Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

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世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

文楽、いいもんです。

2017-12-13 20:14:05 | 絵、音楽
せっかく日本にいるんですもの。
日本でなければできないことをしなければと
リストを作ったメイおばさん
そのうちのひとつをクリアしてきましたよ(笑)。

場所は国立劇場
その名も「第四九回文学鑑賞教室」


「教室」と言ったって、本当に教室で文楽を勉強するわけではありません。
きちんと劇場の椅子に座って
どきどきと幕が上がるのを待ちます。


「教室」らしいことはと言えば
二つの浄瑠璃の中にちょっとしたお勉強が入ること。

今回は、「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」と
「傾城恋美脚(けいせいこいびきゃく)」の間に
「文楽の魅力」という解説を聞くことができました。

たとえば文楽は、、、、、

*江戸時代に成立したこと。

*語り、音楽、人形の三つから成り立つ芸能であること。

*作品は「時代物」「世話物」「景事」と大きく三つに分類されること。

しかも、しかも、、、、、

演目がすべて終わって、まだ余韻の中にたゆたいながら
さきほどまで舞台右側の高くなった「床」で
朗々とお声を出していた太夫から直々に
楽屋でいろいろなお話が聞けるのです。


靴を脱いで上がった楽屋の畳の上というのもまた乙です。
人形に触らせていただくこともできます。


そのためには会員
もしくは顔なじみになっていなければなりませんが
会員のお連れ様だっていいのです。

はい、メイおばさん、顔パスが効くぐらい古くからの会員の
お連れ様でした(笑)。

ところで、今日の朝日の朝刊で大きく文楽についての記事が載っていました。

「芸歴50年の浄瑠璃語り、豊竹呂太夫さん(70)が今年、日本の音楽文化の発展・向上に尽くした個人や団体に贈られるJXTG音楽賞を受賞した。」

この呂太夫さん、大名人の豊竹若太夫(1888~1967)のお孫さんでした。

「晩年に盲目になっても舞台に上がって語り続けた祖父の生き様が脳裏に焼きついている。見えぬ祖父がどんな思いで舞台に上がり、語ったか。同じ太夫だからこそ恐ろしさがわかる。」

「至る道は苦しい。だが到達した祖父は観客と共に最高に舞台を楽しんでいたと思う。」

「勉強するほど己の中のハードルが上がり難しくなる。きりがない。」

「愚直にひたすら己を磨きあげる。その先にこそ、盲いた目にも床木が見える祖父の境地が開ける。」

文楽、いいもんです。
一流の人の言葉もいいもんです。

などと、グロリア・エステファンのクリスマスソングを聞きながら
書いているメイおばさんでした。


文楽も、クリスマスもいいもんですねえ(笑)。
        

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