お正月に本をいくつか読んでいたのですが、
その中で、
この本が抜群に面白かったのです。
田坂宏志(たさかひろし)さん著。
「死は存在しない ―最先端量子科学が示す新たな仮説―」
内容を簡潔に記せば
「最新版!科学者のスピリチャル理解」
という感じでしょうか。
学者らしい広く深い見識と考察力。
物事に向き合う姿勢の誠実さ。
極力、平易で分かりやすい文章にしようとする努力。
何より、この世界の真実を見つけようという
「熱い探求心」を感じることが出来て、
僕にはとても印象的な一冊となりました。
備忘録(忘備録)的に、
ここにもほんの一部分を書き置いておこうかと思います。
ええ。ええ。(^^)
============================
——————科学というものが、
現代における「最大の宗教」となっているという、
奇妙な状況がある。
——————それゆえ、現代の科学は、
我々の誰もが日常的に体験する、
次のような「意識の不思議な現象」を説明できないのである。
「視線感応」
「以心伝心」
「予感」
「予知」
「占い的中」
「既視感(デジャブ)」
「シンクロニシティ(共時性、同時性)」
——————そして、人類の歴史始まって以来、
無数の人々が抱いて来た問い、
「なぜ、不思議な出来事が起こるのか」
「なぜ、神秘的な現象が起こるのか」
「死後の世界は存在するのか」
といった問いに、二十一世紀の科学は、
あくまでも「科学的な立場」から、
「答え」を示していくべきであろう。
——————そもそも、現代の科学は、
「物質」から「意識」というものが、
どのように生まれてくるかを説明できていないのである。
現代の脳科学は、そのことを、
「脳神経の作用で、意識が生まれてくる」
と説明するが、この説明そのものに、
多くの学者や哲学者が疑問を抱いている。
むしろ、現在、最も注目されているのは、
「そもそも物質そのものが、
極めて原初的な次元で意識を持っているのではないか」
という仮説である。
——————「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」とは、
一言で述べるならば、
この宇宙に普遍的に存在する「量子真空」の中に
「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる場があり、
この場に、
この宇宙全ての情報が「記録」されているという仮説である。
——————もし、「ゼロ・ポイント・フィールド」が、
「ホログラム原理」で、
この宇宙の出来事の情報を記録しているのであれば、
無限に近い膨大な情報を記録することが可能なのである。
——————この「ホログラム原理」を用いると、
記録した情報が、
記録する媒体の「すべての場所」に保存されているため、
媒体の「一部」からも「全体情報」が取り出せるのである。
——————従って、
もし「ゼロポイントフィールド」が、ホログラム原理で、
この宇宙の出来事の情報を記録しているのであれば、
フィールドの一部に繋がるだけで、
フィールドに記録されてた「全体情報」に
触れることができるのである。
——————先ほども述べたように、
量子真空が、138億年前に、
この壮大な神羅万象の宇宙を生み出した場であり、その中に、
無限のエネルギーを宿している場であることを考えるのならば、
不思議な説得力を持った仮説である。
——————実は、現代物理学の世界では、
「過去」「現在」「未来」は、
「同時に」存在しているものとされている。
——————このように、現代科学の最先端の
量子物理学においては、何もない「真空」の中にも、
莫大なエネルギーが潜んでいることが
明らかにされているのであるが、このことは、
「真空」を「無」と考える一般常識からすると、
なかなか理解できないことであろう。
——————また、最新の「量子真空」の研究によれば、
このエネルギーは「無限」であるとの理論も提示されている。
——————なぜなら、量子物理学的に見るならば、
この世界のすべては「波動」だからである。
こう述べると驚かれるかもしれないが、
これは「科学的事実」である。
——————いや、それは、
「目に見える物質」だけではない。
我々が、「目に見えない意識」と思っているものも、
その本質は、やはり、すべてエネルギーであり、
波動に他ならない。
もし、我々の意識や心や精神というものが、
量子的な現象であるとしても、
脳内の神経細胞の電気信号であるとしても、
いずれも、
「波動エネルギー」に他ならないからである。
——————彼(グレゴリー・ベイトソン)は、
ある著作において、
「複雑なものには、生命が宿る」
「心とは、生きていることの証である」
と語っている。
(中略)
すなわち、
「複雑なものには、命が宿る」
ということを複雑系科学の専門用語で言えば、
システム内部の相互関連性が高まっていくと
(システムがふくざつになっていくと)
自己組織化や創発という性質が生まれてくる
(生命的な性質が現れてくる)
ということである。
すなわち、地球のような巨大システムにおいても、
その内部で、水や空気や土壌、海洋や大気や大地、
微生物や植物や動物、
生命や生命手や生態系が複雑に絡み合い、
複雑化していくと、そのシステム全体に
「生命」としての性質が現れてくるのであり、
そのようにして「生命」が芽生えたシステムには、
自然に「意識」というものが芽生えるということを、
ベイトソンは述べているのである。
—————我々の意識の世界には、
次の五つの階層がある。
第一の階層は、「表面意識」の世界である。
(中略)
第二の階層は、「静寂意識」の世界である。
(中略)
第三の階層は、「無意識」の世界である。
(中略)
第四の階層は、「超個的無意識」の世界である。
(中略)
第五の階層は、「超時空的無意識」の世界である。
(中略)
このうち、「静寂意識」「無意識」「超個的無意識」
「超時空的無意識」の四つの階層が、
ゼロ・ポイント・フィールドに繋がることができる
「意識の状態」である。
—————「この宇宙は自己組織化を遂げ続けている」
ということである。
—————もし、あなたが、
「私とは、この肉体である」と信じる限り、
「死」は明確に存在し、
そして、それは、必ずやってくる。
もし、あなたが、
「私とは、この自意識である」と信じる限り、
あなたの意識がゼロポイントフィールドに移った後、
いずれ、その「自我意識」は、消えていく。
そして、「超自我意識」へと変容していく。
それゆえ、その意味において、
「自我意識」にとって「死」は存在し、
それも、必ずやってくる。
しかし、もし、あなたが、
「私とは、この壮大で深遠な宇宙の背後にある、
この “宇宙意識” そのもに他ならない」
ことに気づいたならば、
「死」は存在しない。
「死」というものは、存在しない。
——————では、もし、
これからの数十年をかけて、二十一世紀における
「科学と宗教の融合」
が成し遂げられたならば、何が起こるのか。
思いを込め、
願いを込め、
最後に、筆者の考えを述べておこう。
人類の「前史」の時代が終わる。
筆者は、深く、そう信じている。
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その中で、
この本が抜群に面白かったのです。
田坂宏志(たさかひろし)さん著。
「死は存在しない ―最先端量子科学が示す新たな仮説―」
内容を簡潔に記せば
「最新版!科学者のスピリチャル理解」
という感じでしょうか。
学者らしい広く深い見識と考察力。
物事に向き合う姿勢の誠実さ。
極力、平易で分かりやすい文章にしようとする努力。
何より、この世界の真実を見つけようという
「熱い探求心」を感じることが出来て、
僕にはとても印象的な一冊となりました。
備忘録(忘備録)的に、
ここにもほんの一部分を書き置いておこうかと思います。
ええ。ええ。(^^)
============================
——————科学というものが、
現代における「最大の宗教」となっているという、
奇妙な状況がある。
——————それゆえ、現代の科学は、
我々の誰もが日常的に体験する、
次のような「意識の不思議な現象」を説明できないのである。
「視線感応」
「以心伝心」
「予感」
「予知」
「占い的中」
「既視感(デジャブ)」
「シンクロニシティ(共時性、同時性)」
——————そして、人類の歴史始まって以来、
無数の人々が抱いて来た問い、
「なぜ、不思議な出来事が起こるのか」
「なぜ、神秘的な現象が起こるのか」
「死後の世界は存在するのか」
といった問いに、二十一世紀の科学は、
あくまでも「科学的な立場」から、
「答え」を示していくべきであろう。
——————そもそも、現代の科学は、
「物質」から「意識」というものが、
どのように生まれてくるかを説明できていないのである。
現代の脳科学は、そのことを、
「脳神経の作用で、意識が生まれてくる」
と説明するが、この説明そのものに、
多くの学者や哲学者が疑問を抱いている。
むしろ、現在、最も注目されているのは、
「そもそも物質そのものが、
極めて原初的な次元で意識を持っているのではないか」
という仮説である。
——————「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」とは、
一言で述べるならば、
この宇宙に普遍的に存在する「量子真空」の中に
「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる場があり、
この場に、
この宇宙全ての情報が「記録」されているという仮説である。
——————もし、「ゼロ・ポイント・フィールド」が、
「ホログラム原理」で、
この宇宙の出来事の情報を記録しているのであれば、
無限に近い膨大な情報を記録することが可能なのである。
——————この「ホログラム原理」を用いると、
記録した情報が、
記録する媒体の「すべての場所」に保存されているため、
媒体の「一部」からも「全体情報」が取り出せるのである。
——————従って、
もし「ゼロポイントフィールド」が、ホログラム原理で、
この宇宙の出来事の情報を記録しているのであれば、
フィールドの一部に繋がるだけで、
フィールドに記録されてた「全体情報」に
触れることができるのである。
——————先ほども述べたように、
量子真空が、138億年前に、
この壮大な神羅万象の宇宙を生み出した場であり、その中に、
無限のエネルギーを宿している場であることを考えるのならば、
不思議な説得力を持った仮説である。
——————実は、現代物理学の世界では、
「過去」「現在」「未来」は、
「同時に」存在しているものとされている。
——————このように、現代科学の最先端の
量子物理学においては、何もない「真空」の中にも、
莫大なエネルギーが潜んでいることが
明らかにされているのであるが、このことは、
「真空」を「無」と考える一般常識からすると、
なかなか理解できないことであろう。
——————また、最新の「量子真空」の研究によれば、
このエネルギーは「無限」であるとの理論も提示されている。
——————なぜなら、量子物理学的に見るならば、
この世界のすべては「波動」だからである。
こう述べると驚かれるかもしれないが、
これは「科学的事実」である。
——————いや、それは、
「目に見える物質」だけではない。
我々が、「目に見えない意識」と思っているものも、
その本質は、やはり、すべてエネルギーであり、
波動に他ならない。
もし、我々の意識や心や精神というものが、
量子的な現象であるとしても、
脳内の神経細胞の電気信号であるとしても、
いずれも、
「波動エネルギー」に他ならないからである。
——————彼(グレゴリー・ベイトソン)は、
ある著作において、
「複雑なものには、生命が宿る」
「心とは、生きていることの証である」
と語っている。
(中略)
すなわち、
「複雑なものには、命が宿る」
ということを複雑系科学の専門用語で言えば、
システム内部の相互関連性が高まっていくと
(システムがふくざつになっていくと)
自己組織化や創発という性質が生まれてくる
(生命的な性質が現れてくる)
ということである。
すなわち、地球のような巨大システムにおいても、
その内部で、水や空気や土壌、海洋や大気や大地、
微生物や植物や動物、
生命や生命手や生態系が複雑に絡み合い、
複雑化していくと、そのシステム全体に
「生命」としての性質が現れてくるのであり、
そのようにして「生命」が芽生えたシステムには、
自然に「意識」というものが芽生えるということを、
ベイトソンは述べているのである。
—————我々の意識の世界には、
次の五つの階層がある。
第一の階層は、「表面意識」の世界である。
(中略)
第二の階層は、「静寂意識」の世界である。
(中略)
第三の階層は、「無意識」の世界である。
(中略)
第四の階層は、「超個的無意識」の世界である。
(中略)
第五の階層は、「超時空的無意識」の世界である。
(中略)
このうち、「静寂意識」「無意識」「超個的無意識」
「超時空的無意識」の四つの階層が、
ゼロ・ポイント・フィールドに繋がることができる
「意識の状態」である。
—————「この宇宙は自己組織化を遂げ続けている」
ということである。
—————もし、あなたが、
「私とは、この肉体である」と信じる限り、
「死」は明確に存在し、
そして、それは、必ずやってくる。
もし、あなたが、
「私とは、この自意識である」と信じる限り、
あなたの意識がゼロポイントフィールドに移った後、
いずれ、その「自我意識」は、消えていく。
そして、「超自我意識」へと変容していく。
それゆえ、その意味において、
「自我意識」にとって「死」は存在し、
それも、必ずやってくる。
しかし、もし、あなたが、
「私とは、この壮大で深遠な宇宙の背後にある、
この “宇宙意識” そのもに他ならない」
ことに気づいたならば、
「死」は存在しない。
「死」というものは、存在しない。
——————では、もし、
これからの数十年をかけて、二十一世紀における
「科学と宗教の融合」
が成し遂げられたならば、何が起こるのか。
思いを込め、
願いを込め、
最後に、筆者の考えを述べておこう。
人類の「前史」の時代が終わる。
筆者は、深く、そう信じている。
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