこれは。

そして、最後に係のひとにデジカメを渡して、井沢さんと一緒に写してもらいました。

サインして頂いた本を受取り、会場の外へ。

出たところで気付いた!

震えてるのだ。やっぱ、緊張してたんだなあ。

目の前に居た時にはぜんぜん平気だったのですが、その場から離れて初めてことの重大さに気付きました。

あの井沢さんとお話してたんですよ。高校の頃から読んで衝撃を受けてた本を書いた作者のひとと。

もう、そのあとはぼうっとしちゃいました。

あとから、きましたね。

やっぱり自分にとってかなりうれしい体験でした。

あー、満足です。念願かなったり!

逆説の日本史 13 近世展開編江戸文化と鎖国の謎

小学館

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ついつい買ってしまうテレビブロス

2006-05-10 21:22:49 | 
買うまい買うまいと思いつつもコンビニで表紙をみるとかなりの確立で購入してしまってるテレビブロス。

本末転倒というのがこの雑誌にふさわしいことばだと思うのです。

というのも名前から見てとれる通りにテレビ番組表を見ることがメインの目的のはずなのに、その部分を飛ばして読んでしまう。

でも、エッセイも面白いしシニカルな視点がなんともいいのです。

普通のテレビ雑誌ではこうは書かないなというモノの見方が良いのです。

この写真の号にしたって特集が「合体カタログ」だもの。くだんないはずなのにデザインがかっこいい。

そもそも、普通はそういうタイトルってさらっと出てこないですもんね。そのあたりこの雑誌は特異です。

思い出してみたらあのマツケンサンバもかなり早い時期から話題にしてたあたりさすがなのです。

ああ、部屋が狭くなるから雑誌はあんまり買わないようにと思いつつもまた堆く積みあがってしまいそうです。
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どかどかと本が増えていく

2006-04-26 22:50:30 | 
昔っから本を読むのが好きなのです。

いや、正確に言うと本屋さんで本を買って読むのが好きなのです。

これはもう仕方ない。

というのも、子供の頃から親に本を読め本を読めと言われてたら、本当にそうなってしまったのですから。

それでも、実際にハイペースで読むようになったのは中学の頃から。

そして徐々にエスカレートして、浪人時代がピークです。

ひどい時にはハードカバーの小説を月に10冊以上読んでました。しかも、マンガは別に何冊かみたいな。

それでも大学に入って授業や実習やらで少し本に費やす時間とお金は減ったのですがそれでもまだまだ多いほう。

気がつくと部屋が本で埋もれてくのです。

最近はまた、少しぶり返してきてて本が溢れてきています。

どうも最近はなんでこんなおかしな事件ばっか起こる世の中になってしまったんだろうと思って、小説よりも思想や時事とかの本が多くなってます。

おかしいなあ、去年、ブックオフにそこそこ売ったはずなのにまた、どんどんと部屋が狭くなってるのです。

でも、知りたいって欲はほんと抑えが効かないんですよね。

ちなみに最近読んで一番面白かった、いや、面白可笑しくはないので興味深い内容だったものは下記の本。

ライブドアとの闘いの日々―こいつら初めからインチキだった!!

スポーツサポートシステム

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やっぱ、まっとうに働いて稼ぐしかないですね。ライブドア全てがそうじゃないだろうが、虚業はイカンです!
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