
2009年製作 インド 127分
清らかな心を持つ青年・アラジン(リテーシュ・デーシュムク)は、交換留学生のジャスミン(ジャクリーン・フェルナンデス)にひと目惚れ。誕生日にジャスミンからランプをもらったアラジンがランプを擦ると、中から魔人・ジーニアス(アミターブ・バッチャン)が現れて…。(映画.comより)
「アラジンと魔法のランプ」をボリウッドが映画化したらこうなりました😁
子供向けのファンタジーアドベンチャーですが、もちろんインド映画ですから歌とダンスも随所に登場し、豪華な衣装も楽しめます。
魔法のランプの存在を信じていた両親(ジョイ・セーングプタ、ソヒニ・ゴーシュ)は、息子にアラジンと名付けますが、魔法のランプを探しに出かけた先で亡くなってしまいます。遺されたアラジンを育ててくれたのは祖父(ヴィクター・バナルジー)でしたが、その祖父も亡くなり、アラジンはその名前のせいで同級生のカシム (サヒル・カーン)たちにイジメられる毎日を送っていました。彼らはランプをアラジンに擦らせては何も起こらないとからかうのです。
ある日、クラスに転入してきた 交換留学生のジャスミンに一目惚れしたアラジンでしたが、カシムは何も知らないジャスミンにアラジンの誕生祝に骨董品店で買ったランプを プレゼントさせます。しかしそのランプこそ本物の魔法のランプでした。魔人ジーニアスはロマンスグレーの陽気なおじ様で、「3つの願い」を叶えてやろうと言います。
その頃、魔法のランプの力で世界征服を企むリングマスター(サンジャイ・ダット)率いる一団がサーカスを装い街に向かっていました。彼こそが、アラジンの両親を死に追いやった男でした。
アラジンの一つ目の願いはジャスミンとの交際でしたが、魔法で惚れさせるやり方に戸惑いこれを取り消します。ここまでで二つ願いを使ってしまうのね。魔法抜きで彼女を振り向かせたいと望むアラジンに協力することになるジーニアス。ウィル・スミスが演じたディズニー版とも共通するユーモアとコメディ要素にダンディなカッコ良さも加わり、時に見せるシリアスな表情も惹きつけられます。💛
「アラジン」は主人公だけど、映画化されると何故か魔人の方が圧倒的な存在感があって魅力的です。
歌やダンスをふんだんに取り込んで明るい前半と比べ、アラジンの両親の死の真相や、ジーニアスとリングマスターとの過去の因縁が明かされ、リングマスターと対決する後半はガラッと雰囲気が変わります。
ジャスミンも加わり、リングマスターの手下たちとのバトルも繰り広げられ、ダメダメだったアラジンがジーニアスの命を救います。
ジーニアスはリングマスターを鏡に閉じ込めた上でその鏡を破壊してやっつけめでたしめでたし。