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昨日、京都へ行ってきました。狩野永徳展です。
天気は生憎の雨模様。
開場前に到着したのですが列が出来ていました。前に150人くらいは並んでおりました。うーむ、中に入ってどれだけ混雑するのか心配です。
やはり、洛中洛外図屏風が人気があるようなので、まずは順路をつっきってこちらから。
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洛中洛外図屏風(右雙)
大きいのにとにかく細いところまでしっかりと描かれています。
2000人以上が描かれているこの屏風。
朝一でしたがやはりひとが集まってました。
絢爛豪華な印象ですが、えらいひとから庶民までその生活してる様が描かれてて、何よりも見てて楽しくなりますね。これ、金雲なかったらそうとう厳しいと思います。描かなくてはいけない分量が3倍くらいにはなりそうですからね。
これは単眼鏡があって大正解でした。
どうしても、混雑してるので係のひとから最前列は移動して見てくださいとプレッシャー。
時折、離脱して後ろから単眼鏡で眺めたり。
こういう性質の作品だから遠目で全画面見て終わりってのあり得ないのが罪なところ。
きっと、これだけ1時間くらい独占して見ていられたら楽しいでしょうね。
さて、その後は唐獅子図屏風のある一番後ろの展示室へ。
こんなふうに今回メインのビジュアルで露出しまくってた唐獅子。
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実物はとにかくその大きさが圧巻でした。縦2メートル超、横4.5メートルの大作です。
絵の中の空想の生き物(本物のライオンは実在してるけど。。。)のはずですが、間違いなく魂が宿っています。
わけのわからないはずのものなのにこんなに魅せられるのって一体どうしたことでしょう。これが永徳のなせる技なのですね。
あまりに迫力があって、こういう場所で見るのはいいのですが、部屋には飾りたくないですね。強烈すぎますから。
同じ部屋には他にもとんでもない作品がありました。
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「檜図屏風」
こちらは国宝。
檜の幹がでーんとぶっとく描かれていますが、けっしておおぶりなだけでなく枝の曲がり具合が小気味いいのです。
こちらでも金の雲でうまく空間の広がりを与えています。全部、背景を描くよりもこうやって覆い隠すことで想像する余地があるのがよいところ。
ふー、ひとまずメインが見れて一安心。
そして、再び展示の冒頭から見ていきました。
うわー、さっきよりも全然混雑してる。人垣が何列にもなっています。
のっけからこの作品です。
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「花鳥図襖」(部分)
鶴の描かれた面も好きなのですが、こちらの梅の繊細な描写が気に入りました。
なんか、品とかわいらしさがあるんですよね。
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「花鳥図押絵貼屏風」(部分)
六曲一双で12点の花鳥図が楽しめます。
中でもこれが好きですね。とんぼがユーモラス。この花の赤、鮮やかでした。
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「織田信長像」
なんとなくこれで実際の信長の雰囲気が伝わってくるような気がします。
にしても、時の権力者の肖像を描いてる永徳が絵師の頂点にいたという証ですね。
張りつめた空気が伝わってきますね、失敗は許されないみたいな。
さて、時間が経つごとに会場の混雑具合がハンパ無く厳しくなってきました。
これは朝から行かないと大変なことになってしまいます。
会場を出ると外の列は伸びてて、なかなか入れてもらえないように見えました。
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今回、図録を購入しました。この表紙でばっちりときまっています。
紙の質がいい感じですごく合ってるなと思いました。2500円也。
しかし、こんなヤバい展示が京都で30日しか見られないなんて罪ですって!
ま、おかげでまた京都に行けてうれしかったなあ~
今回、同行したTakさんの記事はこちら
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特別展覧会「狩野永徳」