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国語のおさらい:辛くない麻婆豆腐

2024-08-08 06:29:09 | 日記
ちんぷんかんぷん

 酷暑の夏の晩酌のつまみは冷奴。
同じ豆腐料理でも湯豆腐は遠慮したいところ。
 ぼーとそんなことを考えていたら、不思議なことに気が付きました。
豆腐とあれば「とうふ」と読むけれど、湯豆腐となると「どうふ」と発音が
濁ります。
今週はそこをおさらいします。
 そのわけは「連濁」にありました。
連濁とは<単語と単語が合体するときに、後ろの語の語頭が濁音に変わること。
「鼻声」は「はなこえ」でなく「はなごえ」となる>
だから湯+豆腐は自然とゆどうふになるのでした。

 濁音にはルールがあるそうで。
<和語(日本語に元々あった言葉、やまとことばのこと)が合わさる場合、
原則として連濁する。
しかし漢語(基本は古典中国語から入った語のこと)、外来語が合わさる
場合には原則として連濁しない>
 たとえば最高記録や提出書類がそれに当たるそう。
確かに「ぎろく」や「じょるい」とは読みません。
でもこれって漢語?
<記録や書類は漢語なので連濁しない。
コンサートホールなどの外来語の場合も連濁しない>

 連濁が起こる理由も解説されていました。
<無音声である子音が有音声である母音に囲まれることで有声音化するから>
 そう解説されていましたが、このあたりはどうもよく分かりません。
有音声や無音声って何?
<有音声とは声帯の振動を伴う音。
濁音(ガ、ザ、ダ、バ行)の子音、マ行の子音、ラ行の子音。
無音声は声帯の振動を伴わない音。
カ、サ、タ、ハ行の子音、半濁音の子音>
 そう教えてもらってもちんぷんかんぷんなので、先に進みます。

株式会社と単行本

 和語なのに連濁しない場合もあるそうで。
<「山川」などの並列構造では連濁しない>
並列構造とは「好き」「嫌い」などの様にふたつの語の関係が対等の場合。
 <後ろの語に濁音がある場合も連濁しない>
鼻声の場合は「はなごえ」になるけれど、鼻風邪では「かぜ」に濁音が
あるので「はながぜ」とはなりません。
 株式会社は「かぶしきがいしゃ」、単行本は「たんこうぼん」、更に
歌かるたは「うたかるた」
冒頭でおさらいした<和語が合わさる場合、原則として連濁する>のルール
に反しているのは何故?
 <この場合は和語では無くて漢語だから。
元々漢語として入って来た外来語であることが忘れられる程、定着した語
なので漢語でありながら連濁することになる>(引用は全て 旅する応用言語学 より)
 難解な解説と判別が難しい漢語。
今週のおさらいはかなり手ごわい内容でした。

 湯豆腐は和語が合わさっているから連濁して「ゆどうふ」と読む。
だったら麻婆豆腐は外来語が入っているのに「まーぼーどうふ」と濁るのは何故?
 「まーぼーとうふ」じゃ、ピリッとしないから。
そう考えたけれど、真偽は不明です。


コメント
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