センチメンタル・サバイバル平 安寿子マガジンハウスこのアイテムの詳細を見る |
この本を図書館で借りたのは2度目。
ひょっとするともっとかも? おおこわ
平 安寿子の本は図書館にある分、全部読んでしまったらしい。
読み始めから”お母さんが夫婦ケンカで東京へ出てくる“シーンが思い浮かんで
あれれ???のレレレのレぇ~っと赤塚富士夫センセ風になりつつ
途中から『読んだ』は確信になったけど
おもしろいんでしっかりふたたび完読。
娘が「かぁさん世代はやたらアツい。私たち世代はもっと醒めている」
みたいな事を言っていたのを思い出した。
『がんばらない』を実行しようと思ったら力んでそれを行おうとするのが
戦争を知らない子どもたちを歌い高度成長期時代を過ぎた我ら世代から上らしい。
団塊の世代はアツいというかアツ苦しいと
ちょっと後を追いかけ、職場では頭の上を塞がれてきた私はずっと思ってきたけれど、
確かにすぐに無我夢中傾向は私にもある。
平さんは自分世代のこの辺りを斜め45度でじっと観察してる感じ。
力が抜けた若い世代と叔母さんと母親とのジェネレーションギャップがきっちり書き分けてあるのが痛快。
主人公が好きになるガテン系の男の子のバイバリ広島弁なのがいい。
巻末の作者プロフィール見ると広島生まれとなっている。
どうりで広島弁が正確。
登場人物全員が裁かれていないと言うか、欠点すら愛すべき風貌として描かれているあたり
いつも思うけれど
平 安寿子は肩こりに効きます
同世代の同姓の作者モノは自分の気持ちにぴったりくる気がして
ついつい手が伸びるけれど
この人の作品には今までハズレがない。
ちゃんとココに記憶落ちしても大丈夫な様に『読んだ』しるしを置いておこう。
仕事を辞めてから記憶中枢のクルミ化が進んでいるような気がする。
気のせいだと思っておこう
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