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日々の愚問:無菌の正体

2024-10-05 06:29:29 | 日記
正しい順番

 女房に付き合ってドラッグストアに行き、見るともなく衣料用洗剤売り場
を歩いていたらある文字が目に飛び込んで来ました。
コマーシャルで聞き馴染んだ商品に大きく書かれた「除菌」と「抗菌」の文字。
 清潔好きの消費者が興味を抱きそうな言葉ですが、はたして違いが分かって
買っているのだろうか。
少なくとも私は違いが分かりません。
 更に「殺菌」とか「滅菌」を連想したらもはやお手上げ状態、いったい
何処に違いがあるのか見当もつきません。
 感覚的に効果が高い順に並べるならば、殺菌、滅菌、抗菌、除菌の順。
それが正しいのかどうか、探ってみました。

 <除菌:菌やウイルスを取り除いてその数を減らすこと。
減らす菌やウイルスの数・種類についての明確な決まりはない。
ウエットティッシュや洗剤などに使われる>
 <抗菌:菌の増殖を抑えること。
直接的に菌を殺したり取り除いたりするのではなく、菌が棲みにくい環境を
作ることを指す。
経済産業省の定義ではウイルスは対象外。
ハンカチや靴下、おもちゃやスリッパなどに用いられる>
 この定義を読むと菌とウイルスを共に対象とする除菌の方が効果は期待
できそうな気がします。

 続いては殺菌。
<殺菌:菌を殺すこと。
除菌と同様に対象とする菌やウイルスの明確な定義は無い。
薬事法では医薬品と医薬部外品のみこの表示ができ消毒剤や薬用せっけんが対象>
 最後は滅菌。
<滅菌:菌やウイルスといった微生物の数を限りなくゼロに近づけること。
滅菌前の状態から微生物の数を100万分の1以下に減らすことを指す。
上記の中で一番強力な作用を持ち、手術用具や注射器などは必ず滅菌される>
 明らかに滅菌の方が殺菌よりも効果は上。
ちなみに正しい順番は滅菌、殺菌、除菌、抗菌でした。

意表を突いた文句

 世の中には「無菌」って言葉もありますが、これは上記の言葉にどう絡んで
くるのでしょう。
 言葉の意味としては<無菌:あらゆる微生物が存在しない状態>(違い比較辞典
 より)とありますから、最強のランクと言えそうです。
 もう少し詳しく見てみると<定められた方法で対象の微生物が検出されない
ことを指す。
適切な滅菌工程により滅菌された製品中に汚染菌の最大存在率が10のマイナス
6乗であること>(DALTOn より)
 難解な算数は置いておき、滅菌の更に上を行く無敵状態なのはよく分かりました。

 そんな「無菌」がある洗剤のパッケージに大きく書かれていたからびっくり!
洗濯物の無菌状態を約束するその強気は大丈夫?
 そう思って商品をよくよく見れば、大きな文字の「無菌」の横に小さな文字で
こうありました。
無菌<レベルの消臭力>
メーカーもなかなかやるものです。

コメント
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