陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

育てられたように育つ

2008-08-05 06:52:09 | Weblog
三浦綾子原作の『銃口』と言う演劇を観た。

戦争にかりたてられ少国民を育成した学校のシーンは
70代のウチのオーナーが育った頃だ気が付いた。

 『オーナーである自分の言うことを黙って聞け』

 『ハイと言っておけばいいんだ』

自分の意見を言おうものなら頭から私に落ちた言葉は
暴力と共にその時代には当たり前だったのだ。

職場で一番イヤな時間が朝礼。
ずっとデイサービスの朝礼だから出ないできた。
連絡事項が私にまるで関係ない。
オーナー命令で出ることを強要されて2週間経つ。

オーナーが訓示を垂れてから
一日デイサービス流れが読み上げられる。
最後にみんなで直立不動で大声で唱和する。

 『今日一日利用者の立場に立って介護いたします』

私は介護はしない。
『支援』をするわけで一緒に唱和する意味が分からない。

こんな言葉をスローガンにしているわりには
デイサービス内で
利用者をないがしろにした言葉が行き交っているのも苦々しい。
得心のいかない言葉を大きな声で言うことにものすごい抵抗を感じる。
時に私は言っていない。
言わないのが分かると『従わない』と言って怒鳴られる。
しかたないからモゴモゴと言う。

子供には意味の分からないキョウイクチョクゴ唱和。
ホウアンデンへの直立不動。直角に体を折る最敬礼。

まさに少国民を育成した国民学校のあの縮図。
オーナーは事業所のアラヒトガミでおわします。

考えれば、
『自分の考え持つことはいけない』
と育てられたかわいそうな人。

虐待親は元虐待児だったこともあると聞く。


日中の疲れから芝居が暗転なる度に瞼が閉じた。
4分の1は寝ていたかも?役者さんごめんなさい。