今年度、H28年度の土木学会の重点研究課題(2件)のうちの1件として、私たちの研究活動が採択され、実質的なスタートをすでに切っています。
課題名は、「コンクリート構造物の品質・耐久性確保と人財育成のためのマネジメントシステムの構築と実践」です。
土木学会の中の、コンクリート委員会、建設マネジメント委員会、土木情報学委員会、教育企画・人材育成委員会が連携して、上記の課題に取り組みます。
主体、もしくは母体となるのは、コンクリート委員会の350委員会「コンクリート構造物の品質確保小委員会」で、これまで実践してきた取組みを1年間、集中的に研究し、報告書を取りまとめ、今後の様々な展開につなげていきます。
私は、この重点研究課題委員会の幹事長を務めます。
東北地方整備局で通知され、試行工事で活用されている「コンクリート構造物の品質確保の手引き(案) 」(一般構造物編、トンネル覆工コンクリート編)や、南三陸国道事務所管内で活用される「RC床板の耐久性確保の手引き(案)」の内容の精査や、表層品質評価法の研究の推進、はその課題の一つです。
また、東北における施工記録のデータベースの構築と活用、さらには山口県や東北いおける施工記録と維持管理点検記録のシームレス化・活用、なども視野に入っています。
これらの取組みを、建設マネジメントの視点で分析し、課題の抽出・改善を実践的に議論していく予定です。
私の研究室の研究テーマももうすぐ決まりますが、この重点研究課題委員会の活動とリンクしたものも多いです。
これまでの様々な地道な努力の積重ねが、どれ一つ無駄ではなく、少しずつ形になっていこうとしている段階だと思うので、仲間たちと真摯に努力を続けたいと思います。
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