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日々の愚問:野菜チェックマシン

2024-05-25 06:29:29 | 日記
野菜をとろうアプリ

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問
を取り上げています。
 今週は近所のスーパーの店頭に置かれていた小型の機器に関する愚問です。
「カゴメベジチェック」と書かれた機器ですが、こんな物初めて見ました。
他の店には置いていないし通り過ぎるお客も全く関心を示さないし。
いったい誰が何を目的に置いたのか、この愚問の答えを探りました。

 「誰が」の部分はすぐに分かります。
食品メーカーのカゴメです。
 「目的」も何となく分かります。
この機器で野菜の摂取量が適切かどうかを調べて、不足気味の方にはカゴメ
トマトジュースの購入を勧める算段だろうと見当がつきます。
 よく分からないのはその仕組みです。
混雑する店頭で素早く野菜摂取量を算出する芸当を、正味で測れば人の背丈
の半分くらいしか無い物で、やってのけるのかが分かりません。

 機器には「野菜をとろうアプリ」の紹介と書かれた名刺大のカードが
置かれていました。
QRコードがあるので早速スマホを当ててみました。
 アプリを開くと先ずは食事の記録、これは毎食を写真撮影するだけなので簡単。
自動的にベジチェックされて野菜の摂取量が算出されます。
 後は毎日の歩数をインプットするだけ。
理想の食事の献立と買い物リストが提示され、歩数や食事の記録に応じて
ベジポイントが付与されます。
このポイントでカゴメの商品と交換する仕組みです。
更にはお得なクーポンキャンペーンも紹介されていました。
 取り込んで対応すれば健康増進に向けての第一歩を応援してくれるアプリです。
問題は店頭の機器のメカニズムです。

肝はカロテノイド

 カゴメのホームページに機器の説明がありました。
名前はカゴメベジチェックと言うそうで。
 <皮膚のカロテノイド量を測定する機械。
野菜を食べると含まれるカロテノイドが体に吸収されやがて皮膚に蓄積される。
そのため皮膚のカロテノイド量を測定すれば野菜の摂取量が推定できる>
 でもスーパーに買い物に行って皮膚を削り取られたら、絶対に次回の
来店はありません。
その難問の解決策はこうありました。
 <センサーのLEDから皮膚に光を照射。
様々な深さや角度からの反射光を検出部で測定し、独自のアルゴリズム
でカロテノイド量を算出する>
いやはや技術は進歩しています。

 <野菜をたくさん摂取すれば当然数値は上がる。
野菜ジュース200mlを毎日飲むと皮膚のカロテノイドが上昇すること
が確認されている>
やっぱりね、カゴメトマトジュースの購入を勧めていました。
 最後に気になるのはこの機械、全国にどれくらい設置されているだろか。
どうせ公表されていないと思ってチェックすると<今年の2月時点でレンタル・
リースされたのは延べ4000台>(引用は全て KAGOME より)
 今週の愚問は跡形もなく消えて無くなりました。

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