「骨盤おこしダイエット」の提唱・実践者、毎回示唆に富む内容で拝読させていただいているTakahiro先生 (えにし鍼灸接骨院院長) のブログに、息子さんの走り方が気になるけれど口を出しづらい、「見守ることがこんなに大変だとは思わなかった」……と書いておられた。(6/16付)
親として大いに共感しきりだったので僭越ながらコメントさせていただいたところ、驚いたことにきょう6/18のブログ本編でご返信いただいた。ありがとうございます。
Takahiro先生
学年で一番速い息子さんの走り方が気になると書いておられましたね。
「6歳の頃の走り方が一番よく、年々手足の筋力に頼るようになり、蹴る動作が目立つ。このまま行けば無理が出てくるんだろうなと思いながらも、語り合える未来を楽しみにして口出しを抑えている」と。
親として、また身体操法の「プロ」として言いたいのはやまやまでも、相手に受け入れる状態が明らかに無いのであれば、致し方ないところ。
子どもの関心は『身体の使い方』よりも『ポケモン』、という現実を前にしてはなおさらでしょう。
それにしても、手っとり早く技術を覚えさせて一時的に速くさせるという指導は疑問です。現にその番組を見た息子さんが、「速く走るためにはどうしたらいいの?」の問いかけに「足の力!」と即答しているわけですから、影響は大きいですね。
★筋力以外にも、倒れる力(重力)があることを知ってほしい
★まずは基本的な身体作り
これらは長距離走にも相通ずるものだと思います。
「聞かれもしないことには口を出さない」とのご決意、深く共鳴致します。
ついつい、親としては先回りして失敗を予防したくなってしまうんですよね。
私も、できるだけ木の上に立って見ているようにします。木の上同士で、時々意見交換させていただければ幸いです。(私のほうは、あくまでも素人談義にすぎませんが)
⇒ Takahiro先生のウログ「身体の研究」
本日走休、体操のみ。
昨日の記事で骨盤前傾姿勢をめぐってあれこれ書いたところ、早速Takahiro先生からコメントでアドバイスをいただいた。ありがとうございます。(ブログ「身体の研究」を愛読させていただいている整体師の先生)
「骨盤を前傾させようとすると、腰で前傾させてしまいます。股関節を屈曲させて体幹を前傾させる感覚がつかめないようです」
うーむ……「腰で前傾させてしまう」とは、疲れた時になりがちな「く」の字型の上体前傾のことだろうか。
それに対し、「体幹を前傾」とは骨盤を含む全身が前傾する感覚か。
同じくコメントで体験を語ってくださったオーレオーレさんが「意識を骨盤にやると、力みが入る。股関節で地面反力を受ける感覚で、骨盤からは意識をはずす」と相通ずるものがあるようだ。
たしかに、身体操作では直接その部位を意識するとかえってうまくいかず、他に意識をはずすと目的とした動きが得られる、というのはよくあることである。
最近出たDVD付きムック『高野進流 日本人のための二軸走法』(高野進著/スキージャーナル刊) の中でも、欧米人と日本人の骨格の違い、とくに骨盤の角度の違いとそこからくる走り方の差異が重要項目として詳述されている。
ちなみに、この本の付録DVDにはスプリント向けの各種エクササイズや動的ストレッチなどの実際が解説されていて、ちょっとむずかしげな動きも多いが見ているだけでも参考になる(ような気がする)。
今朝は妻が関西へ日帰り出張で早出のため、目ざまし係と小5息子送り出しで、走る時間とれず。体操と、その場腿上げ10分(これだけでも汗したたり落ちる)。
いつもは朝のうちに妻が晩ごはん用のおかずを作って出かけるのだが今朝はその時間なく、しばらくぶりでワシが晩メシつくり。
今話題のカリスマ・ブロガー「こうちゃん」の簡単レシピをベースにできた本の最新刊『こうちゃんレシピ 和食がいちばん!』(相田幸二著/ソニー・マガジンズ発売)に載っている簡単メニューから、「じゃことねり梅のさっぱりチャーハン」を。
にんにく、大葉、じゃこ、ねり梅など買出しも含めて1時間ほどで出来上がり。
2人分なのに例によって大量に作ってしまい、超大盛りとなってしまったが、アレンジで梅しょうゆ味にレモン添えの効果か、小5息子は喜んで食べ尽くしてくれた。よかった、よかった。
日常生活に支障はないものの、日曜の山歩きの影響で腹筋と大腿四頭筋(太もも前部) にまだ筋肉痛残り、階段下りが少々つらいオヤジである。
幸い、山歩き初心者が痛めやすいというヒザは大丈夫。
それにしても、下り坂の上手下手の差はかなり大きいようだ。
不慣れな人ほど、こわごわ体を緊張させて腰が引けた状態で脚だけ前に出して、結局バランスを崩して滑ったり尻もちをついたり。
上級者風の方々は、小刻みなピッチでかなり速いスピードでリズムよく駆け下っていく。ワシも見よう見まねでやってみた。
基本的には、同側二軸歩行のナンバの動きに近いようだ。
『山歩き はじめの一歩 第2巻 歩き方』(山と渓谷社 2001年) にも、負担の少ない上手な歩き方として「ナンバ歩き」が紹介されている。(59p)
「体の軸を保ちながら、前の脚の膝を上げ、同じ側の手を前に振り出すようにして歩くのです。すると、体の軸を中心とした回転力がおのずから生じます。この回転力を利用して脚を前に出すようにすれば、よけいな脚の筋力を使わずに重心移動が行なえるので、疲労を最小限に抑えることができるのです。
この歩き方は、下るときにも有効です。重心移動がスムーズに行なえますので、下りが苦手な人はぜひお試しを」
なるほど。重心移動がスムーズにできているかどうかが重要なようだ。
下りで重心移動をスムーズにするには、「歩幅を5cm」がコツだそう。
「山を下るときの歩幅の目安は、約5cmです。5cmというのは、あくまでも足運びを小刻みに行なうための目安です。勢いがつくとおのずと歩幅は広くなり、5cmずつ進むのが困難になってきます。しかし、大股にならないかぎり、かまいません」
「なるべく脚に負担をかけたくないのなら、小走りになるくらいのスピードでリズミカルに下っていきましょう。
この、足運びを小刻みにしてスピーディに下る方法は、どんな下りにも使える万能の下り専用歩行術です。
ことに急斜面や滑りやすい道の下りでは、大きな威力を発揮してくれます」
「危ないからゆっくり下るというのは逆効果です。ゆっくり歩こうとするから、膝が棒のように突っ張ってしまうのです。この体勢では、全体重を膝関節で受け止めることになります。
『いえ、私はちゃんと膝を曲げて下っているのに膝が痛くなってしまうんです」、なかには、そういう人もいます。脚を突っ張らずに下っているのに、なぜ膝が痛くなってしまうのかというと、前の脚が着地する瞬間に、すでに膝が曲がっているからです。
では、膝を伸ばすのもダメ、曲げるのもダメというのでは、いったいどうしたらいいのでしょうか」
「正解は、着地したときには前の脚の膝が伸びていてもかまわないのですが、すぐ次の瞬間に膝を曲げていくのです。
後ろ足に重心を残した状態で前足を着地させ、着地した瞬間に重心を徐々に前へ移動させていって、足首と膝をしっかり曲げて体重を膝から逃がしてあげるのです」
うーむ、わかるような、わからないような……。頭で考えているよりも、安全な場所でスローペースのジョギングで走ってみればすぐ体得できるそうである。
ともあれ、高尾山以外では初めての本格的 (?) 山歩きの魅力にひかれているオヤジである。
雨の朝、90分ビルドアップ走(16km)。km6分半~4分半ペース、心拍156。
春の雨にしては、いささか冷たすぎる雨。
夜、ステップ運動30分、心拍97。
そういえば、来年の「東京マラソン2008」のHPがすでにオープン中でビックリ!
(募集要項は、まだのようだが)
たとえば上り坂にかかる前に、両腕を腹から胸まで持ち上げ、ストーンと息を吐き切る動作を2~3回しておくとパワフルに上っていけるという。実地練習で試してみると、たしかにそんな気がする。
今、書店に行くと一番良い場所に平積みされている本のひとつ、五木寛之『林住期』(幻冬舎) にも呼吸法をめぐる話題と考察が語られている。
(書名の「林住期」とは古代インドで人生を4分して考えた弟3の呼び名。そこから、人生後半の生き方を語りかける)
呼吸法についての話題として、著者は知人の娘さんの例を掲げている。
ずっと何年もかすかながら咳が止まらず、検査しても異常はなく、心因性ではないかといわれていたが、五木氏がふと気づいたことから長年の咳から解放されたそう。
その娘さんは、呼吸をすべて口でする、口呼吸だったのだ。それを鼻呼吸に改めさせたところ、咳は止まったという。
「口は物を食べるところ。鼻は息をするところ。誰もが当たり前のように考えながら、実際にはちゃんと守られていないのが、意外にも呼吸の基本である」と。
ところで本日、新刊書を贈呈いただいた。
能楽師・安田登先生の新著『日本人の身体能力を高める「和の所作」』(マキノ出版)
ここでも、呼吸法が重要ポイントとなっており、とくに大腰筋を使った全身呼吸の大切さ、腹(丹田)に力をためて腹から声をだすことで平常心を保てることが説かれている。
安田先生にはすでに、能の所作からヒントを得た応用エクササイズに関するご著書が何冊もあるが、今回は「親子でいっしょにできる」エクササイズが眼目になっており、「足振り」「すり足」などとともに「新聞パンチ」が紹介されている。
で、以前に健康誌『安心』で掲載いただいたワシら親子の新聞パンチ体験記が、今度の本にコラムとして再登場しているため、ご恵贈いただいた次第。
本を頂戴したからほめるわけではないが(多少はそれもあるけれど) 、これまでのやや難解な安田先生の本よりもずっと読みやすく明快なイラスト入りでわかりやすい。前書きによると、初めて口述筆記で書いた本だそう。(過日受講した際にこぼれ話で、著書はすべてご自分で執筆していると話しておられた)
刀水ACのFコーチも、就寝前に1分間3回の深い呼吸を繰り返すと自然に深い眠りに入れると語っておられた。
さまざまな面で、やはり呼吸はおろそかにはできないものであると、再認識させられたオヤジであろ。
朝、走球。体操のみ。
夜、録画しておいた昨日の長野マラソン観戦しながらステップ運動30分。サブ3めざした2人の女性ランナーの苦闘に思わずもらい泣き。
長い時間かかって読み続けているセラティの『陸上競技 チャンピオンへの道』の中で、セラティは馬など速く走れる動物の観察を強く勧めている。
とくに、スピードの変化につれて自在に移り変わっていく四肢の動きに着目すべしと。
同様に馬の歩様を見てスポーツ身体操作の重要なヒントを得たのが、常歩(なみあし)研究会の小田伸午先生(京大教授) である。
小田先生は大学構内を歩いていた馬術部の馬の歩き方から「二軸動作」を感得されたそう。
「ウマのお尻が小さく左右に揺れるのを見てハッとしたのです。ウマの動きの軸は、からだの中心にあるのではなく、からだの左右に二つある、と。
ウマの歩き方を見ていると、右後肢が前に出て、遅れて右前肢が前に出ます。次に、前に出た右の前後肢に引き込まれるようにして、左後肢、左前肢の順で前に出ます。
右後肢→ 右前肢→ 左後肢→ 左前肢 の順に脚を前に出して前進します。
ウマの歩きのバイオメカニクス論文には、同側の肢が後肢→前肢の順に、タイミングをずらして出る動きと書いてあります。つまり、右の前後の肢における同側感覚の動きです」
(『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと 』小田伸午著/大修館書店刊)
たしかに、馬が歩くのを見ていると、微妙にタイミングがずれながら二直線上を進んでいることがわかる。スピードが上がると、また違ったタイミングに変化していき、なかなか複雑である。
競走馬の観察となると競馬場が思い浮かぶが、それだと別目的が主眼となりがちで不向き。やはり、世田谷の東京農大近くにある「馬事公苑」(ばじこうえん) あたりが最適だろう。
ちょうど5月の連休には「ホースショー」が3日間にわたって開催され、馬術大会などで、ゆったりとした歩きから疾走までさまざまな馬の動きを間近に見ることができる他、乗馬体験コーナーなどもある。苑内には出店や子どもの遊び場もあり、家族連れでにぎわう。入場無料。
⇒ 馬事公苑HP
朝、10kmビルドアップ走56分。ラストはkm4分半ペース、心拍158。
夜、あしたのジョー 2」を小5息子と見ながら腰割り、ボールあぐらなど。
一般的な歩行では、手足交差型の動作になるため腰をひねりながら移動する。
このときの体幹のねじれをなくして、古来の日本人が着物が着崩れないよう自然にしていたと推測される動きがナンバである。
ところが、トップアスリートのランニング動作を解析すると、意外にも「ナンバ」の動きに相通ずる動きが見られるという。
『コーチング・クリニック』5月号(ベースボール・マガジン社) の巻頭企画、新連載「スポーツ動作分析最前線」によると、一流のスプリンターでは腰のひねりによらずに推進力を生み出していることがわかったそう。(深代千之先生執筆記事)
(2年ほど前、深代先生の著書『運動会で1番になる方法』(アスキー刊)に載っていた股関節活性化ドリルを実施したおかげで、ハーフのタイムが急激に短縮された体験がある。やりすぎて故障もしてしまったが……)
「以前は、スプリント走においても、歩行と同じように、ヒップスイング(骨盤の回転)によってストライドを伸ばすと考えられていました。
実際のランニング中に、本当にトップアスリートは上体と骨盤がねじれて、ヒップスイングが起きているでしょうか」
調べてみると、ウォーキングとは逆のヒップスイングであることがわかってきた。
「ランニング速度が速くなるほど、肩が少し先取りして回転し、骨盤が追随して回転するというように、徐々にほぼ同時に同じ方向に回転することがわかりました。
つまり、ウォーキングでは腰をひねりながら移動し、ランニングでは腰をひねることなく移動しているということです。
ランニングでは、接地期においては、キック脚側の骨盤は常に前方回転の加速度が大きいほど走スピードが大きいという結果が得られたのです。
すなわち、ウォーキングでは骨盤の回転の大きさでストライドやスピードを稼いでいて、スプリント走では骨盤回転の一瞬の力でスピードを導いているのです」
ひねらずに腰が前方回転している状態のとき、無理なくスピードが出るということらしい。
そういえば刀水ACでご指導いただいているFコーチが、「ナンバと言わなくても、速いランナーの自然な動きの中に、ナンバと呼ばれる動きが含まれている」と、かねがね語っておられたのは、このことか。
この骨盤回転が、「腰の切れ」といわれる、スピードの原動力のようである。
ところで、スプリント小説と駅伝小説がノミネートされ話題となった今年の「本屋大賞」の受賞作が昨日発表され、短距離が勝利をおさめた。なにせ全3巻物で揃い価5000円近く、まさに「本屋さんが売りたい本」であるから、予想通りの結果ではあった。
朝、近所で唯一の土の小道 (往復で300mほど) を一本歯の高下駄でナンバ歩き30分。(約2km) 散歩の犬たちとその飼主が不審な目で見る。
実地にナンバの動きについて教示を受けたのは、桐朋学園の矢野龍彦先生と長谷川智先生の講座であった。
その時の印象ではこのお二人は、いわば毛沢東と周恩来 (適切な例ではないかもしれぬが) のようであり、矢野先生は高知出身で坂本竜馬のように魅力的ながらいささか茫漠として捉えがたいところがあり、一方、長谷川先生はどちらかといえば有能な実務家で非常に明快。持ち味が大きく異なるお二人の対話は掛け合い漫才のよう。
その毛沢東、ではなく矢野先生が桐朋学園大学に2002年の春、音楽学部ヴァイオリン科に入学した全盲の新入生から「三段跳びをやりたいので指導してください」と要請されたところから始まるナンバ指導記録をまとめられた。
『ナンバの心身対話術-隠れた感性を呼び覚ます』(MCプレス刊)
ナンバに興味があまりない人が読んでも、読み物として面白い内容。
ワシは音楽は門外漢なので知らなかったが、そもそも桐朋学園大学といえば一期生に指揮者の小沢征爾氏がいる名門音楽専門大学で、そこに体育教師として赴任した矢野先生は普通に授業をしただけで教授会で糾弾されてしまう。
「『学生の指に怪我をさせたらどう責任を取るの。うちの学生は演奏家を目指しているのよ。よく考えて体育の授業をやりなさい』。最初は何を言われたのか理解できなかった。音楽専門の先生方から見れば、私のことが野生児か野蛮人が紛れ込んできたように見えたのかもしれない」
音楽学校でどう体育実技していくか試行錯誤している時に、古武術研究家・甲野善紀氏の動きと出会い、「直感的に、この動きは何にでも応用できるなと思った」。
こうして、音楽学生に適した体育 (身体操作) を実践するようになった時、さらに新たな課題に直面することになった。5年前の春だった。
「背がすらりと高く白杖をついた学生が母親に付き添われて私を訪ねてきた。
『三段跳びをやりたいので、指導してください』
何を言っているのか、最初はわけがわからなかった」
3歳のときにハシカの高熱で失明、しかし運動が大好きで、ヴァイオリンを始めてからも、身体を動かすほうが好きで、高校2年のときには身体障害者の国民体育大会で「立ち三段跳び」に出場、8mの日本新記録優勝したという。
「そういった話を聞いた後でも桐朋学園に入学して三段跳びはないだろうと思っていた。ヴァイオリンの勉強だけでも大変なのに、まして全盲というハンディキャップを背負っているのだから。
そこで私は、『目指すものが日本一程度なら指導しないよ」と話をした。
桐朋学園に入学したからには音楽で世界を目指さなければいけない。それなのに、中途半端な気持ちで三段跳びをしている場合ではないと思ったからである」
返ってきたのは「三段跳びで、パラリンピックに出て勝負したい」という言葉で、よし、それなら、ということに。だが、実は……。
「私も結構、無責任に引き受けたものであった。指導できるという確信は何もなかった。これまでに全盲の人と触れ合ったことがないのである。その上、三段跳びである。私は、陸上競技の試合で、100mからマラソンまで走ったことはある。ランニング種目なら指導の経験もあるが、三段跳びとなると自分で本格的にやったこともないし指導したこともない。
全く未知の分野ではあるが、だからこそ挑戦しがいがある。目の前の困難は、大きければ大きいだけ気合が入るしエネルギーも湧いてくる。自分でも困った性分だと思うが、困難に挑戦し創意工夫して解決していくことは楽しいことである」
さすがは竜馬、ではない矢野先生である。
5年がたち、ヴァイオリン演奏での身体の使い方を工夫するようになり、ナンバの動きを取り入れる一方、三段跳びでは2006年オランダで開催された身体障害者世界選手権に参加し7位。2007年夏にブラジルで行なわれる視覚障害者の世界選手権、2008年の北京パラリンピック、さらに4年後のロンドンでのパラリンピックも見据えて挑戦を続けている。
ナンバ式骨体操、ナンバビクスなど、日常的に身体バランスを整えるのに役立つナンバの動きのポイントもわかりやすく写真解説されていて、実用書としても有益である。
桜に冷たい雨が降り続き、寒い一日。走休。
朝晩、ステップ運動各30分。心拍は朝102、夜86。
録画しておいたものの、最後まで見ていなかった3/18の「第1回湘南国際マラソン」(TBS)を、ようやく見る。ステップ運動や腰割り、腰回しなどしながら。
制限時間5時間40分と、東京マラソンや荒川の7時間に比べると厳しく、途中関門で止められたランナーの悔し涙が身につまされ、思わずもらい泣きのオヤジであった。
晴天であれば富士山の遠望、間近に見る江ノ島、湘南の海と魅力に富むコース。今後も同日開催であれば、荒川市民マラソンの強力なライバル大会になりそう。
ふつうに散歩している方々とほぼ同じペース。
本格的にウォーキングしている人には抜かれる。
今のところはスピードよりも、
①体のまっすぐ下に重心をおいていくこと
②膝の回転を意識して、上から大きく振り下ろすような脚の動き
の2点を念頭におきながら。
意外と難しいのが、小用でのトイレ静止立ち。一本歯に体重を全部落とし込むようにしないとグラついてしまい、飛散というか悲惨な結果に……。
バランスよく立つ姿勢のトレーニングには絶好だろう。
学年末休暇で帰省していた息子に履かせてみたら、何の苦もなく自由自在に動き回り、静止もできていた。
ワシはずいぶん苦労して稽古したのに、かなり悔しい。
天性のバランス感覚に加えて、剣道修行の賜物であろう。
⇒大野屋履物店さん(古武術研究家・甲野善紀先生ご愛用の高下駄)
⇒初級「低下駄」 (甲野氏に弟子入りした作家・荻野アンナさんご愛用)
⇒赤い花緒のじょじょ (ワシが愛用中の「天狗下駄」を製造販売)
夜、久しぶりでベランダ運動(ステップ・ウォーキング) 30分、心拍116。
階下への防音のため3重にマットを敷いて、できるだけ着地をそっと。
お世話になっている刀水ACのメンバーもほとんどがレース前日なので、きょうはFコーチを囲んで座学中心の講習会であった。
日頃の練習会で実地に指導いただいている内容を、改めて「言葉」としてまとめておさらいできて、大変よかった。
とくに強調された点や、脳裡に強く刻み込まれたポイントをランダムに列挙すると、
★1991年の世界陸上東京大会以前は、「速く走るには」という根本テーマへの科学的アプローチがないまま、伝統的な指導に終始していた。ももを高く上げる、強く蹴る、など。
★世界のトップ選手の走りを解析することから、現在の体幹重視のようにバイオメカニクスに基づくトレーニングがようやく定着しつつある。
★しかし、時間的制約から絶対的に練習量不足が宿命ともいえる市民ランナーの間では、依然として漠然としたドンブリ勘定的なトレーニングが目につく。結果として故障につながるケースも少なからず見受けられて非常に残念。せっかくのトレーニング、100%全部が身につくようでなければ、もったいない!!
★刀水ACでは、個々人それぞれのさまざまな目標達成をサポートするために、この3年余、走る土台になる基礎、体づくり・動きづくりを優先的に心がけて実践してきた。そのためか、以前よりも故障がグンと減ってきているようだ。
★とりわけ、実力以上に速いペースに巻き込まれがちな「集団インターバル走」と「駅伝」はリスクが高いので要注意。その意義や面白さは充分わかるが、速く走れば、その分衝撃は急増して故障につながりやすい。
★競走馬はゆっくりした歩きからレース終盤の全力ギャロップまで歩様・走様がスピードに合わせて自然に変化する。体躯を見ると、大きな筋肉が肢上部にがっちりついて、下に行くほど細くなる。ウマの研究・観察、トレーニング方法やケアなどを知ることはランナーにとって非常に有意義といえる。(競馬を奨励するわけではないが)
……他にも盛りだくさんの指導話だったが、明日の青梅30km (NO.985)に備えて、本日はこれにて。
講習会後、春日部ウィング周辺のジョギングコースを3kmほどルンルンペースでジョグ。
しばらくぶりで、ナンバ話題を書いたところ、早速ナンバのネット友・luneさんからコメントをいただいた。
「常歩秘宝館」所載のトレーニング法のひとつである
バックワードサイクルをやっているか? とのお尋ねである。
長い棒を肩甲骨に乗せた状態でゆっくり走ることで、二軸走行と肩甲骨の連動を体感させるものらしいが、これはやったことがない。
今、竹刀をかつぐようにして試してみたが、少し長さが足りず窮屈な感じで、連動感に乏しい。
実は肩甲骨と骨盤~脚との連動は、現在フォーム改造中のワシにとって最重要テーマでもある。
従来は、おそらくluneさんが実施しているのと同様に、肩甲骨の上下動によって推進力を生じていたが、これだとどうしてもピッチが出にくい。(あくまでも私見)
肩・腕は脱力して肩甲骨を上下させるので、結果として腕振りは下から上、後ろから前という具合に「逆回転」していた。
で最近、Fコーチのアドバイスにより、腕振りを変えている。
常任コメンテイター・たけさんが練習に取り入れている「四つんばい歩き」をそのまま直立走行に置き換えたイメージ。
イメージとしては四足で駆けていて、腕振りは前肢でリードしている感じである。(あくまでも主観的に)
たしかに、このほうがピッチが出やすく、わずかながらストライドも伸びる (気がする)。
肩甲骨の動きは回転運動に近いか。
昨年暮れから切り替えて、上の息子との8kmレース勝負で試してみて、まずまずの出来であった。
改造フォームでの初ハーフが、この間の千葉マリン。
幻のタイムとなってしまったものの、終盤失速せずに走りきれたのは成果だったかも。
今度の青梅30kmをしっかり走りきれれば、改造フォームはかなり有望といえそう。(半分負け惜しみながら、ワシにとってフルマラソンは目標外)
朝30分ジョグ(約5km)、ラストは坂道ダッシュ、心拍158。
夜プールへ。平・クロール各500m。