陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

シフォン・リボン・シフォン 近藤史恵 著

2016-01-08 17:51:38 | 


記憶があぶないから、読んだ印を早々に置いとこっと。

四話で構成されている。
舞台は田舎町。
最近、どこもそうだけど
昔はにぎわっていて、今は半分以上閉店している店並みが続くシャッター通り。
閉店した書店を改装し、オープンしたランジェシーショップが舞台。
題名はこの店の名前からきている。

やわらかな華やかな題名からは遠い
裏ぶれた疲れた場面から始まる。

第1話、第2話は地元に住む30歳前後の
屈折した親子関係を持つお客さんが主人公。
第3話に店主の母娘関係を中心とした育ちから、
店を軌道に乗せるまで、
なぜ東京から故郷に帰ってきたかまでの物語がやっと登場。
第4話は母娘の立場逆転、同級生の姑の 認知症と介護の話が出てくる。

ベースはずっと親子関係で
立場の弱い人にスポットの当たった話だったようだ。

子供は親の従属物ではない。
親が無意識に言う意識的に傷つけている
言葉の暴力も散りばめられていた。

ちょうど、
今朝の朝ドラ「あさが来た」のふゆちゃんが
ぴったりぽん。

リボン・シフォン・リボンは
綺麗な色や手の込んだ刺繍レースなど
セクシーというより上品で
しかも着心地は締め付けず、フィットし
付けると姿が美しくみえる、
自分のための贅沢なランジェシーやナイティしか扱わないお店。

上質な下着を身につける事が
自分を大切にすることの象徴のように描かれていたのかも。

自分に君臨して逃げることしか考えなかった母親を
介護しようと思うきっかけが
自分の乳がん
と、言うのもポイントか。

半身に麻痺の残る母親と乳がんの傷跡を半身に持つ娘と。


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