2018年9月28日公開 アメリカ 120分 G
ニューヨークで働くレイチェル(コンスタンス・ウー)は、親友の結婚式に出席する恋人のニック(ヘンリー・ゴールディング)とともにシンガポールへと向かった。初めてのアジア旅行への期待と、初めてニックの家族会うことの緊張感を感じていたレイチェルが出発当日の空港で案内されたのはファーストクラス。ニックはシンガポールの不動産王の超有名一族の御曹司で、社交界の女性たちから熱い注目を集める人気の独身男だったのだ。ニックの恋人としてシンガポールの地に降り立ったレイチェルに、2人の交際をよく思っていないニックの母(ミシェル・ヨー)や家族親戚一同、さらには元カノとの対立と、レイチェルは苦境に立たされてしまう。(映画.comより)
シンガポールを舞台に不動産王の御曹司である恋人と、彼の裕福な一族との間で揺れながら本当の幸せを探す独身女性の葛藤を、アジア系キャストをメインに描いたハリウッド製ラブコメディ。監督はジョン・M・チュウ。
エレノアは、レイチェルがアジア系である前に「アメリカ人」であると見抜き、価値観の違いを問題にしています。自分は家族のためを一番に考えてきたけれど、アメリカ人であるレイチェルは自分ファーストだというわけね 一族を統べることになる息子の相手には相応しくないと判断したのです。
ニックの親友のコリン(クリス・パン)と婚約者のアラミンタ(ソノヤ・ミズノ)、従姉妹のアストリッド(ジェンマ・チャン)、又従兄弟のオリヴァー(ニコ・サントス)、それにレイチェルの親友のゴー・ペク・リン(オークワフィナ)やその家族たちは、二人のことを応援してくれますが、ニックの元カノのアマンダ(ジン・ルージ)の嫌がらせや、華やかなニックの親族たちのセレブな生活に、この先ニックとうまくやっていけるのかと不安になります。
コリンの結婚式では、ニックの親族から避けられながらも、インタン王女(クリス・アキノ)と親しく言葉を交わすなど堂々と振舞うレイチェルでしたが、追い打ちをかけるように、エレノアがレイチェルの身元調査の結果を突きつけ、二人に好意的だったニックの祖母(リサ・ルー)からも強く拒絶されてしまいます。父親は亡くなったと聞かされていたレイチェルでしたが、実は母(タン・エン・ファ)はDV夫の相談に乗ってくれていた男性と恋に落ちてレイチェルを身籠り、その男性の迷惑にならぬよう、夫から逃げてアメリカへ渡り、シングルマザーとして働いて不動産屋で成功した女性だったのね ショックを受けたレイチェルでしたが、ニックが母をアメリカから呼び寄せてくれて、真実を知ります。母の真実とニックの求婚を断ったことをエレノアに毅然と告げるレイチェルの態度にエレノアも気持ちを変え、息子との結婚を許してハッピーエンド
ニックの親族は、香港で金融業を営み、妻の実家が大金持ちの従兄弟のエディ(ロニー・チェン)や、エディの弟で台湾の映画プロデューサーのアリステア(レミー・ハイ)などセレブ揃いですが、レイチェルを見下しています。ニックの同級生で大金持ちのバーナード(ジミー・O・ヤン)も鼻持ちならないドラ息子だしなぁ もっとも、ニックの方は彼らと距離を置いているようでしたが。
レイチェルの味方をしてくれたアストリッドの夫のマイケル(ピエール・プン)は、格差婚に卑屈になって浮気をしていました。セレブだからといって必ずしも幸せな結婚生活を送れるわけじゃないという典型的な例になっています。アストリッドは夫を愛していたので傷つきますが、離婚を決めた後の態度はとても堂々としていてでした。ラストで新たな出会いを予感させるシーンも登場しています
バチェラーパーティーや結婚式はため息のでる豪華さ 全く別世界の話として単純に楽しむのが正解かも