前述した単眼鏡を手に、国立新美術館へ。
わたしにとって初フェルメール、「牛乳を注ぐ女」です。
土曜日です。どれだけ混雑してるかによるかなあと思いつつ、館内へ。
ほっ。
列が出来てて何時間待ちとかは一切ありませんでした。
ただし、ここはだだっ広いので、会場内に入ってみないことにはなんとも言えません。
多少、混雑はしてたものの許容範囲。
じっくり時間をかけて見ることに決めました。それに単眼鏡があればちょっと離れてても見られますし。
会場図を見ると、ちょうど真ん中より手前くらいに「牛乳を注ぐ女」のみの展示があるようです。
それまではオランダ風俗画を堪能です。
「酔っぱらった男と女」ヤン・ハーフィクスゾーン・ステーン
なんか親近感ありありです。
古今東西、酔っぱらいは似たようなもんですね。
人間がこんなぐだぐだだと、手前の猫が賢く見えます。
このコーナーのタイトルがいい。「飲酒と享楽」。
音楽とゲームとお酒。貴族の絵画もいいのですが、こういった庶民の娯楽を描いたほうが感情移入が出来ますな。
さて、本日のメインです。
仕切りを越えて入るとまずはパネルと映像での説明がありました。
遠近法を用いててそのガイドのために線を引いてみたこと。赤外線をあててみると物の有り無しも含めて描き直しをしていること。などなど。
そして、角を左に曲がるとついにご対面です。
「牛乳を注ぐ女」ヨハネス・フェルメール
第1印象。
ちっちゃい!
この大きさだってのに、距離を少し設けてる。なるほど、単眼鏡を買って正解です。
まずは、最前列で見る為に並んでみました。列はそんなたいしたことなくてよかったです。
すぐに作品の前に来ることが出来ました。でも、係員の前に進むように言われつつなのでゆっくりとは見られません。
やはり、緻密だなあという印象を受けました。
解説の映像であったようにパンの表面が白いドットで輝いていました。
左右のバランスのいびつさがいいですね。
遠近法からするとテーブルの角がおかしいと解説にありましたが、あの位置を削ることで左の空間の密度が高くなり、右の空間の広がりとの対比が上手くでていると思います。
そもそも平面にまとめようとするとそのままだとかえっておかしくなるようなこともあるのです。
テレビドラマで人物が、向かい合って話してる場合とかは完全に正対してるのではなく、カメラのほうに少し顔を向けるようにして撮影します。
こういった現実とは違っても画面上でうまく見える為に位置をずらすことを映像の世界では「盗む」といいます。
ちょっと違うかもしれませんが、そういった意味ではあのテーブルは正解だと思います。
この緻密さ、やはりダ・ヴィンチに近いものを感じますね。
向かって右下のタイルと壁の境なんですが、経年変化でぼけたせいだと思うのですが、なんとなく地平線のように見えました。
その後、列の後ろのスペースから単眼鏡で嘗めるように鑑賞。
全部、見終わった後にもう一度、最前列に並びました。さすがにこの時はだんだんと列が伸びてました。
やはり、肉眼でみるのが一番いいですね。
ともあれ、見ることが出来て満足でした。
「ハーグの画家の家の地階」ヘンドリック・ヨハネス・ウェインセンブルック
ぱっと見、なんてことのない地味な絵に見えますが、構成と光の加減が秀逸です。
奥に見える台所からおいしそうなにおいがしてきそう。
ほんと、奥の台所はちっちゃいんですが、大きいとだめなんですよね。
手前の直線で区切られてるから、奥が引き立つように思えます。
「アムステルダムの孤児院の少女」ニコラース・ファン・デル・ヴァーイ
一番最後に展示したのすごくよくわかります。
いろいろ食べて、最後にデザート。
光が当たって白く光る胸元が美しい。これで気分よく会場を後に出来ますよね。いいもん見たなって。
わたしにとって初フェルメール、「牛乳を注ぐ女」です。
土曜日です。どれだけ混雑してるかによるかなあと思いつつ、館内へ。
ほっ。
列が出来てて何時間待ちとかは一切ありませんでした。
ただし、ここはだだっ広いので、会場内に入ってみないことにはなんとも言えません。
多少、混雑はしてたものの許容範囲。
じっくり時間をかけて見ることに決めました。それに単眼鏡があればちょっと離れてても見られますし。
会場図を見ると、ちょうど真ん中より手前くらいに「牛乳を注ぐ女」のみの展示があるようです。
それまではオランダ風俗画を堪能です。
「酔っぱらった男と女」ヤン・ハーフィクスゾーン・ステーン
なんか親近感ありありです。
古今東西、酔っぱらいは似たようなもんですね。
人間がこんなぐだぐだだと、手前の猫が賢く見えます。
このコーナーのタイトルがいい。「飲酒と享楽」。
音楽とゲームとお酒。貴族の絵画もいいのですが、こういった庶民の娯楽を描いたほうが感情移入が出来ますな。
さて、本日のメインです。
仕切りを越えて入るとまずはパネルと映像での説明がありました。
遠近法を用いててそのガイドのために線を引いてみたこと。赤外線をあててみると物の有り無しも含めて描き直しをしていること。などなど。
そして、角を左に曲がるとついにご対面です。
「牛乳を注ぐ女」ヨハネス・フェルメール
第1印象。
ちっちゃい!
この大きさだってのに、距離を少し設けてる。なるほど、単眼鏡を買って正解です。
まずは、最前列で見る為に並んでみました。列はそんなたいしたことなくてよかったです。
すぐに作品の前に来ることが出来ました。でも、係員の前に進むように言われつつなのでゆっくりとは見られません。
やはり、緻密だなあという印象を受けました。
解説の映像であったようにパンの表面が白いドットで輝いていました。
左右のバランスのいびつさがいいですね。
遠近法からするとテーブルの角がおかしいと解説にありましたが、あの位置を削ることで左の空間の密度が高くなり、右の空間の広がりとの対比が上手くでていると思います。
そもそも平面にまとめようとするとそのままだとかえっておかしくなるようなこともあるのです。
テレビドラマで人物が、向かい合って話してる場合とかは完全に正対してるのではなく、カメラのほうに少し顔を向けるようにして撮影します。
こういった現実とは違っても画面上でうまく見える為に位置をずらすことを映像の世界では「盗む」といいます。
ちょっと違うかもしれませんが、そういった意味ではあのテーブルは正解だと思います。
この緻密さ、やはりダ・ヴィンチに近いものを感じますね。
向かって右下のタイルと壁の境なんですが、経年変化でぼけたせいだと思うのですが、なんとなく地平線のように見えました。
その後、列の後ろのスペースから単眼鏡で嘗めるように鑑賞。
全部、見終わった後にもう一度、最前列に並びました。さすがにこの時はだんだんと列が伸びてました。
やはり、肉眼でみるのが一番いいですね。
ともあれ、見ることが出来て満足でした。
「ハーグの画家の家の地階」ヘンドリック・ヨハネス・ウェインセンブルック
ぱっと見、なんてことのない地味な絵に見えますが、構成と光の加減が秀逸です。
奥に見える台所からおいしそうなにおいがしてきそう。
ほんと、奥の台所はちっちゃいんですが、大きいとだめなんですよね。
手前の直線で区切られてるから、奥が引き立つように思えます。
「アムステルダムの孤児院の少女」ニコラース・ファン・デル・ヴァーイ
一番最後に展示したのすごくよくわかります。
いろいろ食べて、最後にデザート。
光が当たって白く光る胸元が美しい。これで気分よく会場を後に出来ますよね。いいもん見たなって。