細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

うまく行かないこと、休むこと

2011-05-29 10:26:59 | 人生論

今年は、孔子も老子も勉強しておりますので、視野はさらに広がり、人生の面白さも自分の人生を舞台に学んでいるところです。

「うまく行かない」こと、は人間にとっては苦痛です。誰だって、うまく行きたいと願っていると思います。でも、人生は長い。一時うまく行っても仕方ない。生まれてから50年うまく行っても、その後30年苦痛の人生が続けば、終わりは「うまく行かなかった」となるのではないでしょうか。75年うまく行って、5年苦痛でも、おそらく後者が支配的になるのかなと思います。

とすれば、うまく行かないときは、そのときにこそ学べることを徹底して学んだほうがよい。それが次の上昇気流のきっかけに必ずなるはずです。その学ぶことを楽しみと思ってしまえば、うまく行かないときも楽しくなります。

私も、今年度のスタートは必ずしも「うまく行っていない」状況でスタートしました。でも、それはある尺度からの解釈であって、私が研究室の運営を始めた当初に比べれば、非常に贅沢な悩みであるし、現に2ヶ月ほど経って、「うまく行っていない」状況だからこそ、知恵も使うし、これまでに気づかなかったことにいろいろと気づいたり、とやはり「勉強している」ことに気づかされます。本当に、物事は考えようです。

また、羽生義治さんの言われるように、なるべく「ボーっとする時間」も作ったほうがよい。普段の集中力、馬力は、適切な休息に支えられてのものであるはずです。体が疲れているときに無理をしてもダメ。そういうときは、体、心がやりたいと思っていることに身を任せた方がよい。

昨日は悪天候で長女の小学校の運動会も中止。私は一歩も家を出ませんでした。昼寝もたっぷりしたし、奥さんが読んだ「もしドラ」も一気に読みました。ドラッカーの「マネジメント」はもちろん読んでましたが、それを身近な生活で実践する、という視点は斬新でした。私自身も、「7つの習慣」や「マネジメント」を研究室の運営で活用していますが、他の人のやり方を一貫のプロジェクトで見せてもらったのは勉強になりました。

ベストセラーの「永遠のゼロ」も読み始めました。うわさどおり面白いです。亡くなった児玉清さんが涙なしに読めなかったそうで、今後が楽しみです。

今日も大雨で、食材の買い物以外は家で家族と過ごす予定ですが、お昼ご飯、夕飯は私が準備します。日中は、たまりにたまった各種の仕事に優先順位を付けて、気の向くままにこなしていきます。各種の研究助成金の申請書作成も大事な仕事。2週間弱で4つほど作成して申請します。やりたい研究をやるためには、予算の獲得もとても大事な仕事です。

一見、マイナスに見えることが、本当は大事であること、もしかするとマイナスに見えることの方が大事なのかもしれない、と気づき始めているこのごろです。