漱石の思い出 (文春文庫)夏目 鏡子,松岡 譲文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
おおよそ鳥越 碧著『漱石の妻』に近い。
悪妻と漱石自身が吹聴した部分が色濃く伝わっただけで、
むしろこの人だから夏目漱石の妻が務まったような気がする。
私生活をここまで暴く必要があったかと言う方も言う方、
また書き残す方も書き残す方と言われたらしいけれど
お札にまでなった偉人漱石の素顔が見えて、また作品に触れる目が深くなると思う。
精神病と胃の病がまったく同列に扱われている。
荒れ狂う漱石は病気のためと良く知って居られたあたり決して悪妻ではないと信じる。
著名人の妻というだけで、考えたら並みの凡人には務まらないこと。
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