陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

ボツイチを強く感じる時

2007-11-26 06:36:19 | Weblog
夫が存命中、家族ぐるみで付き合っていた人から
オリエンテーリングへのお誘いが絶えずにあった。

オリエンテーリングとは
渡された地図を頼りに
山野に設置されたチェックポイントをスタートから指定された順序で通過し、
ゴールまでのあらかじめ設定時間と所要時間の差
チェックポイントに置かれた問題の正解率をチームで競うゲーム。

最初は誘ってくださった夫婦と私たち夫婦の4人ひとチームで参加した。
超アバウトな私の夫と繊細な考え方をする友人の夫君と
地図の読み方も問題の解き方もまるで違って
わいわいがやがや喧々諤々、
試行錯誤の紅葉の里山歩きはやたら楽しかった。
後で家庭料理を持ち寄って、反省会と称して盛り上がるのも楽しかった。

夫の死後も一度参加したが、
他の夫婦二組と単身の私の5人はやたらさびしくて
次からずっと断っていた今年まで来た。

断っても断っても毎年誘われるので
もう7回忌もすんだし、
そう淋しさを感じないだろうと今年はOKしておいた。

夫婦2組と私の5人チームでのエントリー。
数年前よりも参加者が増えて、
チェックカードの地図を見るより人の後を付いてゆく感じ。
問題も減って前ほど面白みがなかった。
コースも舗装された道が多くて、本当の里山道は今回はなかった。

競技終了後、成績集計が終わるまで
地域の方々で用意された昼食の豚汁と炊き込みご飯を頂き
野菜や手作り味噌、餅等のバザーを見てまわる。

準備の人々のご苦労はそうとうな物だったろうと思う。
苦労が実って参加が増え、別な苦労が出て
問題数を減らしたり、コースが平坦になったいうことらしい。

競技が終わって5人だんごになっての弛緩した時間。
30年近く連れ添った夫婦と言うのは
ちょっとしたやりとりに仕草に
どうにも、私のかたわらに居なくなった人を強く意識させた。
まして夫ぐるみで付き合っていた夫婦なのだ。

どこの家庭の子供たちも
それなりの成長をとげて親離れをしている話で盛り上がるのも
子供抜きの夫婦の時間の過ごし方の話も
我が息子のような特殊パターンを
ひとりで抱え込んでいる自分にはちょっときつい。

助け合う人なく、単身の踏ん張りがえらく淋しい。
妻ふたりには、特に専業主婦の人の頼り切っている姿に
もしだんなさんがぽっくりって事があったらどうするの?
と、意地悪い気持ちがわく自分がイヤ。

帰ってから
息子にバザーで買ってきた
餅を焼いてやり、香ばしそうな煎り豆茶を淹れてやり
注射が効いて異常食欲の猫に餌をやり
ガラス越しのお日さまで充分あったかい部屋でほっかり転がった。

さんざん歩いた後で
集まって飲もうよTELはついにかかってこなかった。
みんなも老いたらしい。

家族の結集がやたら目に付き北風、寒風を感じる年末年始がまた来る。
寡婦仲間にちょっこと電話をかけてみた。