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夏の夜の演奏会

2010-08-21 00:36:50 | ライブ
連休5日目。日中は家でのんびり、油断すると直ぐに喧嘩を始める娘と息子の仲裁をしながら家族団欒?…。夕方からは独りでコンサートに出かけました。御茶ノ水界隈のディスク屋を少しめぐって、錦糸町へ移動。少し歩いて向かった先はティアラこうとう 江東公会堂。会場は定員200名ほどの小ホール。小さな編成でも隅々まで音のいきわたる、程よいサイズのホールです。扇形の変形のホールの3列目の中央の席を確保。お客さんは数十名ほどで少しユッタリと座れて心地よし。94年12月オープンとのことですから、まだ10数年しか経っていないのに、内装に使われている化粧合板が一部剥離して波打っているのが痛々しい。工事が悪いのか工事費をケチったのか…こうした建物は年が経つほどに美しくなってもらいたいものです。
そんなことはさて置いて、肝心の演奏はサックス・ピアノ・パーカッションのPAGODE(パゴージ)というトリオグループ。昨年に結成された、80年代生まれのまだまだ若いアーティスト。三人ともクラッシック出身とのことですがポップス、サンバ、ボサノバなど幅広いジャンルの音楽を身近に楽しんでもらいたいと。ユニット名の「Pagode」とは、南米ブラジル音楽であるサンバなどの大きなお祭りで演奏される大編成のものに対して、日常的な家庭の庭などでのパーティーで演奏される小編成の形態のことをいうとのこと。
サックスの」正林さんは格闘家の角田信朗に少しにて似て、パーカッションの川島さん、ピアノの山崎さんともかなりガタイがしっかりとして、ちょっとこわもての重量級の三人です。冒頭、汗だくの川島さんに最前列のお客さんから「上着脱いだら」なんて声かけられてましたが、リハーサルもこのスタイルでしたら、勝手が変わると…とのことで、恐持ての風貌とは異なる実直な感じ。
そんな彼らの今回の演目は次の通りでした。

PAGODE オリジナル/Crocodile(ワニがノシノシと歩くさまにインスピレーションを得て作った曲)
A・カルロス・ジョビン/イパネマの娘
ワン・ノート・サンバ
ウェイブ
ソル・レイク/ビター・スウィート・サンバ(オールナイト日本のテーマソングでご存知)
PAGODE オリジナル/Pororooca(アマゾン川が新月、満月時に逆流する神秘的な様子にインスピレーションを得て作った曲)
アストル・ピアソラ/オブリヴィオン(落馬の衝撃で自分は王の生まれ変わりだと思い込み、40年暮らし、その後記憶を取り戻すというストーリーの映画音楽)
アストル・ピアソラ/アディオス・ノニーノ
<休憩>
→Pia-no-Jac←/組曲(ピアノジャックはピアノとカフォンのデュオ、以前ライブでよかった印象あり、当時売っていたCD-Rを全種類買った。)
→Pia-no-Jac←/Blue moon
ミシェル・ルグラン/キャラバンの到着
ミニー・リパートン/Lovin'You(隣に座っていたラテンなお姉さんがノリノリでした。歌わないでよ…)
ローランド・セントパリ/Pearls(77年代生まれのTUBA演奏家であり作曲家)
第一楽章 Ducati SPS 916(オートバイの型番が表題に)
第二楽章 My one and only love
第三楽章 Susi
アンコール
 Sing Sing Sing

変化に富んだ選曲で、お客さんに楽しんでもらいたいという意図がヒシヒシと伝わってきます。みんなが知っている定番の曲と自分達が聞いて貰いたい曲をバランスよく織り交ぜた良くできた選曲だし、その演奏も良かった。
私にとってとりわけ印象的だった曲は、ピアソラのアディオス・ノニーノ。
ピアソラの父が亡くなったときに作られた曲だそうですが、激しく泣き崩れるようなサックスから始まり、途中メロディアスになり、最後にまた激しく心を揺さぶるような旋律。
思わず涙があふれそうになりました。
ドカティーのオートバイの型番を表題にした現代曲もディスクになってないか探してみましょう。

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