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身近な生き物:重たいアイドル

2022-03-09 06:45:51 | 日記
短距離選手

 ひと月前の2月19日、朝刊を開いたら懐かしい顔が飛び込んで来ました。
記事の見出しには<今年30歳 モモコをよろしく>とあり、大きな鼻と小さな
目のモコモコした動物の写真が添えられていました。
カピバラの体にコアラの顔をくっ付けた風体のウォンバットです。
 記事を抜粋すると<大阪府の動物園で飼育されているウォンバットが飼育下
の最高齢としてギネス世界記録に認定された。
長野市の茶臼山動物園にいるモモコは国内で2番目に長く飼育されているので、
注目して欲しい。>とありました。
 95年の4月にオーストラリアからやって来たと書かれているので、もう
27年も長野市に棲んでいることになります。
その割には知名度が低い気がします。 

 ウォンバットはコアラに近い有袋類。
オーストラリア南東部やタスマニア島に生息しています。
 夜行性で穴を掘るのが得意なので、昼間は地中の巣穴で過ごします。
コアラと違い木登りはせず、もっこりしたぬいぐるみ風な体で地上をのそのそ
と歩きます。
 しかし時に応じて走ることもでき、そのスピードはなんと時速40km。
ただし長い時間は走れません。

15年前の体験

 茶臼山動物園には79種の生き物が飼育されていますが看板的存在はレッサー
パンダ。
動物園のHPを開くとでかでかと写真が載っています。
 その他の動物としてライオン、トラ、ゾウ、キリンの名前が紹介され、ウォン
バットが出て来るのはかなり後ろの方。
ニホンザルとツキノワグマに挟まれた位置なので、珍しくもなんともない馴染み
の動物かと勘違いする方もいるのでは、そう邪推してしまいます。
 ところが日本の動物園でウォンバットを見られるのは大阪の五月山動物園と
茶臼山の2園だけ。
なかなか出会えない生き物なのです。

 同動物園ではアルパカ、ウサギ、モルモットなどとの触れ合いを行っていますが、
可能ならばウォンバットと接する企画をして頂きたいもの。
生のウォンバットを目の前で見たならばたちまち虜になってしまいます。
レッサーパンダ並みのアイドルになること間違いありません。
これは私の実体験です。
 冒頭に「懐かしい顔」と記しましたが、モモコと出会ったのは15年程前のこと。
茶臼山動物園が企画した1日飼育員に参加した折でした。
 餌を与えて部屋の掃除をして、ついで両腕で抱き上げさせてもらいました。
まるまるとした胴体を抱えると、警戒することなくこちらに身を任せてくれます。
その代わり全体重が腕に掛るので思いの他の重量、大型犬を抱きかかえた以上の
負荷でした。
 かわいい顔のアイドル候補、実は見た目以上のおデブちゃんでした。
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