あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

アートスコープ2007/2008―存在を見つめて(原美術館)

2008-07-31 23:09:59 | アート系


久しぶりに夜の原美術館へ。

金曜は夜間に開館する美術館て多いかと思いますが、水曜となるとこことワタリウム美術館くらいでしょうか。

仕事が定時で終わった場合にどんなペースになるのか確認しておきたかったのです。

思ってたよりも時間に余裕があってゆったりと鑑賞出来ました。

アートスコープ2007/2008―存在を見つめて

日本とドイツで現代美術のアーティストを派遣・招聘して創作を行うというもの。

作家さんは日本とドイツそれぞれ2名の計4名。

照屋勇賢、加藤泉、エヴァ テッペ、アスカン ピンネール

入口入ってすぐの部屋にロープにつながれた浮き輪。照屋勇賢さんの作品。

壁には枝で何やら文字が作られてる。一部読めるけど、全部は無理。

そう思ったら受付でもらった作品リスト(というか解説か)に書かれてました。

"Trenn meinen leib vom rumpf und bau dir ein boot dann kannst du fortfahren"

私の幹を根元から切り倒しなさい。そして船を作るといい。
そうすればあなたは遠く立ち去れる。(『The Giving Tree』より)

天井の高い空間に配された樹々の枝がいい具合にハマってました。

で、帰りになって気付いたのが受付よこのガラスの中の作品。

「Dawn(Seven Forests)」

なんと壁に突き刺さる包丁の柄の下にオオゴマダラの蛹が。

全部見終わってさあ、帰るかという瞬間に見て強烈に焼き付きました。

あと、2階に展示されてたこちらも素敵でしたよ。


なんと、トイレットペーパーの芯を切って木を形づくってるのです。

ちょっとずらすだけで世界は変わるんですねえ。



エヴァ テッペ、かなりよかったです!

「the World is Everything That is the case」なるビデオ映像。

秀逸でした。

↑見てのとおりのぼけぼけな映像です。

落ちてくひとの姿をモーフィングでつないでる。崩壊>落下のイメージ。

この色彩の揺らぎが何だか、動いてる油絵のように見えて心地よかったのです。

これは今回、収穫でした。


加藤泉はいつもの人形。彫刻とペインティング両方なのにどちらもブレがない。

父母子の3人が必ずセットになってる。

でも、このひとの作品てすごいなあと思うけど、正直苦手です。

アスカン ピンネールは建築のドローイング。至極まっとうなアプローチ。



二階の一番奥の常設展示。

ご存知、奈良美智さんの作品。小屋はgrafが一緒に作ってる。

やはりここに来ると落ち着く。

原美術館ですごく雰囲気のある建物で単なるホワイトキューブではないのですが、ぞれでもやはり格調があるなあという感じ。

そのギャップもあると思います。

あとは、わたしがここ4年くらいずっと見て来た奈良さんの世界への憧憬がこの空間にすうっと入らせてくれるのでしょう。

8/31まで。
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信号待ちのひと

2008-07-30 21:53:14 | 日々のこと


シンプルで現実のものと違う見え方をしてる。

そういうのが撮れるといいなと思って、相も変わらずこのシリーズ。

信号待ちのひと。

色数を落として、線が少なくなって、それでもリアルにあるものの形が拾えてたらいいな。

よるの道で一瞬、邂逅しそして闇へと消えていく。

どんな顔してたのかも定かではない。

誰でもない誰かの、でも確かにそこに居たであろう人影の記憶。


さて、実はあるタイミングでこのシリーズの写真を公開しようと画策中。

どうなることやら。。。
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限定麺 山芋冷やし(季織亭@経堂)

2008-07-29 21:58:18 | お気に入りの店(季織亭@経堂)


ようやくこの麺のことが季織亭ブログに上がってました。

でも、頂いたのは日曜日のこと。

昨日、出来た新作麺があるとのことで迷わずに頼みました。

ちなみにこの時にはまだ、名前が決まってませんでした。

あおひーのケータイには「冷やしとろろぶっかけ」なんてメモが残ってました。

みょうが、おおば、おくら、たけのこ。

そして、この下には。。。


とろーりとした卵。

いつも季織亭で出しているEMたまごなのですが、今回のは温泉たまごちっくなとろとろモードに。

さらにその上には山芋です。

スープは塩ベースのしょうが!

梅を加えるかどうかで悩んだそうですが、いえいえしょうがのみでいいと思いますよ。

食の進まない夏にうってつけの麺でした。

さて、いきなり〆に食べた麺を書いてしまいましたが、この日も他に美味しいのを頂きました。


コロッケ。

メニューにはトウヤのポテサラとあって、(コロッケも可)なんてうれしい一言が添えられてるのです。

トウヤというのはお芋の種類。

以前に頂いたのと違う味でした。

せっかく、お芋があるのだから芋焼酎に行こうかなと思ってたところ、店員Fくんからたれこみが。

なんでも飲んでもらいたい日本酒があるとのこと。

そう言われたら、やはり頼んでしまいます。


池亀酒造ちくご「亀游(きゆう)」純米吟醸黒麹仕込み。

福岡県久留米市の日本酒。

九州イコール焼酎のイメージがあるかもしれませんがちゃんと日本酒を造ってる蔵本もあるんです。

でも、ちょっとこれおかしいのです。

純米吟醸の日本酒だというの黒麹仕込みって!

黒麹って普通は焼酎に使いますよね。

すごくくせのあるとがった味を想像してたのですが、さにあらず。

すごくあたりの軽い飲み口。

でも、開けてだんだん経ってくるとまた、味が変わってくるのがまた楽しい。

で、ついさっきこの記事を書いてて、びっくりしました!

というのもここ最近、亀さんに会うことが続いてたもので。

きゆうという名前まさか、亀だとは思ってなかったんですよ。写真に撮ったものって、あとで確認すればいいやと思ってる場合が多いのです。

なんと8日で2回も亀さんに会ったのです。

一回目は福岡市美術館へ向かう途中のお堀で。帰りにもう一度見てみたら甲羅干しのために姿を見せてくれました。

二度目は東京都庭園美術館のお庭の池で。意外にすいすいとスピードを出して泳ぐのにびっくり。


金運が上がったりして。。。

なーんて、妄想を抱いてまた宝くじを買いました。
当たったら、絵を買います
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特別展「対決-巨匠たちの日本美術」後編(東京国立博物館)

2008-07-28 22:25:55 | アート系


というわけで、特別展「対決-巨匠たちの日本美術」の続きです。

(前編はこちら→特別展「対決-巨匠たちの日本美術」前編(東京国立博物館)
餃子とペンギンTシャツに浮気して1日空いてしまいました

がちゃがちゃをやった後、物販コーナーを横目に見つつ、いざ後半戦へ突入!


○円空 vs 木喰

一昨年の秋に開催された「特別展 仏像 一木にこめられた祈り」でも、ラストで円空 vs 木喰という展開になってました。

あの時にインパクトあるのをたくさん見てるので、今回はそれほどの衝撃はありません。

でも、明らかに好みでしかないのだけど、円空のほうが面白みがあるんですよね。

見て、はっとさせられるのですよ。

収穫だったのはそれぞれ二人とも自分をモデルにして作った像。

円空の自刻像、木喰の自身像。

円空はすっきりとはしない表情が印象に残りました。

対して、木喰はにっこにこ。しかも、光背までつけちゃってる。

ほんと、この二人は対照的です。


○若冲 vs 蕭白  ―画人・画狂・画仙・画魔―

さあ、今回一番期待してたうちのひとつがこれ。

若冲と聞いただけで体温が一度上がってしまいそう。

ですが、今回はちょっと微妙。この内容だったら蕭白だなあと思いました。

若冲の作品は「仙人掌群鶏図襖」「石灯籠図屏風」「雪中遊禽図」の3点。

(「旭日鳳凰図」は7/29から)

「雪中遊禽図」はプライスコレクションの際に展示された「雪中鴛鴦図」にとても近い。動植彩絵にも「雪中鴛鴦図」がある。

だから、どうしても「あれ?以前に見たっけな」となってしまう。

まあ、若冲の絹本着色はこれだけなので、じっくりと堪能しました。あの雪べっとりは若冲の専売特許ですから。

「石灯籠図屏風」は今年1月に京都国立博物館での小特集「若冲を愉しむ」でじっくりと鑑賞してきました。

今回、そのことが仇になったなあという感じ。燈籠の虫食いちっくに朽ちてるのとかすごく好き。でも、京都は独占して鑑賞出来た満足が大きかったのです。

となると、やはり「仙人掌群鶏図襖」に期待しちゃうのです。

西福寺で11/3に公開されるくらいでなかなかお目にかかれそうにないお宝です。

若冲の金バックの襖絵ってこれだけでしょうね。

左右に配置されたサボテンがなんとも不思議な風合い。

サボテンに絡んでる紺色のが謎。

6枚の襖には若冲お得意の鶏がいろいろなポーズで出てきます。

ですが、、、若冲のカラーはやはり絹本がいいなあと。もしくは、例のタイルパターン。

襖なら京都で見たモノクロの鶏で十分よかったかなあと。

このぴかぴかした感じがちょっと浮いてるなあという感じがしたもので。

でも、もう一回見たら印象が変わるかもしれません。

で、蕭白です。

これがもう想像を越えてしまっててよかった!

「群仙図屏風」を目に前にしたら、「群童遊戯図屏風」のことが吹っ飛んでしまいました。

「群童遊戯図屏風」は先日、九州国立博物館で見てきたのです。

やはりこれも極彩色であのタッチ、水墨ハイブリッド、しかも銀箔です。

状態がいくはないものの作品が放つチカラがすごくてこれ単独で記事にしようかと思ってたくらい。

でも、「群童遊戯図屏風」がかなりいい状態だと敵わないなって思いました。

あの面妖なイメージで細密に描かれているからこそ、色と墨とが同居しても破綻なく成立してるんですよね。

あと、「唐獅子図」はあの大きさででーんとあったら、唐獅子と狛犬が大好きなわたしとしてはやられたなという感じ。

我ながら、こんな結果になるとは思いもよらず。

若冲の作品が前述した京博の小特集「若冲を愉しむ」であったら、間違いなく勝ってたかと思います。


○応挙 vs 芦雪  ―写生の静・奇想の動―


円山応挙「猛虎図屏風」(部分)


長沢芦雪「虎図襖」(部分)

これが一番、今回のタイトルの対決ってのに合ってたように思います。

まあ、メインビジュアルで露出が多かったのでそう感じたのかもしれません。

応挙は虎の毛がこれでもかと細かく描かれてて、あれだけでもうお腹いっぱい。ご飯3杯食べられます。

対する芦雪は正面きって飛び出てくる墨の虎。これはこれで潔し。

わたしは正直、どちらも大好きです。

応挙の「三美人図」はぜんぜん美人には見えないものの作品としての質と品格がやはり素晴らしい。応挙の人物ってそもそもあまり見ないので、こうやってきちんと見られるのが素直にうれしい。


○歌麿 vs 写楽  ―憂き世を浮き世に化粧して―

写楽は以前はすごく好きだったのですが、いかんせん活動期間が短くどうしても作品の種類が少ない。

いろいろと浮世絵の展示を見ていくと大抵、同じものがだぶってしまう。だいたいは見たことのあるものばかり。ま、仕方ないんですがね。

すごいなと思ったのは歌麿の「衝立の上下」。

まあ、摺師の技によるところも大きいのだと思います。

着物のレーズをすかして見る女の顔!このテクニックの使い時が素晴らしい。

プリントだからこそですよね。だから浮世絵は楽しい。


○大雅 vs 蕪村  ―詩は画の心・画は句の姿―

このコーナーはわたしとしてはブレークタイム。

ちょっと好みからは逸れていた。

だけど、最後に見た蕪村の「鳶鴉図」がよかったのです。

2幅あるうちの「鴉図」のほうの雪の描き方。

墨で黒く埋めた隙間の紙の地の白を雪に見立てる。しかもそれがいい具合にバラバラの形になってハラハラと降る雪のリズムに昇華してるのです。


とまあ、トータル2時間半。普通に見てこれだけかかりました。

特別展「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重」と法隆寺宝物館、それに本館&東洋館の常設展示と全部見たらほんとに丸一日かかりますね。
さあ、後半も暑さに負けず行きますよ


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辺銀食堂@伊勢丹

2008-07-27 18:59:19 | 美味しいたべもの


5色の色鮮やかな餃子!

ずっと前から気になっていた石垣島にあるという辺銀食堂(ぺんぎんしょくどう)。

そこの餃子をついに食べる機会にありつけました。
(注:ペンギンが好きだから行ったというわけではないんですよ。まあ、結果としてペンギン好きにはうれしいことになっちゃいましたが)

ここの自家製ラー油が有名でなかなか手に入らないのです。

とはいえ、石垣島には訪れるというわけにもいきません。

現在、新宿の伊勢丹で開催中の第14回めんそ~れ~大沖縄展で辺銀食堂が出店とのこと。

しかも、ラー油の販売だけとかでなくって、ちゃんと食堂として出店するそう。

ということで昨日、行ってきました。

伊勢丹新宿店の6階の大催事場につくと10時半だというのに階段まで列が出来てました。

係のひとが待ち時間が30分程度と言ってたので信じて並んだものの、なかなか前に進みません。

でも、ようやくお店に近づいてきました。


ちょうど1時間くらいで入店出来ました。

メニューはこの2種類。

そうそう食べる機会はないでしょうから石垣島餃子Bセットをオーダー。

レジが物販と共用だったのでしばし待たされる。

でも、そのおかげでこんなのが撮れました。


こんなふうに餃子の違いが書かれてます。

皮の材料中の具
小麦島らっきょ
イカ墨にがな、イカ
ほうれん草ういきょう(ハーブ・フェンネル)
オレンジ赤ピーマン葉ニンニク
黄色うこん島にんじん


ちゃんと自然なもので着色してるのがよおく分かりますよね。

そうしてるうちにおつりと食券を渡されました。

なんか懐かしい感じ。昔のデパートの食堂を思い出します。ってまさに伊勢丹てデパートの食堂に居るわけなんですが。

熱いジャスミン茶を頂いてしばし、お預け状態。

で、やってきました!

左下がご飯にかけるジャージャー、その上のが自家製ラー油、さらに上のが杏仁豆腐。で右上のがアーサー汁。

時間は1時間待っただけあって11時40分くらい。

なんだ、お昼にいい時間になってました。

餃子に右隣のにラー油を入れように店員さんから言われたので、まず混ぜます。

さらにジャージャーをご飯に載っけてお食事スタート。

餃子は皮が厚くて、一口でぺろり。

ほんと見た目がどぎつい色なのでどんな味がするかと思いきや、すごく自然な味でした。

前述した素材をきちんと使って手間のかかることをやってます。だから、支持されるんですよね。

あと、ラー油ですよ!

これハーブとか入ってるそう。ラー油という概念を越えてます。

油っこいというよりも酸味があってすっぱい系な感じ。このラー油単独でいろいろと使えそう。

この黒いのが独特の風味があるんです。

ちなみに物販のほうのラー油はもう売切れてました。

みな欲しがるわけです。

いや~、美味しかった。

アーサー汁、見た感じで味が想像つかなかったのですが、すごくあっさりとしてました。

杏仁豆腐はかかってるソースが酸っぱい系。で、なにかの種が入っててこの食感がすごく好き。

さあ、並んで待ってるひとがいます。

食べたらすぐに席を空けましょう。

で、物販コーナーへ。

さっきからずっと気になってるのがあって買ってしまいました。


じゃーん!

ペンギンをあしらったTシャツ!

ヤバい、ゆるゆるな感じかなり好き。


そしてペンギン手ぬぐい。

スタッフの方がみなさん、頭に巻かれてました。

背中にお魚とか背負っちゃってる!かわいい~。

頑張って1時間並んだ甲斐がありました。

石垣島にもまた行ってこようと思います。

第14回めんそ~れ~大沖縄展は明日28日まで。

ペンギンごはんとおいしい石ラー仲間
辺銀 暁峰,辺銀 愛理
主婦と生活社

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特別展「対決-巨匠たちの日本美術」前編(東京国立博物館)

2008-07-26 09:38:55 | アート系


待ちに待った特別展「対決-巨匠たちの日本美術」へ行ってきました。

土日は絶対に混雑するだろうと踏んで、代休を貰った水曜日に行きました。といってもこれは先週の水曜日。

しまった、見てからもう10日も経ってしまった。。。

本当はあと2回見て、何回かに分けて書きたいのですが、それやってると8月に突入しちゃうのでもう書いてしまおう。でも、一気に書くのは無理なので2回に分けて書くことにします。

にしてもこのラインアップ!

運慶 vs 快慶  ―人に象る仏の性―
雪舟 vs 雪村  ―画趣に秘める禅境―
永徳 vs 等伯  ―墨と彩の気韻生動―
長次郎 vs 光悦  ―楽碗に競う わび数寄の美―
宗達 vs 光琳  ―画想無碍・画才無尽―
仁清 vs 乾山  ―彩雅陶から書画陶へ―
円空 vs 木喰  ―仏縁世に満ちみつ―
大雅 vs 蕪村  ―詩は画の心・画は句の姿―
若冲 vs 蕭白  ―画人・画狂・画仙・画魔―
応挙 vs 芦雪  ―写生の静・奇想の動―
歌麿 vs 写楽  ―憂き世を浮き世に化粧して―
鉄斎 vs 大観  ―温故創新の双巨峰―

活字でこれだけ並んでるのを見るだけで体温が上がりそう。

実際に見る前に気になってたのは永徳 vs 等伯、若冲 vs 蕭白、応挙 vs 芦雪。

で、見てみたら長次郎 vs 光悦、仁清 vs 乾山のジャンル的にちょい苦手なの以外はどれも楽しめました。

せいぜい1時間半あればいいかなあと思ってたのですが、普通に見て2時間半かかりました。

見直したりすると3時間かかりますよ。ある意味でものすごく危険な展示です。


○運慶 vs 快慶

やっぱり仏像大好きって実感しちゃう。

地蔵菩薩坐像は表情があってよろし。

でも、快慶の地蔵菩薩立像の彩色にみとれてしまう。


○雪舟 vs 雪村

正直、そんなに意識してなかったのですが、傑作ばかりで圧倒されました。

雪舟の慧可断臂図が秀逸。


達磨の弟子になるためにその覚悟を左手の切断という形で提示する慧可。

痛みを超絶した恍惚の表情。

達磨の体を描く墨線の部分だけはポップ。にもかかわらず、背景の描き込みは対照的に細かい。

雪村の蝦蟇鉄拐図も可笑しい。

蝦蟇仙人のあやつる3本足のカエルからエクトプラズムちっくなのが弧を描いて吐き出されてる。

その先には鉄拐仙人の口から吐き出されてる弧の先と呼応するという構成。

その構図よりも一度みたら頭から離れないくらいのインパクトのある蝦蟇仙人の表情に目がいってしまう。


○永徳 vs 等伯

檜図屏風 vs 松林図屏風、国宝対決。

なのですが、どちらもそれぞれに見てるので初見時の衝撃はさすがにないんですよね。


檜図屏風


松林図屏風

檜図屏風は去年、京博の「狩野永徳展」で、松林図屏風は東博で出会っています。

ですが、やはり2つを並べてみるとすごく対照的。

カラーとモノトーン。画面いっぱいの満載感と空間の引きを使った構成。

一生懸命にじっくりと乗せた絵の具とうりゃっとばかりに勢いで描いた筆の跡。

でも、そちらも好きな作品です。

檜図屏風はそうそうお目にかかれないのでこちらのほうを長く見てました。


○宗達 vs 光琳

風神雷神図屏風を見られるのは8/11から。これがメインとなるのは間違いありません。

でも、いい作品がありますね。

宗達の蔦の細道図屏風。

これ、空間の切り取り方がすごいのです。

金地ベースの手前を横切る濃い緑。これはまあ、地面の緑でしょう。

問題はその両者の間を川が流れるかのような金地に藤(?)。

このデザインには感服しました。

じわりじわりととんでもないなあというのが分かるのが面白かったです。

光琳は白楽天図屏風。

まず、うねる波に目を奪われるのですが、実はこちらも緑が重要です。

画面左に山から連なる陸を緑で描いてるのですが、ほんとならその上に波が描かれているはず。

ところが波を描いた上に緑の陸が描かれてる。かと思うと先端では逆転してて位相の描写がおかしくてくらくらしちゃう。

さらにその間隙を縫って金雲が描かれててこちらは微妙に端々がグラデ入ってるのがまた罪作り。

反則だなあと思いつつもやはり魅了されてしまう。やはりとんでもない作品ばかり。

というわけで前半はここまで。


<ブレーク>


じゃーん。

やっぱりやっちゃいましたよ、缶バッジのがちゃがちゃ。

今回の展示の告知ビジュアルで大活躍の各絵師は山口晃さんによるもの。

自画像が残ってるひとのは参考にしてるとは思いますがほとんど想像で描いてる。

がちゃがちゃは4種類。というわけでそれぞれ一回ずつトライしてみました。200円は適当です。300円は躊躇しますからね。

長次郎

蕭白


雪舟

芦雪

なかなかいいお土産です。さて、次回またトライしてみます。若冲と応挙は絶対に欲しいなあ~。

<追記>
ということで後編をアップしました!
つづきはこちら↓
特別展「対決-巨匠たちの日本美術」後編(東京国立博物館)

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東急のマナー広告「どっちがへん?」新シリーズ第1弾

2008-07-25 21:34:01 | 気になる看板/広告


東急のマナー広告「どっちがへん?」。

岩井俊雄さんによる楽しいポスターのシリーズ。

岩井さんと言えば、あのTENORI-ONの開発に携わられていたメディアアーティストとしても有名です。
(関連記事:TENORI-ONをいじってきた!

ですが絵本作家としてもいい仕事をされています。

その著書、絵本「どっちがへん?」をもとにして制作されたこのシリーズ。

ついに待望の新シリーズが登場。

待ってました!という感じ。


公園のベンチでわんこがわんこ吠えてます。

いやがってるわんこの顔がすごく好き。


下のは赤ちゃんが吠えられて泣いちゃっています。

今回はすごくストレート。

違いは明確でメッセージはすごくシンプルに伝わってきます。

電車の中でペットはかばんから顔だとか出さないようにお願いしますね~。

やはりひとが優先ですからね。

左の女性とわんこはまんまなのでこれは逆に新鮮でした。

と、この「どっちがへん?」シリーズはずっとチェックしていこうと思っています。


岩井俊雄さんのページ
いわいさんちweb
http://iwaisanchi.exblog.jp/

<どっちがへん? 前シリーズはこちら>
2008年最初の「どっちがへん?」(東急のマナー広告)
東急のマナー広告「どっちがへん?」第3弾
どっちがへん?第2弾
見つけた!「どっちがへん?」
どっちがへん?(マナー広告)
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From AQUA ペンギンボトルキャップ

2008-07-24 22:05:23 | Suicaなペンギンくん


わーい、ペンギンくんがいっぱい!

昨日、ヤフオクでペンギンくんを探してたら、ひっかかってしまいました。

で、調べてみたらもうすでに始まってたんですね。

ということで朝からJR東日本のNEWDAYSで大人買い。

全5種類で助かりました。以前、缶バッジ12種類をコンプするのに一気に買ったことがありました。

あれはさすがにしんどかった~。


ボトルにはこんな感じで水色の袋に入ってついてきます。


ということで5種類全部です。


この袋のペンギンくんが持ってるボトル、1センチくらいなのに印刷がとても精巧でびっくりしました。(よく見えるように中に白い紙を入れています)

なんだか、腕を上げて体操しているみたい。イチ、二、サン、シー。

モバイルスイカなケータイとSuicaを持ってます。

このSuica!!!

横幅が1センチないのにこの細かさです。

Suicaという文字もペンギンくんもちゃんと分かりますよね~。このこだわりには脱帽です!

こういうキャンペーンは大歓迎です。是非、またやってくださいね~。
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Suicaなペンギンくんの新しいポスター&クリアファイル

2008-07-23 06:54:10 | Suicaなペンギンくん


またまたSuicaなペンギンくんの新しいポスターを発見。

今回のは珍しくモバイルSuicaではなくって、普通のSuicaについてのポスター。

実写のペンギンくんもよいのですが、やはりこのイラストのペンギンくんこそ原点です。


Suicaでお買い物。余裕で電車に乗れました。


小銭であたふた。電車をひとつ見送りました。

小銭を落としてあたふたするペンギンくんのほうがかわいかったりして。

後ろ姿だけでも絵になります。

そして、こちらが新しいクリアファイル!

昨日、発売したばかり。

以前にも紹介したペンギングッズご案内サイトで告知があったので発売当日に購入出来ました。

クリアファイルはいくつあっても困りませんからね。

左のはすごくオーソドックスでグッズに登場するのは久々かもしれませんね。

次は是非、新規のデザインのが見てみたいです。
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ボストン美術館浮世絵名品展(福岡市美術館)

2008-07-22 21:45:22 | アート系

九州ツアーのラストは福岡市美術館のボストン美術館浮世絵名品展。

ちょうどこちらで始まって1週間。

朝一で行ってきました。

やはり、浮世絵ですから一点一点の大きさが小さいので、なるべく空いてる時間に行ったほうが正解なのです。

でもさすがに人気みたいで朝一にしてはひとが入ってました。



○鈴木春信(雨中美人)

このゆらいだポーズと風の描写がたまりません。

春信って以前はよさがあまり分からなかったのですが、ここ最近は見ててううむとうなってしまう。

やはり品があって美しいなあと。



○鈴木春信(水仙花) 部分

これ、目線が見事!

細い目の中のちいさな黒目が互いを見てるこの表情がなんとも言えません。

この二人の関係が見事に現れてますね。



○歌川国政「市川鰕蔵の暫」

あと、すごく気になったのがこの歌川国政。

目の表情がすごくいい。独特。

あと、体とか顔以外の部分の墨線を太くしてることで顔が引き立つという仕掛け。

同じく、「三代目市川八百蔵」「松本栄三郎」もよかったです。

「松本栄三郎」は口元がエロチックでした。



葛飾北斎(雪松に鶴)

羽の描写が美化されることなく、ふさふさとしてていい感じ。

ちゃんと鳥という獣であるっていう雰囲気が出てました。目もぎょろっとしてましたしね。



○歌川広重「名所江戸百景 両国花火」

この押さえた色のトーンがストイックでいいのです。

藍と黒が画面のほとんどを占めているからこそ、この花火が引き立ちますね。



○歌川国政「団扇を持つ立美人」

これは肉筆の掛け軸です。

着物の足の間だけ赤く開いてる。これって女陰に見えてしまう。狙って描いたんだと思います。


○歌川国芳 布引ノ瀧悪源太打難波

これ、永井豪みたいなんですよ。

目の見開いたチカラのこもった表情。


あと、国芳は3枚続きのパノラマのがよかったです。

「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」は鰐鮫がとにかくでっかくて迫力がありました。


見応え十分の内容で浮世絵のいいところは網羅してるように思いました。

8/31まで。
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福岡市美術館常設展

2008-07-21 09:24:19 | アート系


あ、かぼちゃ!

ご存知、草間彌生さんのかぼちゃです。

ここで見られるとは思いもよらず。

さて、福岡市美術館は常設展もなかなかにいい内容でした。

ボストン美術館浮世絵名品展を鑑賞したあと、見始めたら時間が足りないくらい。
(ボストン美術館浮世絵名品展の記事は書いてる途中)



○ラファエル・コラン「海辺にて」

とにかくキャンバスがでっかくて、なおかつコランが描いててびっくり。

とりたててどこが秀逸であるとかそういうのはないんですが、このモチーフでばーんとそこにあるといいんですよね。

こういう作品はこういう大きな展示室が似合います。


○古賀春江「現実線を切る主智的表情」

馬にまたがるロボット。

それを狙いライフルを構えた女。彼女は乗馬の格好をしてる。

見ててこれは何だろうと考える。

その余地を与えてくれる気持ちよさが画風にあるんですよね、古賀春江には。


○ジョアン・ミロ「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」

実はこの作品、来る途中の地下鉄の駅で見ました↓


公共の場にこういう形で作品が見られるというのはいいですね。

もちろんオリジナルとは違うのですが、線と色の少ないミロですからイメージのブレは少ないかと思います。

やはり、色彩とバランスが心地よいです。以前は嫌いだったんですが、今は大好きなミロ。



○サリヴァドール・ダリ「ポルト・リガトの聖母」

体にぽっかりと空いた四角の空間。

その中には子供。(聖母の子供だからキリストかな?)

さらにその子の中にも、ぽっかりと空いた空間。中にはパンが。

意味不明なパーツの集合が画力によって統合を得るのがすばらしい。


○ポール・デルヴォー「夜の通り(散歩する女たちと学者)」

やはり、夜と鉄道と裸の女性です。

デルヴォーお決まりの3点セット。

しかし、この作品では画面の左にタイトルにあるように学者がルーペで化石を観察してる。

後ろの鏡に映る姿が反転ではなくってさらに反転。

奥に見える汽車は火がともってて静かにその時を待ってる。

学者は汽車?


○草間彌生「夏(1)(2)」

立体です。

真っ赤に白玉のボワズの集合体。まるでいそぎんちゃくのよう。

赤くちじれた髪みたいのがその先端からはみ出てる。

訳の分からないうっとおしさを表現してるという意味ではこのタイトルはすごいです。


○アンディ・ウォーホル「エルヴィス」

シルバーバックにモノトーンのエルヴィス・プレスリー。ピストルをこちらに向けている。

もとはエルヴィスの主演映画「燃える平原児」の広報用スチル写真と思われるとのこと。

スターのパブリックイメージはむしろ、こういう姿で定着されるのが一番しっくりときますね。やはり、キラキラしてなくっては。


さて、これだけでもかなりお腹いっぱい。

でもまだまだ続きがありました。古美術のコーナーです。

こちらもいいのがありましたよ。


○異代同戯図巻一巻 狩野昌運

すごくばち当たりなモチーフで笑いました。

観音さまが鉄砲を。その後ろで龍女が火種を準備。

福禄寿がたらい舟に乗ってて、漕いでるのはなんと海老!

福禄寿のたらす釣り竿の先には龍。

なんて具合で絵巻の先が見たくなりました。


○仙 あくび布袋図

見て一気に脱力モード。

はにゃあ~なんて声が聞こえてきそう。

うれしい不意打ちです。


○絵本小町引 喜多川歌麿

ガラスケースの中を見て、ああ浮世絵だなあと思ってたら。。。

なんと春画でした。

とは言え、モロには見えてないのを選んだのかなあという感じ。八図のうち三図となってましたから。

それでもやってることはそのものなんですが。

こういうところできちんと美術として展示してあるのが偉いなと思いました。

やはり美しいほうが勝ってますね。


あと、仏像コーナーも十二神将や日光月光なんかもあってなかなかに充実していました。

特別展だけ見ればいいやと思ってたのですが、常設展かなりいい内容でした。
見てよかった~
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Chim↑Pom「日本のアートは10年おくれている」(NADiff GALLERY)

2008-07-20 14:55:25 | アート系

恵比寿に移転したナディフに行ってきました。

表参道の裏手のあの地下へと続く階段のわくわくはなくなってしまいましたが、まあ仕方ありません。新しいビルでの展開に期待することにしましょう。


いろんなとこの告知で見てて気になってたビジュアル。

何やら背中にタトゥーが彫られてます。


建物の手前に地下へと伸びるスロープが。。。


ぞんざいに書きなぐった看板。

何やら騒いでるかのような音声が聞こえてきます。

先はなんと、水びたし。

コンクリートブロックの上を歩いてなんとか濡れないように。

入口の天井は頭をかがめないと入れないくらい。

中はがらーんとしててコンクリート打ちっぱなし。

壁にはスプレーでぐちゃぐちゃにされていて、水びたしにしっくりとくる小便小僧。

音声の出所である小型のDVDプレーヤーが手前にありました。

この会場の完成を祝い、その場で乾杯!

ビールを開けて騒ぐメンバー。

その後、なんとこの水におしっこをし始めた。。。。

このお洒落なアートブックのショップの地下のオープニングでここまでやるかな~。

「日本のアートは10年おくれている」なんてタイトルながらも、この地下には「世界のアートは7~8年おくれている」なんて書かれてる。

ちなみにアプローチは外のスロープ以外にも店内からのらせん階段からも。

でも、そちらからだとDVDが見れないのでやはり外から行くのがよいでしょう。

店内にはChim↑PomのDVD最新作品集「こっくりさんタトゥー」が上映されていました。

あのタトゥー、なんとメンバー5人が入れ墨されるメンバーの背中で彫るための器具を一緒に持って、こっくりさんを行って彫るというもの。

Chim↑Pomのロゴだけは職人さんが入れたよう。で、その下はもうぐちゃぐちゃ。

しかも、みんなげらげら笑いながら入れ墨を入れてしまってる。

でも、入れられてるメンバーはすんごく痛がってるというこのギャップ。

やっぱりこのひとたち、善悪を通り越してしまってておかしいです。次は何をやるんでしょうね。

すごく気になります。

ビデオ+写真でエディションは20。なんと105000円!体張ったんですから、これくらいの値段は妥当かな。

あと、他に無人島プロダクション関連のグッズも販売されています。

新商品の風間サチコの手ぬぐいはちょっと欲しいな。

ガスマスクした子犬っていう強烈なデザイン。

Chim↑Pom「日本のアートは10年おくれている」は7/27まで。
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さかざきちはるさんに会ってきました!!

2008-07-19 17:36:45 | Suicaなペンギンくん


以前にも購入した「ぺんぎんのゆうえんち」。

でも、これは2冊目。

ふふふ、違うんですよー。

どーだー!


今日は再び、有隣堂アトレ恵比寿店のさかざきちはる・夏のちいさな展示に行ってきたのです。

何故かというと、先週の日曜日に会場でお声掛けいただいた一蝶美術さんからうれしい情報を教えていただいてたから。

19日に売切れになってしまったバッヂの補充があるのと、さかざきさんが著書にサインをするために来るのでサインを頂けるとのこと。

(あくまでその場でお話して教えて頂いた情報ですので、このブログにはそのあたりのことは載せてません。お察しください。)

というわけで、売場のあたりを注意して見ていたら、一蝶美術さんがいらっしゃいました。

ご挨拶して、すぐにさかざきさんを連れてきてくれるとのこと。

ちょっと待ってたら、お二人がいらっしゃいました。

その時に「あおひーさん」と一蝶美術さんに言われて、あれ?

あおひーというハンドルネームは教えてなかったのになあ。。。

と思って訪ねてみたところ、一蝶美術さんもさかざきさんもあおひーのこのブログをご存知だったそう。

先週、一蝶美術さんとお話したことをここで書いたことで、わたしがあおひーだと分かったとのことでした。

うーわー。

ペンギンくんを描かれてるさかざきさんと直接お話出来てて、更にさかざきさんがあおひーのブログを知ってるなんて!

これは相当に幸せなことです。

ずっとやっててよかった~。

以前に鉄博のサイン会ではほとんどお話出来なかったのですが、今日はきちんとお話出来てよかったです。

で、↑のサインを頂いたというわけなのです。


このスイッピとちびすけは今日、描かれたのでしょうね。すでにこの状態になって本は並んでました。


そして、目の前でさかざきさんが「あおひーさんへ」とペンギンくんの顔を描いてくれました。

さらに日付を入れて完成です。

これが宝物なのは間違いないのですが、今日こうやって作者であるさかざきさんとグッズを作成されている一蝶美術さんとお話出来たことが最高にうれしかったです。

そして、補充されたペンギンくんのマグネット。

1人2つまでとのことで悩んで、この2つに。


ペンギンくんの横向きはやはり好きなんですよね~。

こちらのメリーゴーランドに乗るペンギンくんはカラフルなのがよいです。

さあ、次回も楽しみです。

ああ、本当にうれしかったなあ~。
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パリ-ニューヨーク 20世紀絵画の流れ(石橋美術館)

2008-07-19 08:53:31 | アート系

九博へ行った後に久留米に移動。

石橋美術館へ行ってきました。

実は昨年の12月にも訪れてたものの記事にしてませんでした。

収蔵品のレベルが高くて、ロケーションもいいので好きな美術館。

でも、今回の「パリ-ニューヨーク 20世紀絵画の流れ」は違うのです。石橋美術館の収蔵品を展示する企画ではありません。

ニューヨーク州にあるヴァッサー大学付属のフランシス・リーマン・ロブ・アート・センターの所蔵品から借りてきた作品を展示しています。

こういった所蔵品からのセレクションされれただけあって見応えのある内容でした。

いつも見慣れてる名前を知ってる画家の作品もたくさんあったのですが、むしろあんまり馴染みのない作品のほうが興味を惹かれました。


○「幻想的な夜」マリアンネ・フォン・ヴェレフキン

ぱっと見て、横尾忠則だと。

いえいえ、ヴェレフキンのほうがぜんぜん昔のひとなんですが。

世界、内蔵、鍾乳洞を一緒くたにしたような感じ。

色味もちょっときつくて、でもそうでないと成立しない。


○「白い波」ミルトン・エイヴリー

白、黄味がかったアイボリー、黒、海の緑。

ぱっと見、この4つの色の分類で構成された画面。

でも、この波ずっとみてて気持ちがいいのです。

頭の中でときほぐして再構成するかのような気持ちよさ。



○「スタジオに座るディエゴ」アルベルト・ジャコメッティ

どういうわけだか、今回一番見てた時間が長かった作品。

グレイで描かれた人物。

ソリッドな線で描かれてて縦長なのです。

さみしい感じなのですが、逆にそのことで存在がたちあがってくるような気がします。


○「木曜日が4回ある週」バルテュス

タイトルがすごくいいんですよね。

部屋の中で椅子に座った女性がのけぞってて、背後の猫に手をあててる。

右奥に少女がひとり向こうを見て立ってる。

イメージを喚起させてくる絵はタッチさえ合ってればいいのだなあと。


途中、抽象絵画ばかりの部分はどうかなあと思ってたものの要所要所で楽しめる作品に出会えて満足です。

こちらでも図録は我慢しました。

ああ、出来ればポストカード欲しいのがあればなあ。。。

明日、7/20まで。
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村上隆ポスター展「マイ・ファースト・アート」シリーズ(カイカイキキギャラリー)

2008-07-18 21:20:49 | アート系


九州ネタもまだまだあるのですが、こういうのは気分。

なので、こっちを先に書いちゃいます。

今週の水曜日。

うだる暑さの中、東博の対決展へ。

2時間半に渡り作品たちと対峙してなんともいえない至福の時間を過ごしました。
(対決展も後で書きますね)

重たい図録を抱えつつも、いざ広尾へ。

カイカイキキギャラリーで始まったばかりの、村上隆ポスター展「マイ・ファースト・アート」シリーズへ。

村上さんのポスターだけの展示ってこれまであったんでしょうか?

思い浮かぶのは以前にラムフロムで開催された小規模なものくらい。
参考記事:村上隆のポスター展示(lammfromm The Concept Store)

今回はちゃんと本拠地のカイカイキキギャラリーですから期待してた通りでした!

いや~、これだけの種類を出してたんですね。

最初のシリーズからもう10年近い。

しかも、シリーズによってどんどんをクオリティを追求してる様が解説に書かれてて興奮しちゃいました。

特にここ近年の箔の印刷。

あれ、尋常じゃないんですよね。

やはり、最初のシリーズと見比べてみると明らかに最近のもののほうが印刷としての質が高いのが分かります。

さて、冒頭の画像なのですが告知のチラシというかDMなのかな?

A4サイズでしかも厚紙っていうくらいの厚さのあるどっしりとした紙。

カイカイキキギャラリーでは置かれてなかったのですが、この後に訪れたナディフにあったので頂いてきました。

このDOBくんのポスターが今年作られた一番新しいシリーズのポスターでこの微妙なくすんだような色合いもきちんと出てました。

やはり、こうした作品に対する真摯な姿勢、好感持てますよね。

ほかにもお花やタイムボカンのどくろぐも、それに近作の達磨さんモチーフのものまでバラエティに富んだ内容でした。

どうしてもフィギュアが16億で落札されたなんていうところで捉えられてしまうので、世間にはイメージ的にちょっとずれて伝わってしまってそう。

さて、今回のポスター展ですが、会場でのポスター販売はありませんでした。

kaikaikikiのページを見るとウェブサイトにて販売予定とのこと。

そこでお昼にアクセスしてみるとページが開きません。

おかしいなと思い、検索してひっかかったカイカイキキの販売のページへ。

するとまさに販売受付中でした。

抽選なんですが、ついついクリックしちゃいました(笑)

いや、だってポスターが魅力的だったものですから。

まあ、当たったらのお楽しみってことで。

7/26まで。

Takashi Murakami:Prints
村上 隆
有限会社カイカイキキ

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