細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

ひび割れ抑制対策の講習会

2010-11-07 17:17:05 | 研究のこと
5日の金曜日は,岡山県に行ってきました。

JCIの中国支部が主催の,ひび割れ抑制対策に関する講習会。私はひび割れ抑制対策と表層品質の向上について,50分の講演をしました。メインは,徳山高専の田村先生や,山口県の二宮さんらによる,山口県のひび割れ抑制対策についての講演です。

来週の12日の金曜日には今度は八戸へ田村先生と私のコンビで講演に行きます。

世の中が大きく動いていく変革期において,民間が5年で変わる場合,政治が変わるのに10年,行政が最も遅く15年かかる,というのが堺屋太一さんの持論です。

山口県のひび割れ抑制対策は行政が主導で画期的なマネジメントを行った特筆すべき事例だと思っています。しかし,行政が単独で行ったというわけではなく,徳山高専の田村先生の強いリーダーシップがあり,民間の業者の熱い思いがありました。

我々,学の担う役割は,ビジョンを示すことであり,行政の実施するひび割れ抑制対策や維持管理のシステムなどを良い方向に行くようにリードすることであり,検証することです。本来,政治家の行うべき役割を,我々は担っているのだと思います。

この週末は,"Leaders of Japan"という本を読んでいました。自治体の首長たち10人のインタビューがまとめられた本です。すごいリーダー達が地方で闘っています。いずれ彼らが国政にも出て行くでしょうし,地方から国政にすさまじいプレッシャーを与え続けるのだと思います。国政が変わるのもまだ先,霞ヶ関が変わるのか解体になるのかも分かりませんが,変わるのはまだまだ先でしょうか。どう見ても地方の政治が先を走っています。

山口県のひび割れ抑制対策や,青森県のアセットマネジメントなども,そのような役割を担うプロジェクトなのだと思います。

そして我々は,そのような元気のあるプロジェクトを各地域で実践し,マネジメントを学び,現場を知る技術者として日本をリードしていく人間にならないといけないと思っています。

週末にはその他にもいろいろな本を読み出しました。
「すらすら読める方丈記」「納棺夫日記」などなど。古典を大事にしたいし,自らの死生観に深みを出したいと思っています




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