あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

ユートピア ―描かれし夢と楽園―(出光美術館)

2009-11-30 21:00:32 | アート系

出光美術館で開催中の「ユートピア ―描かれし夢と楽園―」を見てきました。

あまり期待はしてなかったのですが、さすが出光です。

やっぱりいいものを持っています。借りてきてるのもありますが、大半は出光所蔵の作品です。


布袋図

今回、初公開だそう。

寝入る布袋さん。

バックの月のシンプルな描写。袋にもたれて安らかに眠る様はなんともいえません。


青白磁刻花蓮池分枕

陶器の枕って使うことを考えるとあまりいい気持ちがしなうのですが、これは造形が素晴らしかったです。

台座の部分が蓮の葉のデザインになってて、枕の下の部分の蓮の花も咲いている。

実用はともかくも、気分的にはなんとなくいい夢が見られそう。


「涅槃図」斎藤秋圃

亡くなった仙を釈迦に見立てて描いたのだそう。

大筆の見る夢から飛び出たフキダシのようになってる構成の妙。

涅槃図で釈迦の死を悲しむ動物たちになってるはずのところが、仙愛用の品々になってたりする遊びが面白い。



「寿老四季山水図」池大雅(※部分。これは中央の一幅)

なんと五対幅です。

中央に寿老人が構え、その左右に2幅ずつ趣きの異なる風景が並びます。

向かって左から2つめの細い線でするどく描いた草が印象に残りました。これだけ異質。でも、このリズムがないと5対は成り立たないなあと。


「福禄寿・天保九如図」円山応挙

今回、一番好きな作品。中央の福禄寿がなんとも味わい深い。えもいわれぬ表情。

やはり応挙はいいなあ。丁寧かつ品格があるのですよね。



「百寿老画賛」仙
百歳が百人!なんてとんでもないモチーフ。でも、実際には120人ということでさらに驚きます。

仙は楽しいです。みんなへにゃへにゃなタッチでゆるーく描かれてて、かわいい。



「美人鑑賞図」勝川春章

浮世絵(錦絵)に登場するフラットな美女たちですが、この家屋の奥行きの出し方は遠近法。

3Dと2Dを融合してうまく処理しちゃってるアニメに通じてるかも。

にしても豪華絢爛です。


「秋草図」鈴木基一

小さいのですが、その中にたくさんの植物が描かれています。

なににちっともうるさくない!

ちゃんとしたリズムがあって描かれているので画面が密なはずなのにそうは見えないんですよね。


やっぱり出光はいいなあ~。見終わった後に満足感が残るのはいいですよね。

12/20まで。
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ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ(損保ジャパン東郷青児美術館)

2009-11-29 22:14:02 | アート系

「ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ」は今日が最終日。

ということでなんとかぎりぎりに滑り込みで行ってきました。


イジドール・ヴェルヘイデン「昼食」

テーブルについてお茶を飲む少女。

この落ち着いてる様と対照的に過剰なまでの花が気になりました。

なんでしょうね、このバランス。だからこそこうして印象に残ったのだと思います。


ギヨーム・ヴォーゲルス「雪の夜」

暮れてきたピンクがかった空の憂鬱。

雪の白、木々で分割する画面。この分断されて、かつ継続する画面が面白いなあと思いました。


ジェニー・モンティニー「冬の下校」

これ、ちょっと見たことのない感じでびっくり。

子供が描かれているのですが、どろんとした塊的な描写なのです。

こういうタッチは他のだれそれ風というのが当てはまらないように思いました。

収穫です。こういうのがうれしいのですよ。


ジェームズ・アンソール「キャベツ」

野菜たちが気持ちいいくらいに炸裂していました。

実体からはみ出す方向のランダムな筆使い!



テオフィル・ファン・レイセルベルヘ「散歩」

今回は知らない画家の名前ばかりなのですが、この充実ぶりはなんでしょう。

パープルトーンの点描ですが、ちゃんと女性の表情は明確に描かれています。

ぱっと見て、ちょっと立ち止まる。そういう力があるなあと思いました。


ジョルジュ・モレン「三月の風景」

キャンバスの塗り残しのざらつきと粗いエッヂ。

線の感じと呼応して独自の存在感を放っていました。



エミール・クラウス「ロンドン、テムズ川の実習船」

このクラウスの描いた作品が4点並んでましたが、これが一番好きですね。

色彩はあるのですが、モノトーンに近いくらいで、でもだからこそ活きてるこのシルエット。



ジャン・ヴァンデン・エコー「レモン」

レモンの黄色と背景のブルーが鮮やか。

こんなトロピカルってくらいの色彩の作品がこういう展示でお目にかかれるとは思ってもみませんでした。



ピエール・ボナール「逆行の中の裸婦」

ようやく名前の有名なひとが出てきました。

カーテンや布の表面のうねうねとしたカーブ。

背景がそういったうるささを持つことで、光をまとった裸婦の存在が際立っています。


ということで、見所が多かったのです。

最終日に駆け込んで正解でした。

というわけで会期終了です。
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クリスマスツリー?

2009-11-28 23:27:02 | 日々のこと


壁に映りこんだ赤と緑の光。

照らし出された木々はどことなくクリスマスツリーのよう。

信号機の赤と青がちょうどよく当たっててこんな風に見えたのです。

サンタさんの道しるべになりますように。
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アクセス解析を見てみると

2009-11-27 23:46:14 | ブログのこと
酔っ払ってま~す!

さあ、ブログのネタを何にしようかと思ってたら浮かんじゃいました。

普段はわたししか見れないアクセスの結果とか面白いかなあと。

以下、昨日のあおひーブログへの検索キーワード上位20件です。

【閲覧数】 6
【検索】あおひー
→まあ、これがいつも一番ですね

【閲覧数】 5
【検索】suica ペンギン
→googleで検索すると1ページ目に表示されます

【閲覧数】 4
【検索】トイデジカメ lomo
→すみませんm(__)mロモはしばらく撮ってません

【閲覧数】 4
【検索】Suicaのペンギンぬいぐるみ
→まあ、これも納得。でっかいペンギンくんぬいぐるみ2羽は我が家の守り神なのです

【閲覧数】 3
【検索】有隣堂 さかざき
→さあ、来週は恵比寿決戦です

【閲覧数】 3
【検索】無気力大陸
→これは会田誠さんのDVD。当時、会田さんの担当だった無人島プロダクションの藤城さんの奮闘してる姿が拝めます

【閲覧数】 3
【検索】美術館 単眼鏡
→これも検索で多いですね

【閲覧数】 3
【検索】資生堂TSUBAKI 色づかい
→やはり広告ネタとしてキャッチー?

【閲覧数】 3
【検索】さかざきちはる 展
→毎年のお楽しみ

【閲覧数】 2
【検索】龍神 播州
→美味しいお米のジュース。ただし、大人限定

【閲覧数】 2
【検索】明治大学 Suica学生証の中吊り
→いま受験生だったら間違いなく受けてます。ペンギンくんのクリアファイルがもらえるかもという邪な理由で

【閲覧数】 2
【検索】無印 紙管ラック
→我が家の洗濯機の上のスペースはこれでかなり有効に活用されてます

【閲覧数】 2
【検索】無印 靴
→足なり紐靴かな?

【閲覧数】 2
【検索】無印 コート
→あおひーの持ってるコートは三着あるのですがすべて無印良品!

【閲覧数】 2
【検索】富士そば メニュー
→富士山盛りは未だにチャレンジする勇気がありません

【閲覧数】 2
【検索】村上隆 ポスター 販売
→ほ、ほすぃ~。←実はこの台詞、奈良美智さんの送った陶器作品の写メに対する村上隆さんの返信メール

【閲覧数】 2
【検索】紙管 ラック
→これはまあダブりですね

【閲覧数】 2
【検索】臼井良平
→現在、無人島プロダクションで個展を開催中。近々に行って記事にしますね

【閲覧数】 2
【検索】マグリット 光の帝国
→みててだんだんとそのおかしさに気づき、常識が不確かに思えてくるマグリットの最高傑作

【閲覧数】 2
【検索】フランスが夢見た日本
→なんで今になって引っかかったんだろう。これだからブログは面白い。

というような感じなのです。

う~ん、やっぱり雑多でよいなあ。

いろんな興味が交錯するスタイルはたぶん一生変わらないような気がします。
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季織亭忘年会with落語@屋形船2009

2009-11-26 21:21:49 | お気に入りの店(季織亭@経堂)

昨日、今年初めての忘年会に行ってきました。

いつも美味しいものを食べさせてくれる季織亭の忘年会。毎年11月に屋形船で行うのがここ数年の慣例になってるのです。

これ幸いとばかり代休を取得しちゃいました。

今年は例年とちょっと違うのです。

なんと屋形船で落語!


三遊亭時松さんの落語を堪能してきましたよ。

実はあおひー、落語は初めてだったのですよ。

楽しいなあ、こんな間近で生で聞けるのは贅沢。

舟に揺られ、畳の上、てんぷらをつまんで日本酒。そして、落語ですよ~。

日本最高!この娯楽複合技、楽しすぎる。


さあ、こちらは毎年のお楽しみ。

カモメさんです。餌を求めてこんなに近くまで寄ってくるのですよ。

この手前のカモメさん、かわいいなあ~。

「あれ、写っちゃいました?」なんて感じです。


そして、お酒であったまってきたら、涼しい風を求めて2階のデッキへ。

ちょうどお台場にて停泊中。某巨大テレビ局の建物が見えました。

楽しい宴を終えたあとはみんなでバスに乗って、ホームグランド季織亭へ。

カラオケ組は別のお店へ。

飲み組は季織亭の2階のカウンターへ。


やはり、ここが一番落ち着きますね~。

気心知れたひとたちとゆるく語らう楽しき時間。

気がつくと12時を超えてしまってて、さすがにお開き。

いや~、ほんと楽しかった!!
また、来年もこの楽しい時間が過ごせますように
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高島屋美術画廊「ARTISTIC CHRISTMAS」の広告

2009-11-25 12:24:41 | アート系

新宿南口から高島屋に行ってみたら面白いものを発見。

これだけ見ると単に高島屋美術画廊の広告の看板。

すごいのはこの13人のアーティストの作品をパネルにしてあるところ。これがけっこうでっかいのです。


こんな感じ。右手にはアーティストのプロフィールも。

これはフジイフランソワさんの「雪中うさりんご」。

木の下でたたずむのがうさぎでなくって、うさぎさんのりんごになってる。ひょえー!実物が見てみたいです。


あと、これも好き。一見、違和感ないのだけど、袋つながりで大黒さんと一緒。

山本太郎さんの「聖人福神図扇」。実異物の大きさがどのくらいなのか気になるところです。


そして、一番気になってるのが三瀬夏之介さんの「聖夜山水」。

三瀬さんの作品て印象としてはイメージが過剰に盛り込まれてる感じをうけるのですが、こういったシンプルなものがどう響くのか楽しみですね。

ARTISTIC CHRISTMASは12/9~12/24まで。新宿高島屋美術画廊にて開催です。

<参加アーティスト>

赤摩 千穂
磯崎 真理子
祝迫 芳郎
大河原 愛
大森 暁生
coppers 早川
瀧下 和之
林 茂樹
福井 江太郎
フジイフランソワ
松山 賢
三瀬 夏之介
山本 太郎
(50音順)
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ケーブルをつたって

2009-11-24 23:21:53 | 日々のこと


携帯電話でどこにいても相手と一瞬で繫がることが出来る。

でも、公衆電話のほうが向こうのだれかと一続きになってるように思いませんか?

それって、受話器にケーブルがあるからなんだと思うのです。

子供の頃の糸電話の記憶。

震える紙コップから相手の声が聞こえてうれしかったこと、不思議だと思ったこと。

でも、今の子供はケータイが普通だったりするので、ちょっと違う感じなのかもしれませんね。
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花と葉と

2009-11-23 23:18:55 | 日々のこと

きらきらと黄色に輝く様がいい感じ。


カラーですが、シンプルな色使いはもしろモノクロームに近かったりするんですよね。

今日は美術館には行きませんでしたが、いい写真がたくさん撮れたように思います。

また、近いうちにUPしますね~。
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坂崎千春「うわのそら」

2009-11-22 23:40:16 | 
うわのそら
坂崎 千春
角川書店(角川グループパブリッシング)

このアイテムの詳細を見る


昨日の夜に購入。

で、まだ一日しか経ってないのですが、既に2回読んでしまった。

坂崎千春さんはあのSuicaペンギンでおなじみのさかざきちはるさんです。

絵本なのですが、これはもう完全に大人向け。

味はスイートでなくってビター。ほろ苦いのですよ。

読んでて日常でやりすごしてるほんの小さな納得のいかなさ、やるせなさにうるるときてしまうのです。

途中に絵のない文章だけのパートがあるのですが、その直前に描かれたもののフォローをしつつとてもクリアな視線で分析されていて、あたたかくてかわいいだけではないのだよなあと。

夢に出てくる光景で登場する、お前の魂の「最も善きもの」という言葉が今も響いています。

わたしにとって、最も善きものとは何だろう?

わたしはそれを守れて、手放さずに大切にしていることが出来るだろうか?

あと、飼っている垂れ耳うさぎの「ビンゴ」、すごくよいです。

「わたしが泣いてるとき横にじっとしています」

こういうくだり、すごく泣けるのですよ。

「ともだちへ」、これも読んで取り返しのつかないせつなさでいっぱいになってしまう。

さて、実は昨日のさかざきさんの展示で伺った時にいったんは買わなかったものの、夜に所要がありて訪れたタイミングで購入しました。
しまったなあ。午前に行ったタイミングでサイン入りを買うのだった

本棚にあってたまに読む。そういう本だと思いました。お勧めです。
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さかざきちはる・クリスマスおともだち展2009(有隣堂川崎BE店)

2009-11-21 13:25:47 | Suicaなペンギンくん


さかざきちはる・クリスマスおともだち展に行ってきました。

有隣堂ランドマーク店が閉店になってしまい、次はどうなるのだろうと思っていたら今度は川崎でした。

冒頭のイメージは昨年にもコラボした綿引明浩さんとさかざきさんのチャリティーカード。

綿引さんの赤ってクリスマスイメージにとっても会うなあと思います。

さて、今回も楽しいペンギンくんグッズが目白押し!


ビニールの袋。ああ、もったいなくて使えないかも。このシルバーというのはこれまでになかったかも。


ペンギンくんのクッキー。去年に引き続き登場です。こういうのは毎回あるとうれしいです。


反対側の絵柄はアートなペンギンくん。


バンダナハンカチ。今度のは汽車ぽっぽです。


クリスマスカード。さあ、開けてみるのが楽しみです。これはまだ、あけないよ。


今回もシールが登場。実は一番需要が多いグッズなのでは?

会場で前回のシールを携帯に貼ってたのを見かけたもので。

いろいろと使えていいんですよね~。


ワインカップ。

今回の陶器はバージョンアップしててびっくりしました。

わかるかなあ?このぶどうのラインとかが銀色なのです。銀彩陶器というそう。

さすがですね。こうやって製品としてのグレードを高める姿勢が素晴らしい!


で、うらはやっぱり、ちびすけです。


銀彩、その2。ちびすけスープカップ&ソーサー「木の葉と木の実」。

ペンギンくんバージョンは次回の恵比寿で登場するそう。こちらも注目です。


銀、やっぱ見栄えよし!


銀彩、その3。小箱「ハッピークリスマス」

これはノーマークだったのですが、実物を手に取った途端、購入決定。

小物入れるのにちょうどいい大きさ。

蓋をあけて見ると、、、

ハートなペンギン天使。一羽だけちょこんというのがいいバランスです。


角小皿は毎回登場してるのでずっと集めるといっぱしのコレクションになると思います。

こちらは「ベンチ」。何を飲んでるのかな~。


こちらは「やきいも」。これからの季節、この暖かいのが恋しくなりますね。


今回のプリントは一点のみ。「クリスマスジャンプ」。

二人ともかろやか。動きを感じるしなやかなラインがよいですね~。

ああ、今回もペンギンくんいる生活、プライスレスってことで。
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かわいい並び

2009-11-20 22:57:41 | 日々のこと
茄子の漬物。

なんだか整列してるみたいでかわいいなあ。

今日もほろ酔い。よく眠れそうです。
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清方ノスタルジア(サントリー美術館)

2009-11-19 23:38:03 | アート系

昨日の夜、清方ノスタルジアを見にサントリー美術館へ行ってきました。

時間は夜7時う過ぎてたので駆け足で回ってきました。

やはり、清方を見ると日本画が大好きなのだなあと実感します。

春雪

いきなり冒頭にメインビジュアルの春雪。

構図、塗りとほぼ完璧ってくらいの完成度に驚きますね。

背景は何もなし。着物の女性が羽織をたたむそのしぐさの美しさよ。

清方は画風がいろいろと使いこなせるひとですが、こういうベーシックなのが一番しっくりときますね。


嫁ぐ人

結婚するであろう友人を祝う女性たち。何よりも祝福される女性のはにかんだ感じと照れ隠しに戴いた花束で少し顔を隠してるのがほほえましい。

鸚鵡も篭の中から身を乗り出して祝福してる。

着物に描かれた超など、細かい部分が作品のグレードを上げているなあと思いました。


妖魚

今回とても楽しみにしていた作品。

一見、日本がですが、よおく見るとちょっと趣が異なります。

背景は金箔ではなく塗り。

そして一番注目するのはこの妖魚の顔です。

こんなにくっきりとした顔を描くのってとても珍しいのでは?

おかげで普段想像する清方のイメージを覆すことに成功しています。

そういう意味もふくめてどきりとしますね。


秋の夜

解説を読んでびっくり。なんと、こおろぎの足の毛まで描かれてるとあって半信半疑でじっくりと見てみたら、、、、ああ!ほんとだ。確認できますよ。

これはやられたなあという感じです。参りました!


慶喜恭順

清方は整然の徳川慶喜を実際に目撃したことがあったそう。その記憶を頼りに後年描いたのがこの作品。

なんともいえない覚悟と表情の裏に潜む想いが滲み出ています。

何気に特徴を捉えた肖像がいいんですよね。

写真をもとに描いた樋口一葉もとても雰囲気があってよかったです。


佳日

お母さんと一緒にお出かけする坊や。

日の丸の旗のある気持ちのよい日。これ、水彩かな。ちょっと雰囲気が違っててよいですね。

婦人風俗十二ヶ月図「正月」「雛祭」「端午」

中でも「端午」に描かれた赤い鍾馗に目がいきます。


袱紗(松川菱に梅)

清方は風呂敷などのデザインもやってて何点か展示されて居た中に何と袱紗がありました。

これはちょっと欲しいなあ。

左上につき。右下にはひし形を重ねたツリー上のデザイン。その中に梅ですよ。

これはおしゃれ。さりげなく、でもなかなかこのデザインのは売ってないですよね。


明治風俗十二ヶ月

12点あるうちの1月~6月までを前期は展示。

その当時の雰囲気が柔らかく、とても丁寧に描かれています。4月の花見の二人の少女、はしゃいでる感じがいいですね。あと、5月の菖蒲湯の湯上りの部屋から見える外の景色の広がりがリラックスした広がりに通じていました。


これまでに見た作品は多かったものの一堂に会するとやはりよいですね。

と思ってたら、今回も展示替が微妙。なんと細かく区切ると8期にも分かれるのでこれはなんとかして欲しいですね。

まあ、パスポートはもってるのでおそらくあと一回、後半に再訪することになると思います。

2010年1月11日まで。
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視覚の音階

2009-11-18 21:27:04 | 日々のこと


リズム、リズム

視覚の音階

歪む景色

流れてく夢うつつな景色
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Suicaなペンギンくん中吊り~松屋、イエナカ、NEWDAYS~

2009-11-17 23:42:23 | Suicaなペンギンくん

まずは松屋のキャンペーンの中吊りから。

牛めし90円引き。Suicaポイント5倍。11/23まで。

見た目どーんと派手なのですが、グッズがもらえないのがネックです。


Suica、イエナカへ。

あれれ?前にもあったけどちょっと違う。。。こちらはコーヒー。


↑以前のはジュース。床の色とかもこっちが明るいですね。


こちらはNEWDAYSのキャンペーン。


Suicaポイント3倍は昨日で終了。


そして、今日から第2弾として、500円以上のお買い物で50円割引券。さらにSuicaでお支払いだと先着100,000名様にペンギンくんのマグネットorメモパッドをプレゼント。


ということで早速、もらってきちゃいました~。

メモパッドは6色くらいあったかな。
店員さんにもよると思いますが、選ばせてくれたので迷わず「緑で!」
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ロートレック・コネクション(Bunkamura ザ・ミュージアム)

2009-11-16 22:32:48 | アート系

ロートレック・コネクションに行ってきました。

今回の展覧会ではタイトルのとおり、ロートレックの関係する画家の作品と併せての展となっています。

初期は師であるプランストーノ影響で描いてた馬。

この頃はまだ油彩で普段我々が意識するロートレックの作風とはずいぶんと違います。

ですが、馬が青く描かれているあたり、ロートレックなのですよ。

その後、裸婦を描いていたりした時期の作品もありました。

この裸婦画を描いてた師であるフェルナン・コルモンの元に集った中にはゴッホもいたということ。

ゴッホの「モンマルトの丘」は一見まっとうですが、空の塗りが一部ブロック状になってるあたりの違和感が妙でした。

ロートレックが尊敬していたというマネの「イザベル・ルモニエ嬢の肖像」はドレスの城と彼女の背後の黒のトーンのグラデーションがうまく呼応しててその存在がひきたっていました。



テオフィル=アレクサンドル・スランタン「シャ・ノワール巡業公演」

この黒猫、一度見たら忘れられないですよね。

この時代のフランスに行きたいなあと思います。こういった広告を出している実際の演目を目の当たりにしたいのです。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロトレック「ポレール」

実は今回、一番印象に残ったのがこれ。

このシンプルな線と色で人物の雰囲気を伝えようとしてるのは完全に浮世絵の影響ですよね。

刷りはふつうなのですが、そういった技術があったとしたらまた別の進化をとげていたのだと思います。

この表情とポーズ。脳裏に残ります。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロトレック「マルセル」

ロートレックの描くポートレートで多いこの独特のタッチ。

もともとの紙の色であるベージュを多く残して、塗っていくスタイル。

白い線がベージュバックだと調和がいいように思います。

このトーンで全部、塗りつぶしてしまったら雰囲気でないんですよね、きっと。



モーリス・ドニ「ランソン夫人と猫」

これが一番浮世っぽかったなと思います。

日本が誇るフラットにこんなにも影響されていたのですね。

ドニはあまり見てないので他のも見てみたくなりました。



アルフォンス・ミュシャ「煙草巻紙 ジョブ」

最後にミュシャがくるのは納得です。

色数が少なく独特のフォルムで大胆に印象を切り取るロートレックとは対照的なアプローチ。

リトグラフだってのに色気があるんですよね。

あとやはりミュシャは様式美なのだと思います。

ロートレックはもう何度も見ているし、書いているのでダブるようなものはあえて書きませんでしたが、やはりブリュアンは好きですね。あのオレンジのスカーフと黒い帽子はばっちりきまっています。

12/23まで。
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