陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

『鬱川柳』    淡路獏眠 著

2012-11-29 21:33:39 | 
某大会で著者の呼名を耳にした。
ネットでしか知らないご本人だ。
まさかまさかのお名前に厚かましくも終わってから挨拶に行った。
近々、句集を出すので贈ってあげようと言う申し出を
これまた厚かましくお受けした。

とくしま国民文化祭の会場には出版の新葉館さんの書籍ブースがあり
この句集がたくさん平積みされていた。
思わず買いそうになって、贈って頂くことを思い出し手をひっこめた。
その時、出来たてのほやほや~数日前に出来あがったばかりと聞いた。

待ってましたね。わくわくと。
ちゃんと、贈って頂きました。

獏眠さん ありがとうございます。

    

仕事を終えて帰宅、郵便受けに見つけてから
もう夢中で読んだ。
クスリとも笑えない句集だと前もって聞いていたけれど、
川マガの特集で御病気をされた事も知ってはいたけれど、
まさか、鬱病に罹患されていたとは!

発症から治療、休職、寛解、そして新たな出発と
その時その時の気持ちの発露がここにまとめ記されている。

発症の一番最初の句から、私の気持ちの代弁ではないかと思わず惹きこまれた。


  乗り過ごして行ってみたいと思う朝

月曜日から憂鬱。
行きたいと張り切って出社する日は一日もない。


  疑問符を殺してしまう宮仕え

  こっそりと自分の本音を仕舞う胸



なんと専業主婦時代は無邪気であったことか?
職場では本音など出すものでないと悟るに、少々時間がかかった。
言えない本音が出口を探して今も暴れる。


  ドクターにタオルを投げてもらう鬱

  間違わず三度薬を飲む日課

  致死量の薬を持ってふと思う

  何が効くのか分からぬが皆試す


闘病の辛い句が並ぶ。
そしてやがて灯りがみえてくる。

  広告紙に一句認め風呂上がり

  鬱病は三寒四温だと悟る

  自殺より自分を許すことにする



もう安心。


  焦っても駄目と自分に言い聞かす

  完璧を捨てて心が楽になる



分かりやすい、素直な言葉で詠まれた句が多い。
素直は言葉や技巧にはしるのではなく、自分の気持ちに正直な句であること。

その時、その時の思いはその時にしか書きとめられない。
あっちこっちに書き散らして、投稿した時点でスカッとして句自体を忘れる私。
こうやって句集にまとめるパワーにまず脱帽。

それからそれから、鬱脱却、おめでとうございます。


  生きるには希望がひとつあればいい

ほんとうに
タイトルは重いけれど、
落ち着く緑色の装丁も、イラストも題字のまる文字も軽めなのがいい。
川柳仲間にもPRしよっと~♪

      * 淡路獏眠さんのサイトは 獏眠の独り事
   



さて、私の希望…ちいさなのひとつ?はてな?


 
       本日の歩数 21,152 歩

           今朝はいつものノルディックウォークにスロージョギングもしてみた。
           当面の目標は来年5月4日の萩往還35キロ。


           




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