陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

「セキリティはいかがですか?」 新手の悪徳商法?

2009-05-19 00:28:19 | Weblog
日曜日。
いつものように姑を買い物に連れて行った。
いつものように荷物を家に入れて運んで、ドアを開けると

びぃ~~~~~いん

大音量の
ベルが鳴り渡った。

   なんじゃこりゃ?

姑曰く。
「緊急通報ベルを付けてもらったの。あっちもこっちも。」
「近所の電気屋さん?」
と、訊ねたら
他県の業者で親切にも一人暮らしと良く調べて来てくれた人と言う。
怪しいニオイがぷんぷん。
値段を聞いてびっくり。
50万円近い。
何でこんなベルが鳴り響くだけで?そんな値段?
いつもは上がらない姑の家に上がり込み全部点検。
領収書から契約書から一切合財見せてもらった。
即決、現金で支払って簡単にパッパッパと付けてもらっている感じ。
それだけお金を使うならもっとマシな方法もあるはず。

現金をそんなに家に置いていたのかと姑に問い正せば、
業者が車で銀行まで連れて行って窓口でおろしたと言う。

おっそろしい。

見ればクーリングオフ期間中。
資料を全部預かった。

開けて月曜日。
私用なんだけど主任が利用者にもある出来事だから研修だと思って
朝一で解決してこいと勤務中稼働のOKまで出た。

領収書から契約書まで業者が置いていったものは全部持って
消費者相談センターへ出向いた。
さっそく教えてもらった通りの書式でクーリングオフ手続きハガキを書留で郵送。
センターは取り外しについてかけあってくれると約束してくれた。

終業間際に姑から職場に電話がかかった。
業者が来てベルを取り外してくれていると言う。早っ!
センターに連絡を入れると、契約した担当に直に電話しただけと言う。

子猫モコに餌やりが待っているから、先に自宅に帰って姑宅を回ろうと思っていたら
姑からまた電話。
私が持ち帰った領収書が要るんだと言う。領収書があればお金が返してもらえると。
家に来ている担当が電話口に出て、今すぐ欲しいと言う。
すぐ行けると言うと何分くらいかと問う。
なんでそんなに急ぐ?
朝、クーリングオフの郵送をしたまでで、業者には書面も届いていないはず。
現金と言うのが気色悪い。
なんか怪しい。

10数分で着くからと一旦電話を置いて、110番。
とりあえず仔細を話したら、所轄と連携するように言われ
そっちに電話をしたら、

 「その業者はキチンとした企業であると掴んでいる。何かあったら再度連絡を」

と言われてしまった。
警察のリストにノミネートされて『キチンとした業者』ってなんかあって調べてシロってことでしょう?
スレスレじゃん?

近所の親戚に姑の家前に車が止まっているはずだから、ナンバーを控えておいてと電話で頼んだら、
男が3人入っていったと言う。
ひぇ~~気持ち悪い。おっかない。
刺されたら何にもしてくれなかった警察を訴えてやると腹を決めて姑宅に向かった。
姑宅の遥か向こうに怪しげなる車一台停車。
中に2人の男ありけり。
つうことは家の中には姑と男一人。

テーブルには3人分の茶菓子が手付かずで置いてある。
姑には事の次第が分かっていない。

さっそく単刀直入に話をする。
現金を持ってチラつかすのみ。
振り込んでも良いんだとか訳が分からない。
110番通報してから来たと言ったら、なんだかんだといいわけがましい。
やっと現金が私に差し出された。
姑の物。姑に札束を数えさす。

  「いつもそんな大金を持っておられるんですか?」と私。
  「そんな日もあります。」

  「貧乏人だからそんな大金が右から左って考えられない。」
  「いや、自分の口座にさっき会社から入ったのを下ろして持ってきたんです。」

なんや?若いし結構正直じゃないの?

  「緊急システムにつてお考えですか?」
  「そんなことあなたにいう必要はありません!」

返金が済めば用はない。
とっととお引き取り願う。
消費者相談へ連絡をして置いてくれと言って去った。
胸を撫でおろしたところへ姑は小声で
「あの人に少しお金をあげなくていいの?」などと言う。
まったく泥棒に追い銭。
  

ボロ屋に似つかわしくない50万の束。今夜ここに置いておくのも難儀。
姑にATM入金がまだ間に合うことを教え連れてゆくことにした。
たしか銀行系はカードが入金にも必要だったような?
ATMなど使えない姑にカードの存在を聞くとパニクってきた。
郵便局ならカードなしでもOK。
姑はあわわあわわと言う感じで郵便局通帳がどれか分からない。

お金がATMへ入金で吸いこまれて後、今度は
もうこれ以上悪徳?にひっかっからないように
気休めでもいいからA43枚分の長い悪徳商法撲滅パンフを裏はコンビニでカラーコピー。
姑の理髪店内に押しピンで表裏バッチリ場所を取って張った。
誰でも入ってこれる店であっても
目立つパンフが業者をちょっとでもビビらせる効果にでもなればいい。
センターの電話番号はマジックで余白に大きく書いて花丸で囲んだ。
くれぐれも契約前にココに電話して確かめるように姑に言いきかした。
パンフにある白アリ駆除、床下換気扇、健康食品、羽毛布団、健康磁気治療器
姑がひっかっかたの全部に赤のアンダーライン。
無かった印鑑も赤字で書き足して置いた。
明日には忘れているかもしれないけど、私の気休め。


「私は人をうたがわんから。人が良いから。」とさかんに言う。
私は頭から湯気が出そうだった。
なんだかんだと私には疑り深く、金遣いはとことん細かく
夫亡き後、大学生抱えてハゲまでつくった私に何の援助もなく素知らぬ顔で
悪徳の甘事にはパッパラッパッパラ金落として!

  どこが人がいいんじゃ!

おもいっきり

  それは人がいいんじゃない
  カモって言うんです!

この人には成年後見人制度が必要に思えてきた。