陽だまりのねごと

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放課後まで管理される子供たち

2007-10-18 06:59:34 | Weblog
人目避けて日没後狙う 兵庫の小2女児殺害(共同通信) - goo ニュース

またかという悲惨なニュース。
道草しながら開放感いっぱいでの下校はむつかしい状況が続いて
教師や保護者、あるいは子供を守るボランティアが付いている集団下校が増えた。

昨夜のクローズアップ現代で満杯の学童保育を特集していた。
もう10年前になろうか?
学童保育で肢体不自由児の専属指導員をパートで頼まれたことがあった。
あの当時から場所の広さに合わない大人数で
保育園集団しか知らない身には
声の大きさ、活動量が学童と年齢が上がった保育園児とは
雲泥の差であることにまず驚いた。
そして三々五々下校してくる子供たちに対して、
いかにも借り物という場所環境で、
『担当の肢体不自由児が突き飛ばされたりしないようにお世話してね』
が冗談や誇張でないことを思い知らされた。

子供たちは
学校でもない家でもない開放感で
少しの指導員の言葉などに耳も貸さない。
通常の話しかけでは声も届かない。
隣の公共の公園を使って遊ばせていたから、
近所の子も混じり、お年寄りも混じり、
垣根オープンだから道路に出る子まで居た。
何を投げているのかと思えば「石」と言う兄弟げんかを止めたこともあった。
安全確保も子供たちの心の安定にも疑問が湧くが
どうしようもない感じだった。
働く親にとってはそれでもそこはセーフティネット。

クローズアップ現代の特集では
今はもっとひどいことになっているようだが、学童保育がないと
こんな殺人事件が起こると下校時間に帰宅が間に合わない親は
おちおち働いていられなくなる。

利用児数が70人を超えたら助成金が打ち切られる話が出ていた。
介護保険で大規模デイサービスの報酬が減らされたのとつい並べてしまう。
1月の利用延べ人数が900人を超えたら大規模型と報酬が少ない施設になる。
900÷稼働日30=30人
学校の一クラス以上は多いわよという厚生省の判断基準だろう。
人が人を世話するのに
何人に対して何人という基準が示されているが
集団規模にも目が向けられたのは良いことだ。
しかし
人としての集団は30人でも多い気もし、
『金で締め付ければ小規模になる』
と言う発想では
困る人が続出するだけだ。

学校が終わったら誰にも管理されない子供の時間で
暗くなったらお家へ帰るご飯の時間で
それまでは年齢を超えて近所の子で群れて遊んで
学校で教わらない社会性の勉強をしていた時代は
ただの郷愁になった。

保育園育ちのカギっ子が母となり父となり
当然のごとく
保育園は食事も出る、時間も長いと利便性も良いので
幼児から集団生活の方を選択し
学童になったら保育園の延長で学童保育へ預けて
自分スタイルの生活を守る親世代が増えるのは必定。

こうして乳幼児期から大人の管理下だけで育って
もう20年後
どんな若者たちが誕生するんだろう?
私がもしかしたら介護のお世話をしてもらう方々だ。