月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

Facebook、始めていま~す

2013-08-03 23:58:00 | 今日もいい一日
翌日。絶対に間に合わせないといけない原稿については、仕上がった。
でもその日しばらく、無口になっていく自分をどうしようもなかった。
ネタ帖を、失った時の感覚とどこか似ている。

3,11の悲惨がふとアタマを横切った。あると思っていたものを失うというのは、なんて動揺してしまうんだろう(たとえ、小さなことでも…)。
いつからこんな執着心が強い自分になったのだろう…。
持たないことの、気ままさや自由だってあるのに。腹立たしいなあ。

夕方ソフマップに駆け込み、Macを起動する作業を再び試みて、最後にはハードデスクのデーターのみを取り出す作業をしたのですが、
結局、戻ってきてはくれなかったのです。


数分後、パソコン本体を預かってくれた担当者から「うまく出来ないのです」とわたしのiPhoneに連絡が入る。駆けつけたわたしに、「これからの作業を、全て立ち会いの元で行う」と宣告された。

灰色の作業服を着た恰幅のいい担当者は誠実な方だったと思う。

本体からハードデスクだけを取り外して、小さな透明のケースにいれ、店のMacと繋ぐ作業を3回も試みてくれた。
わたしのハードは、頼りなくて、小さくて。
わたしは自分の内蔵を見せられた錯覚に陥った。結果、ハード自体の認識はするものの、その後の反応はなし…。

「もうこれ以上、私どもで出来ることはないですね。申し訳ないです」と一言。

あとは、専門業者に依頼し、部品を交換しながらハードを解体して認識するかどうか試してもらう他、手はないという。
もう二度と復元できないとなると、何年分も失われた気分。(゜◇゜)

外付けハードデスクに蓄積したデーターもあるが1本だけ、書きかけのちょっと気がかりの原稿があったのである。



「……ガックリした気分のまま成城石井で台湾産アップルマンゴーと、想い出のお茶「ENGLISH TEA NO1」



そして台湾バナナを買った。窓を全開してバスソルトたっぷりのお風呂に入ったら、冷えたアップルマンゴー食べよ!そして書くゾ。だって間に合わないもの」
のような記事をFacebookに投稿した。(ポジティブな情報じゃないことを、少し後ろめたく思いながらも)

そう最近、Facebookをはじめたのだ。
(クライアントさんから誘われた)
そして気付いたこと。
リアルタイムで処理することの大切さ。「今」を生きること。
「今」に生きる自分を意識すること。

Facebookには、共感を呼ぶようなポジティブコンテンツが次々に生み出され、それらが連鎖していく。WEB上のオーラ。
「今」が、次の瞬間には後ろに過ぎてしまうことの怖さと現実感。

Facebookには夢のオーラが充ち満ちている。

それから、友達がそばに居てくれ、見てくれているという心強さ、安心も。

なんだか、いろいろなコトを考えた夏の珍事だった。
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