ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

路面電車

2007-08-23 21:01:31 | ナンバ・古武術・動き

メルボルンを訪ねたのは昨夏に続いて2度目。
落ち着きのある街並みと縦横に走る路面電車(トラム)、市街地をゆったりと流れる川沿いの道……記憶の中にある仙台の街の思い出とも重なり合って、不思議な懐かしさを感じるオヤジであった。

市街地の中心をぐるりと30分ほどで循環するトラムは、なんと無料。タダで、好きなだけ乗れる。
一番の繁華街であるフリンダース・ストリートでもトラムが行き交い、観光客目当ての馬車も多数。

オーストラリアは今年干ばつに見舞われ農作物は大打撃を受け、マーケットでも野菜類は異常高値であった。
それがなくてもオーストラリアはインフレ傾向にあり、5~6年前にワシが日本で留守番に残って妻と息子たちが初めて訪ねた頃は1豪ドル=68円くらいだったのが今や100円を超えている。

経済動向は気になるものの、現地で発行されている日本語フリーペーパーを読むと、ある調査で世界主要都市の住みやすさランキングでメルボルンは11位とのこと。ワシの実感としてはもう少し上位でもいいような気もするが……。


朝、走休。体操とその場腿上げ10分、心拍158。
夜、ステップ昇降30分。

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息吹

2007-07-25 23:24:25 | ナンバ・古武術・動き

ナンバ走りにいち早く着目したスポーツジャーナリストとして知られる織田淳太郎氏の新刊『メンタル・コーチング』(光文社新書)を読んだ。
レースでも練習でも、苦しくなってダメだとなると、とめどなくダメになってしまうワシに、何か得られるものはないかと。

あった、と思う。むろん、文字で読んで理解するのと体得するのは全然別次元であるから、すべては今後の実践にかかっているけれど。

この本の中に、「気を高める呼吸法=息吹」という項があり、気力をコントロールする神経伝達物質セロトニンを活性化させる呼吸法について解説している。
息吹(いぶき)とは沖縄空手の伝統的な心身鍛練法。具体的な方法は、

①まず立位から、恥骨を少し突き出すようにして骨盤をまっすぐに立てる。
②次に、腰の幅を維持したまま内股で立ち、利き足を半歩前に出す。
③そこから両足裏の拇指球を支点としつつ、両踵の外側を床に強く押しつけたまま、両踵を内側へと絞り込む。
④肉体内部に抵抗を与えたその状態から、丹田 (たんでん:へそ下3寸の下腹部) に落とし込むように鼻から息を吸い込む。呼気が下腹部から肺に行きわたったら、今度は丹田に圧力を加えながらゆっくりと息を口から吐き出していく。

元キックボクシングのチャンピオンで剛柔流空手三段でもある沢村忠によると、「息を吐いているときは“気”が全身にひろがっていくのがわかります。熱伝導というか、手足の先まで熱くなり、全身から汗が滲んできますね」
「闘いでは、この息吹を利用するわけです。攻撃は強い呼気とともに行ない、標的を捉える瞬間に息を『ハッ』と腹で切る。厚さ数十センチの氷柱や固い煉瓦を手刀や正拳突きで叩き割ったりできるのも、この丹田からの呼気がパワーを生み出しているからなんです。攻撃から身を守るための強い肉体も、この息吹によって作られるわけですね」

なるほど。この感じ、なんだか覚えがあると思ったら「新聞パンチ」がうまくいった時と相通ずるものがあるようだ。

朝、芝生の公園へ往復ジョグ(5km)。公園内でクロカン走6km、流し5本、心拍147。
夜、プールへ。平・クロール各500m。

★セラティ・きょうの言葉 (60)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ(1895~1975) 著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

記録の向上は、"波動”ランニングをよく理解し実行できるようになれば、かなり達成できるだろう。

自然の万物には波動がある。ほとんどすべてのものに波の高低があり、固定した永遠の生命をもつものはない。「万物は流転する」のである。

ところが選手は、自分のエネルギーをまるで絶えることのない川の流れと考えているかのように出しっぱなしで走っている。
どのようにかすかなものでも波のある動作が大事だということを知らずに、がんじがらめの固定的な走法とペースで走っているのである、

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7/21 刀水AC練習会

2007-07-21 23:31:38 | ナンバ・古武術・動き
PM、埼玉・健康福祉村での刀水AC練習会にしばらくぶりで参加。
準備体操と補強・調整運動の後、7月にしては涼しいので1周1.83kmコースをkm5分ペース走10周。

7周目までは余裕で、8周目からはフリーペースとなるから多少とも上げていくはずが、8周目で急激に脚が重くなり苦しくなった。
5月の「仙台」での15kmすぎ、また3週間前の「北丹沢」のラスト3kmと同じ状態に。

ただ、今回はFコーチが見ていてくださったので、9周目1km地点でいったん打ち切りの指示。ショートカットして給水・水かぶり休憩を入れ、10周目に入る集団に再度復帰。
なんとかラスト周を走りきることができた。
いったんアウトになっても、そのままダメで終わらずに復活できたのはよかった。

それにしても終盤の撃沈はなんとか防止していかねばならぬ。9月の一関ハーフに向けて大きな課題。
(先週、駒沢公園で1人ハーフをkm5分で走ったが、実際は平均5分であり、プラスマイナス30秒近いペースの上げ下げを自然にしていた。最初からずっとkm5分というのはまた負荷が違うようだ)

集団走では、たとえペースが落ちても何が何でも距離を踏むことに固執しがちだが、Fコーチによると、「ペース走はあくまでも設定通りのペースで走りきることが大切。ペースを維持できなくなったら、その時点でいったん打ち切って、もう一度戻るほうが練習になる。そこを見きわめて、集団から抜けさせ、また戻してやるのがコーチの役目」と。
たしかにそのとおりだと身をもって実感したオヤジであった。


早朝、剣道合宿に行く小5息子を見送った後、芝生の公園までジョグで往復(約5km)、園内でクロカン走(約6km)、流し5本。
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再認

2007-07-20 23:08:07 | ナンバ・古武術・動き

今月発売の『クリール』誌に、伊藤飛鳥さんによるカラーイラスト・ルポ第12回で刀水ACの練習風景が見開き2ページに描かれている。
いつも練習会でやっている補強運動・動きづくりであるが、こうしてほのぼのタッチのイラストで見ると、また感じが違って新鮮である。

春~夏にかけての時季は特に体づくりを重点としているので3時間ほどの練習時間のうち2時間を補強運動に当てているのが伊藤さんにはオドロキだったようだ。
正しい姿勢、腿上げ、ミニハードル……「何種類もの動きづくり。簡単なようで難しい!! 走ってないのに汗だくです」

(そうそう。その場腿上げなんて10分続けると汗がしたたり落ちて1時間ジョグよりも心拍も上がるのだ。走行距離ゼロだけど)

ちょうどこの取材当日、ワシは仕事で参加できず、かえすがえすも残念であった。

このイラスト訪問記のすぐ前のページには樋口編集長による「第9回 北丹沢12時間山岳耐久レース」(7/1)の実走レポートあり。3週間前のあの苦闘がまざまざと脳裡によみがえる。

どこをどう走ったのやら歩いたのやら、さっぱりわからなかったが、編集長氏の走り撮り写真と略図により、ようやく大会の全貌がおおむね把握できたオヤジであった。
同じ号に載っているマンガ「板吉走遊記」も北丹沢の初参加記。ラストの急登(姫次・1433m)でゾンビ状態、「もうダメかも…」という土壇場で後ろから来た女性ランナーにカロリーメイトとキャンディーを恵んでもらって復活したそう。

とはいえ板吉さんは6時間42分でゴール、最後尾からスタートして写真撮りながらの編集長も7時間ちょっと。8時間半かかってようやくゴールに生還したワシとは、土台の走力がまるで違うようである。

朝、芝生で地下足袋ジョグ30分(約4km)、流し10本、心拍149。

★セラティ・きょうの言葉 (56)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

「どうすればチャンピオンになれるか」――成功への条件

1.一応、人並みの能力をもって生まれること。卓越した能力は必ずしも必要でない。

2.充分な知力(Intelligence)を必要とする。しかも高い水準のものでなければならない。
自分が身体的にも精神的にも平均以上の能力をもっていると感ずるならば、それで充分だ。

3.事がうまく運ばぬときでも簡単に諦めることなく、事態が絶望的になり暗闇の中に突き落とされても、頑張ってトレーニングを続ける。そんな忍耐力が必要である。

4.逆境の中で苦しい目にあっても、少しもひるむことなく、かえって勇気をふるい起こすような人間。犠牲をものともせず、達成すべき目的をいつも見ているような人間でなければならない。
  (つづく)

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「道徳」教科書のQちゃん

2007-07-13 22:50:24 | ナンバ・古武術・動き

今夜も10時には小5息子を風呂に入れ、今しがた寝たところ。

民放の「バラエティ番組」は無理やりウケよう笑わそうという押しつけがましさが嫌いでめったに見ないが、今夜は「金スマ」に高橋尚子選手が出るそうなので、息子といっしょに見た。
再現ドラマ中心で、なかなかよかった。(今回がリクルート入社までの前編、来週に後編)

小学生時代のエピソードのうち、校内マラソン大会で何度もアクシデントに見舞われながらもあきらめずに逆転優勝した時の話を見ていた息子が、「あれ、この話、前に学校で習ったよ」と言う。

本棚から持ってきたのは小3時の道徳教科書『みんなのどうとく 3年』(学研)。
なるほど、いきなり巻頭に載っている。シドニーオリンピックの優勝シーンなどカラー写真3枚入りで。

シドニーでゴール間際にシモン選手に急追された場面から。
「2時間いじょうも走りつづけて、力はいくらものこっていません。足がおもくて、思うようにうごきません。でも、けっしてあきらめませんでした。そう、あのときも……」

で、小学校の校内マラソン大会を回想する。先頭を走っていたのに、

「かたほうのくつが、ぬげてしまったのです。しかも、ふみつけられ、けとばされて、どこにも見あたりません。
(あれ、どこ? わたしのくつ……。)
やっとみつけだして、くつをはいたときには、みんなはもう、ずっと先へいってしまっていました。」

「びりになった尚子は、歯を食いしばり、全力で走りました。しばらくすると、じゅん位がまん中ぐらいまであがりました。
ところが、うんのわるいことに、今度はつまずいて、ころんでしまったのです。
『いたい……。』
ころんだ尚子のわきを、みんながどんどん通りすぎていきます。尚子は、またびりになってしまいました。
見ると、ひざがすりむけて、ちがにじんでいます。てのひらには、じゃりがいっぱいくいこんでいます。でも、尚子はなきませんでした。それどころではなかったのです。
(大すきなかけっこだもの、走らなくっちゃ。まけるなんて、ゆるせない。ぜったいにかってみせる。)
尚子は、立ちあがりました。」

「尚子は走りました。一生けんめい走りました。なんとか、れつのうしろにおいつき、前を走る人をつぎつぎにおいぬいていきました。そして、ついにトップでゴールイン。大きなはく手とかん声が、おこりました。
(やったあ!)
尚子は、にっこりほほえみました。」
 (早野美智代作『高橋尚子 走る、輝く、風になる』より)

うーむ、さすがに道徳の教科書の巻頭に掲載されるだけあって、感動の美談。しかも、単に思い出話にとどまらず、今も同じく、いや遙かにキビシイ現実の闘いの渦中に尚子はあるわけだ。

日本女子マラソンの層の厚さ、新鋭の台頭。シドニーからすでに7年。
次の北京の代表に選ばれるのはきわめて困難だろうが、ボウルダーの高地合宿に入る直前にあえてこうしたバラエティ番組に出演し、笑顔で決意を語るQちゃんに、シューズがぬげても転んでもあきらめずに走り続けた時のように、最後まで走り抜けてほしいと願わずにはいられないオヤジであった。

朝、休走。体操とその場腿上げ10分、汗がしたたり落ちる。心拍142。
夜、プールへ。平・クロール各500m、30分。

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レモンと虫歯

2007-07-09 23:00:34 | ナンバ・古武術・動き

小5息子の乳歯が虫歯になり、付添いで行きつけの歯科医へ。
ワシと息子が親子であること、そしてともに酸っぱい食べ物を好むことをその歯医者さんは初めて知って、ワシらに虫歯リスクが高い理由に思い当たったようだ。

甘い物以外でも、酸の食品は虫歯になりやすいという。ただ、体の健康にはプラスとなる面も大なので、だらだら食べないことが肝要。

で、朝晩必ず食べていたレモンを、息子は夕食時だけにし、ワシは朝のトレーニング後だけに限ることにした。

 ⇒虫歯になりやすい食べ物の実験

朝、休走。体操とその場腿上げ10分、心拍150。
夜、歯医者の帰りに父子でバッティングセンター行き。
帰宅後、ステップ昇降30分。心拍97。

★セラティ・きょうの言葉 (49)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

コンディショニング期間(準備期)に行なうきわめて激しい練習の後では、まる48時間経たないと身体機能は回復しない。
そのひどい疲労がとれ、身体機能が回復するまでトレーニングは避けたほうがよい。

私がこの点を特に強調するのは、あまりにも多くの選手が身体機能を無茶苦茶な疲労に追い込んでおいてその回復を図らないために、当然達成できるはずの成績をあげていないからである。

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アミノバリュー・ランニングクラブin栃木

2007-06-30 18:41:50 | ナンバ・古武術・動き
AM、刀水ACでお世話になっているFコーチが代表を務めておられるアミノバリュー・ランニングクラブin栃木の新年度説明会(第2回)に参加。
1時間ほど、会の趣旨説明などの後、練習コースを30分ほどゆっくりジョグ。思川 (おもいがわ。うーん、短編小説のタイトルのような良い川名) に広がる緑地や城山公園などすばらしい環境で、これからの練習会が楽しみである。

刀水のメンバーや、このブログを読んでくださっている方にもお目にかかれて、うれしいオヤジであった。
きょうの詳細はFコーチ、よろしくお願い致します。

 ⇒ アミノバリュー・ランニングクラブin栃木

明朝7時スタートの北丹沢「山耐」43kmに備えて、これから八王子で前泊。
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2軸クロール

2007-06-28 22:00:50 | ナンバ・古武術・動き

先週、書店のスポーツ書コーナーで普段あまり見ない水泳関連本のタイトルを眺めていて驚いた。

『2軸クロール 完全マスターBOOK』(藤森善弘・日体大水泳部ヘッドコーチ 著)
『世界基準の最新泳法「2軸クロール」練習法』(ムック)
  (ともにMCプレス刊)

早速熟読。「ナンバ」「常歩(なみあし)」と同じく、体幹をねじらず、入水ポイントは頭上ではなく肩の延長線上に。
従来の水泳指導書では必ずあった「ローリング」や「S字プル」など、日本では「常識」とされていたことが実は「世界の非常識」だった、らしい。
読みながら、日本陸上スプリントの近年の歴史的変革と非常に似ているな、と思ったら、藤森氏と小田伸午・京大教授の対談中でまさにその点にも触れられていた。

藤森 「S字」と言ったのは米国のコーチなんです。それで日本が飛びついた。でも、どこの国もそんなことはやっていなかったんです。

小田 そうなの? うーん、似てるねえ。陸上競技においても、以前は「腿を高く上げる」「地面をしっかり蹴る」と指導者が考えていたんです。
それを伝えたのはゲラルド・マックというドイツ語を話すコーチだとされていた。でもマックさんは日本に来て、指導現場を見て言ったそうです。「えっ、誰がこんな練習をやれって言ったの?」って。

藤森 同じだと思います。クロールの泳法が日本だけ世界とは違っていたのも。
ローリングという概念にしても、そうなんです。肩を振って体幹をねじるのがローリング、という概念が日本にはずっとあるんですよ。でも本来は、「肩のローリング」とは腕をグルグル回すことを指していたんですね。間違えた形で受け入れてしまったんですね。

こうした「間違い」によって身体に無理な負担をかける日本式クロール(?)が長年にわたり横行したため、藤森氏自身も高校生時代に椎間板ヘルニアに見舞われ、指導者になってからも選手の故障多発に悩まされてきたのだから、事態は深刻であった。

藤森 クロールにおいては、日本は50年くらい遅れてしまっていたと思います。でも、07年4月の「全日本選手権」では男子100m自由形のトップ3人が50秒を切りました。「ついに来た」と思いましたよ。トップの選手たちは「2軸クロール」で泳いだほうが楽で速いと理解し始めているんです。
ところが、市民プールなどでマスターズの方たちが泳いでいるのを見ると、まだ「1軸クロール」をやっています。

昨日、プールの帰りに階上のロビーから、さっきまで自分が泳いでいた50mプールを眺めると、スピードに関わりなくたほとんどの方のクロールは頭上に入水する「1軸」で、「2軸」に見える泳法は2人だけだった。

ワシ自身、一昨年まではクロールは25mがやっとだったのが、昨年初の水泳教室でゆったりと泳ぐことを指導された際、勝手に解釈して①体をねじるローリングをしない ②走り方と同様に2本線上に入水する、という泳ぎ方に変えてから飛躍的に距離が伸び、km単位で泳げるようになった経緯がある。(スピードはきわめて遅いにせよ)
当時、勝手に「2軸クロールだ」などと半分冗談で言っていたのだが、実は冗談ではなく、すでに世界の常識であったわけだ。

それにしても、誤った指導というものがいかに重大な悪影響をもたらすか、改めて痛感させられたオヤジである。

朝、芝生で地下足袋ジョグ30分(約4km)、流し10本、心拍144。

★セラティ・きょうの言葉 (42)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

選手の食事について何か一定の規則を設けることは、トレーニングやコンディショニングのことで規制するのと同じくらいに馬鹿げたことである。

したがって私はポートシーではどんなものを食べないかということだけ述べて、その理由を参考に供したいと思う。

まず第一に、われわれは動物の脂肪をあまり食べない。ポートシーでは、でかいビフテキを食わしてくれと怒鳴ってみても無駄なのだ。ここにいる選手の大部分は、私と同じ乳菜食主義者である。

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常歩(なみあし)

2007-06-27 22:52:41 | ナンバ・古武術・動き

馬のゆっくりとした歩き(常歩=なみあし)からヒントを得て、自然で合理的な身体操法を探究しておられる「常歩研究会」が新たに一般向けの解説書を発刊された。

『常歩式 スポーツ上達法』(常歩研究会編/スキージャーナル刊)

全5章から成り、焦点は「第2章 常歩とは何か」と「第3章 常歩習得法」。

そもそも、なぜナンバの語を使わずに「常歩」というのかについて、研究会の中心メンバーである小田伸午氏 (京大教授、『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』著者)は、巻頭の鼎談でこう語っている。
「つまりナンバとは、右足が遊脚となっている時に右手が同時に出る、という動きではないと。でも世間はそう思って誤解している。
『じゃあ何か違う命名をしよう』『どんな名前がいいか』、なんて言っているうちに、馬の歩き方から『常歩』と付けたんですね。
ちょうどその頃は新入生歓迎の時期で、農学部の馬場から馬が出てくるんですよ。その後ろについて舐めるように見ながら、『これだ!』と思った。(笑)」

というわけで、関東ではナンバ、関西では常歩と称するのが主流となっている。(半分冗談である)

呼び名は重要ではあるにしても、どうでもいいことでもあり、これ以上深入りしないことにして。
現時点で、「常歩」の動きの基本として挙げられているのは3点。

①股関節の外旋
②上腕 (肩) の外旋
③肩甲骨の外放

実際の動きとしては、体幹ごと前に押し出す2軸動作 (左右の切り替え) ということになる。

けっして読みやすいとは言えない本ではあるが、「ボブスレーを押していたら100mの自己記録がどんどん更新されてしまった。前にトルクをかける方法がわかってしまったから」など、魅力的な話や気づきのヒントが随所に埋まっている宝探しのような本なので、興味のある方にはぜひ一読をすすめたい。

朝、地下足袋クロカン走1時間(約8km)、ラストに流し3本。心拍144。
夜、プールへ。平・クロール各500m。

★セラティ・きょうの言葉 (41)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

何の記録であろうと、記録を出すこと自体には特に意義があるとは言えなくとも、何かあることの証明としてだけの意義はある。

そのあることとは、一つのことを成しとげたということ、自分にも力があるということ、そしてひとつの仕事を立派に成しとげたということである。

なにも誰もが世界記録を打ち立てる必要はないが、世界記録を作るような生き方、努力のしかた、訓練のしかたをすることが重要なのである。

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なんば歩き

2007-06-26 22:03:12 | ナンバ・古武術・動き

昨日(6/25)の朝日新聞朝刊に、珍しくナンバ関連記事が大きく出ていた。生活面の連載「疑問解決 モンジロー」欄に。

読者からの質問に記者猿モンジローが調べて答えるコーナーで、今回のテーマが「なんば歩きは日本独自?」。

Q:なんば歩きは日本独特の歩き方なんでしょうか。そもそも、なぜ「なんば」と言うのでしょうか。

A:語源については諸説あり、定説はないようだ。演劇百科大事典では、南蛮の字をあてて外国人の動作からきたという説と、骨筋の違いを治す医者が大阪の難波にいたからとの説を紹介。
「腰をねじらずに半身ずつ前進させる動きが『なんば』らしい。ただ、なんば歩きの科学的な研究はまだなく、わかっていないことが多いという。ところで、日本古来だっていうのは? 甲野善紀さん(武術研究者)
も、中京大学の湯浅景元教授(コーチング論)も、『人の自然な動きの中にたくさんあります。日本独特のものとは言えないでしょう』と否定的」

科学的研究がまだない、というのは違うと思うが、実際の競技で明確に「ナンバ」を指導し指導されて継続的な成果を上げたという事例が乏しいのも事実であろう。
多少とも関心を持ち、このブログの看板にもナンバを掲げているワシも、もし「ナンバ走りやってみたいので教えてください」と誰かに尋ねられたら、非常に躊躇・困惑するに相違ない。

そういえば、2月の東京マラソンで、一般的なフォームとは明らかに異なる見事なナンバ走りのランナーを目撃し500mほど追いかけたものの速すぎて途中であきらめた。
たぶん、その同じランナーを終盤近くの応援地点で見かけたluneさん(主にトレッドミルでナンバ走り実践中のネット走友)によると、「おそらくサブ3」だったそう。そういう方に実地に話が聞けて実演してもらえる機会があるとよいのだが……。

本日も走休。朝、体操と、その場腿上げ10分、心拍127。
夜、ステップ運動30分、心拍100。

★セラティ・きょうの言葉 (40)
  [オーストラリアの伝説的名コーチ、パーシー・セラティ著『陸上競技 チャンピオンへの道』(ベースボール・マガジン社1963年刊)より]

アスリートは現在に生き、その現在の生活が示唆し提供してくれることすべてを自分の中に汲み入れるのである。

すんでしまったことをくよくよ思いわずらうことがない。未来のことは、心配したり恐れたりあるいは希望してみても、けっしてその通りにはいかないということを知っているのである。

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