ブランケット・キャッツ重松 清朝日新聞社このアイテムの詳細を見る |
レンタル猫の話。
キャリーに生まれた時からの匂いのしみついたブランケットを入れて
寝る時はここで眠らせる約束で2泊3日で貸し出される。
実の親を施設入所させる前夜だったり、
リストラにあいローンが払えなくなって家を出る前夜だったり
飼えないけどちょっとだけ猫に来てもらう理由はいろいろ。
事情、事情の2泊3日ショートショートで構成されている小説。
家族だとか人生だとかちょっと猫がらみで胸をチクンとする。
でもねぇ~
猫って一番レンタルに向かないと思う。
猫は人に付かず家に付くと言う。
確かに飼っていれば飼い主になついてくれはするけれど
気がむかなければ、抱っこも拒否。
人懐っこいしつけのいき届いた猫だけがレンタル猫になれるとあったけれど
まぁ~虚構ってことで。
中に寺山修司の詩の一節があった。
ふしあわせという名の猫
がいる
いつもわたしのそばに
ぴったりと寄りそっている
「さようならという名の猫」の詩は持っていた詩集にあった。
ふしあわせの詩のつづきが気になる。
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