細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

リアルタイム

2013-01-30 06:08:54 | 人生論

このブログでも何回か書いてきたことですし,講義などでも紹介するのですが,1年に√2倍,成長していく,という話です。
この話自体は,何度か書いてきたので,それらの記事に譲るとして,どうやって√2倍成長していくかというとなかなか厳しいわけです。

全力で生きておりますので,伸びしろがそんなにあるとも思えない。自分自身の能力の向上もありますが,視野の広さ,連携できる人脈の広さ・強さ,判断力,直観力,大局観,などなどまさに総力の向上という観点で,結果的に1年で√2倍くらいは成長していっている,という意味です。

毎年,の話なので,今年も例外ではありません。2011年度は東日本大震災,土木史の講義などを通して私も非常に鍛えられました。√2倍どころではない成長をしたと実感しました。

今年度はどうでしょうか。昨年の私をベースに√2倍に膨らんで行くという話なので,そもそも前提条件が厳しい。

実は今,リアルタイムで進化していく瞬間を体験しています。今朝も星川の現場に打ち合わせに行きます。山口県や復興道路プロジェクトで学んできたことを,横浜市の現場でも実践する実質的な初回です。ここでの経験は,山口や復興道路にももちろんフィードバックされます。

今朝の打ち合わせは,今週末,2/1(金)にその現場でコンクリートが打込まれるのですが,その現場で「施工状況把握」を実施するための下打ち合わせです。私が指導する,という立場で関わります。大手ゼネコンであり,横浜市が発注者なので,諸条件が異なり,私にとっても実践トレーニングです。

もちろん私なりにイメージを持って今朝の打ち合わせに臨む準備はしていましたが,私の多少悩んでいることを,山口プロジェクトのコアメンバーにメールで昨夜,配信したところ,山口県の二宮さんから23時過ぎにご自宅から的確なアドバイスが届きました。

このメールでのアドバイスで,私が進化します。発注者の「監督」という行為に対する私の理解が進化するのです。昨夜は,珍しく夜遅くまで仕事を続け,クタクタになって眠る直前に,二宮さんからのメールを受け取って,まさに「脱皮」するようなイメージとともに眠りにつきました。目覚めたら脱皮している感覚でした。進化した状態で今朝の打ち合わせや,2/1(金)の打込みに臨み,そこでまた学んでプロジェクト全体にフィードバックする。

二宮さんに指導を受けながら,走り回る卒論生の気分です。非常に心地よい。

12月ごろからの日々があまりにも濃厚ですが,ここからの1ヶ月もすごいことになるでしょう。修論や卒論も仕上がってくるでしょうから,新しい知見もたくさん生まれてくるはずです。日々を全力で生きることが,√2倍につながる唯一の道であると,これまでの経験で体得しています。 


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