あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

身近な生き物:オオスズメバチの行動が謎

2024-10-02 06:29:49 | 日記
謎が解ける

 かねてから不思議に思いながらも理由が分からず、ビビりながらも迷惑
この上なく思っていたある生き物の行動。
それが森林公園の歩道を進む私の前方で、地表を縫うように飛び続けるオオ
スズメバチ。
 獲物らしき生き物もいない地面をただ飛び続けてそこに留まる姿は、邪魔なだけ。
別に何もしないから、ただ通り過ぎるだけだから、口には出さぬまま半分
祈りの様に心の内で唱えてその場をそっと通り過ぎます。
 でも相手は野生の生き物、突然攻撃モードにスイッチが入ったらと思うと
生きた心地がしません。
こんな恐ろしくも迷惑な場面に年に数回出くわします。

 先日も似た様な場面に遭遇しました。
この時は地面すれすれではなく私の頭の高さを行ったり来たり。
歩道脇のササ薮を監視するかの様に飛行しながら数メートル先まで飛んで行くと、
Uターンして再び私のいる場所に舞い戻る。
そんな動きをさっきから数回続けています。
 暫しの間謎の行動を観察していたら、突然長年の謎が解けました。

恐れるアメリカ人

 オオスズメバチの成虫のエサは幼虫が吐き出す体液やクヌギなどの樹液。
ところが幼虫はもっぱら肉食なので働きバチの日課は狩り。
 <コガネムシや大型の鱗翅類の幼虫やカミキリムシを捉え、肉団子に
して巣に持ち帰る>(都市のスズメバチ より)
 秋になると巣の中にオスバチや女王バチが新たに生まれるので恒常的な
エサ不足状態。
そこに加えて餌となる虫が徐々に姿を消していくので働きバチの責任は日増し
に重くなっていきます。
手ぶらで巣に還ることなど許されません。

 さてササ薮の前を繰り返し飛行するオオスズメバチに話を戻します。
休みなく飛び続けていたかと思ったら、急に空中で停止しササの葉に舞い
降りるとそのまま潜り込んでしまいました。
密生した葉の間を這いずり回って何をしているかと訝っていると、ぽとりと
何かが地面に落ちる音。
 暫くするとササの根元からオオカマキリが姿を現し、その後を追って
オオスズメバチも這い出てきました。
 両者はすぐさまぶつかり合うと鎌で挟み毒針で注射、一瞬の衝突の後は
すぐに分かれます。
 手ひどく鎌で挟まれたダメージでオオスズメはよろよろ、激烈な毒針の
一撃にオオカマキリはふらふら。
双方ともに大きなダメージを受け、二度目のぶつかり合いはありません。
 暫くするとオオカマキリは元居た薮の中へ、オオスズメバチは地面で休憩。
これまで謎に包まれていたオオスズメバチの行動は狩りのための偵察だった
のでした。

 オオスズメバチとカマキリが戦う動画がアメリカで話題、東洋の殺人バチ
がアメリカに侵入したとして大きな話題になっているのだとか。(東洋経済 より)
 地を這うオオスズメバチの謎の行動に、頭を捻るアメリカ人が近い将来
きっと現れます。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする