終活ファッションショー | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
自分の最期について自分で書きしるしておくエンディングノートを聞くようになったが、
この小説は、お棺に入る時の衣装を生前にファッションショーとしてお披露目しようと言うもの。
周りの人間も看病や介護をいう長い極限状態の後で迎える死であって、
誰もが沈着冷静ではない。
故人がどう自分の最期を演出したかったか、本人に聞こうにも聞けない状態であり
血縁姻戚関係と故人を巡る人間模様も複雑で、
本人がそこに居ることで成り立っていた関係でもあり、
亡くなった後でギクシャクが顕著になるのも葬儀の席であったりする。
いろんなパターンの人物を登場させ、その辺りがうまく展開させてあった。
死というデリケートな問題をテンポよく、ユーモア仕立てで深刻に陥るのを防いでいる。
この終活の衣装については、私も思うところがある。
亡夫の時、葬儀屋さんが一旦着せてくれた白装束がイヤで着替えさせてもらったのを思い出す。
故人の遺志は不明だったけれど、
頭に三角布をした死出の旅支度はおしゃれだった彼に似合わない、かわいそうな気がし、
とっさに大急ぎでお正月に好んで着ていた着物を箪笥から引っ張り出した。
先日参列した葬儀では
いろんなところで人を楽しませておられたマジックショーの衣装で大きな蝶ネクタイと帽子が印象的だった。
聞いた話では趣味のコーラス衣装というのもあった。
お話自体はありふれていると言えば、言えなくもないけれど
自分らしい最期とはどういう事なのか?
先に死ぬ人と残された人との関係はどうなのか?
家族の居ない人の場合はどうなのか?
いろいろと問題提起が盛り込まれていた。
終活ファッションショーと衣装デザイナーやダンサーの発表の場が絡んでくるあたりや、
実際のショー演出のドタバタぶりにちょっと引くところもあったが、
読みながら自分自身はどうしようかと考えもした。
う~~む 10満点で7点くらいかな?
本日の歩数 14,713 歩
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近辺では、剣道関係が多かったから
皆、道着・袴が多かったですね。
私は、あの世では剣道する気ないし
他のにしようっと!
同じ白装束でも 花嫁衣裳でした。彼女は20代初めから脳腫瘍で何回も手術をしてその20年は大変な人生でした・・・
が、そのでご両親は慰められたのことです・・・
娘さんを思う残念なお気持ちが伝わる白いドレスですね。