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身近な生き物:旦那の任務

2024-08-28 06:29:49 | 日記
胴体がΩ

 庭で水やりをしていた女房が幾分か緊張した声で「おとうさん」と叫んで
葉っぱを指しました。
呼ばれた私は条件反射ですぐさま駆け寄り状況を察します。
葉の上の何処かにいる筈の何者かを見つけ出し、そいつを処理するのです。
 シャクヤクの枝先を探って3センチほどのシャクトリムシを見つけると、
摘まみ上げてすぐさま遠くに放り投げました。
 これにて任務は完了。
女房の前から速やかに異物を除去しました。
何と言っても対応が鈍いと機嫌を損ねる相手ですから。

 シャクトリムシは日本に800種、世界中では2万種もいるそうで。
庭先で目にした記憶と昆虫図鑑を照らし合わせると、フタホシシロエダシャク
とかツマキエダシャクの名が出て来ました。
でも緑色以外に明確な記憶はないので真偽のほどは不明です。
 これらのシャクトリムシに共通する最大の特徴はその歩く姿。
胴体の最後部にある2対の吸盤で足元を固めると上半身を持ち上げて着地点を模索。
前方にある3対の脚でそこを掴むと下半身を引き寄せる。
その際に細長い胴体が作り出すのはΩの形。
 この一連の動きには結構愛嬌があるのでおもしろく見ていられます。

棺桶のサイズ

 おかしな名前は人間が指で長さを図る様子が由来なのだとか。
<等間隔で進む姿が手の指を広げて長さを測る様子に見えるのでこの名が付いた>
 人間の考えることは洋の東西でも同じ方向を向いているようで。
<英名ではInchworm(インチワーム)と呼ぶ>(kurashi-no より)
あちらでもシャクトリムシの歩みから物差しを連想しています。

 一方で名前から不気味な都市伝説も生まれました。
シャクトリムシに纏わりつかれると死んでしまうと言うのです。
 <体を一周されると死ぬ>(暮らしの問題解消ブログ より)
<体の上を百歩歩かれると死んでしまう>(YAHOO!知恵袋 より)
<足元から頭のてっぺんまで這い上がられると死ぬ>(都市伝説 より)
 密かに伝えられるこの謂れ、単なる思い付きやでたらめ話だと思いましたが
それなりの根拠があっての話だそうで。
 <昔は葬式で棺桶を用意する際に、指尺でおおよその長さを測っていた。
この習慣から、人が寝た状態で全身の尺取りをされる様子が不吉な連想を
生み忌まれた>(都市伝説 より)
人間のその行動とシャクトリムシの独特な動きが合体してこんな風説が
生まれたのでした。
 恐るべしシャクトリムシ。
忘れてはいけない、我が家の奥様も恐るべし。




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