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今が見る時、善光寺さんの経蔵大修理

2016-01-30 07:00:47 | 日記
片や巨大ロボットの趣き

 鎌倉の大仏で「50年に一度の健康診断」として大修理が始まりました。
ネットで流れる映像は、鉄骨の骨組みに覆われて鎮座するお姿がまるで工場で
組み立てられている超大型のロボットの様だ、と評判です。
 そう言えば、我が郷土の善光寺にも、同じように骨組みで囲われて大修理
されている建造物がありました。
こちらはほとんど話題になっていないのですが、実は今が見頃かもしれません。

 毎週土曜日はウォーキングの途中で感じた疑問を取り上げています。
昨年12月からのテーマは善光寺さんですが、今週は「経蔵の大修理」です。

 本堂の西に聳える経蔵は宝暦9年、1759年に建立された古い建物です。
250年の時を経て、多くの場所が痛んできた為に今回の大修理となりました。
 工事は2014年の11月にジャッキで蔵全体を1.5メートル持ち上げる事
から始まり、先ずは基礎部分に杭が打ち直されました。
その後周囲の床部分が補修され、昨年の12月からは風雪を凌いで作業効率を
上げる為の囲い作りが行われました。
 およそ1月半ほど掛ったこの工程には大型のクレーン車が2台も用意され、
骨組みの鉄骨や屋根を覆う鉄板が手際よく組み立てられて行きました。
現在は全体が金属板で覆われてしまい経蔵の姿は全く見えなくなっています。
それなのに何故今が見頃なのでしょう。
それは普段目に出来ない物が見えるからです。

火炎宝珠って何?

 周囲を覆う壁には工事の目的や進行状況が開示されていますが、これが
なかなか興味深い内容です。
例えば経蔵の骨組がイラストで描かれ、そこに簡単な説明が添えられています。
専門の書籍を当たらなければ知る事の出来ない資料です。
加えて随時数点の工事現場の写真も掲示されています。
中の様子が伺えないだけに、今どんな事が行われているのかを知る役に立つ情報です。

 もうひとつの見どころは、経蔵全体を覆う囲いの東側にある高さ3m程の一回り
小さな囲い。
この中に火炎宝珠が収められています。
通常は経蔵の天辺に鎮座する火炎宝珠ですが、昨年暮れに一時撤去されてこの場所に
保管されています。

 当初はむき出しでしたので近くに行けばその巨大さが実感できました。
今は完全に囲われてしまっていますが、囲いを見れば中身の巨大さが想像できます。
通常ならば近寄れない距離でその大きさを実感しては如何でしょう。

 工期は年末まで予定されています。
今後は檜皮葺の屋根の張替が待っています。
これは主に桂の樹皮を分厚く重ねて、そこに50cm程もある竹の釘を打ち込む熟練の
作業です。
 材料を準備し職人を手配するだけでも簡単にはいきません。
作業自体は見られないとしても、時期になれば写真などが開示されるでしょう。

 善光寺さんに参った折には、工事中の経蔵もおもしろ情報のチェックポイントと
してお忘れなく。

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