杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

私が愛した大統領

2014年04月18日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2013年9月13日公開 アメリカ 94分

1930年代アメリカ、多忙なフランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領(ビル・マーレイ)は一番の理解者である従妹のデイジー(ローラ・リニー)と過ごすひとときが何よりの安らぎだった。1939年6月、ドイツとの開戦危機に備えアメリカの後ろ盾が欲しい英国王ジョージ6世夫妻が実家を訪問。歴史的なトップ会談が行われた夜、デイジーは思いも寄らなかった大統領の秘密に触れてしまう。(シネマトゥデイ)


重度の身体障害を抱えながらも3度の再選を果たした米大統領フランクリン・ルーズベルトと、彼を陰から支え続けた女性デイジーの知られざる物語。という触れ込みですが・・・この二人には全く共感できなかった思いもよらない秘密とやらが大統領の女性遍歴だなんてあほらし
いかに政治的に有能であろうと、妻が同性愛者だろうと、母親に頭が上がらなかろうと、何人もの女性を愛することの正当化にはならないでしょ
しかも、デイジーはそれを受け入れた上で愛人の立場を続けたのだからなにおかいわんやです。

いかにのどかな田舎の景色が美しかろうと、大統領とデイジーの密会は私にはどうでもいいこと。大統領の乱暴な運転は彼の障害のある体への鬱屈の現れに受け取れました。

この映画で唯一良かったのは、英国王と大統領二人だけの会談の場面です。ジョージ6世については『英国王のスピーチ』の吃音に悩む誠実な王様のイメージがあります。若き王が老練な米大統領相手に腹を割って話したことで、両国の間に親密な関係が生まれ、ひいては第二次世界大戦への米国参戦の端緒になったことを思えば、大変な歴史的場面を覗き見ている感がありました。

また国王夫妻の力関係というか、気弱で優しい国王が妻に押され気味だったり、兄と比べられることへのコンプレックスが窺われる演出も面白かったです。けれど、本当に大事な決断はしっかり自分でするのもでした。

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