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身近な生き物:優しいアシナガ

2024-08-14 06:29:39 | 日記
石垣の草

 公園の石垣のてっぺんに、ちょっと気になる草を発見。
およその高さは3メートル弱、4,5段登れば観察できそうな場所。
 でもいい歳をしたおっちゃんが石垣にへばり付く姿は人様に見せられた
ものじゃありません。
周囲を見回し誰も歩いていないことを確認して登坂を開始。
案外すんなりと目的の高さまでたどり着いて草の観察を始めました。
 暫しの後に頭の上から聞こえる異音に気付きました。
ぶーんと唸るような羽音です。
慌てて見回すと2匹のハチが周りを飛んでいます。
 狂暴なスズメバチだったら足を挫くことも恐れずに飛び降りるところですが、
幸いにも見た感じは少し小ぶりなアシナガバチの仲間風。
首をすくめて石垣を降りきりました。
 見上げると4匹のハチがてっぺん当たりを飛び回っています。
恐らくあの辺りに巣があるのでしょう。
さて、あれは何バチ?

 アシナガバチの仲間は世界に29属800種ほど。
日本には3属11種が分布しています。
頻繁に姿を見るのはセグロアシナガバチやキアシナガバチ。
 でも何となくそれらとは別種の印象が。
根拠は無いけれどそんな気がしました。
確かめる術はなく諦めましたが、1週間ほど経った日のこと。
正体を探る機会が巡ってきたのです。

刺された経験

 造園業者が剪定をしていましたが、やはりその場所に巣がある様子。
殺虫スプレーを噴霧して飛び回るハチを駆除しながらの作業の真っ最中でした。
 石垣から降りて来た方にお聞きすると「探したけれど巣は見つからない、
死んだハチはこれ」と掌の1匹を見せてくれました。
ぱっと見を頭に叩き込んですぐに検索をしました。
 大きさは2センチ程、褐色の体には黄色の模様がくっきりと浮かんで
いましたが特に腹部の帯が印象的。
ネットの画像をあれこれ見て一番似ていたのが「ヤマトアシナガバチ」でした。
 でも判定材料は私の頭の中にある薄ぼんやりした残像だけ。
かなり信憑性に欠けはします。

 同定する有力な手掛かりになるのが巣。
<育房室の蓋は鮮やかな黄色をしている>(生活110番 より)
巣を見れば一発で判別できるのですが、残念ながら専門業者も見つけられなかった代物。
他の材料から推測するしかありません。
 最終的な決め手にしたのはハチの性格。
<ヤマトアシナガバチはアシナガバチの中で毒性も攻撃性も最も低いと言われ
ている>(ハチ110番 より)
 他のアシナガバチだったら無遠慮に石垣を登って巣に近づくおっちゃんを見逃しません。
現に私、過去に何度も巣に近づいてアシナガに刺されています。
その経験からして今回遭遇したのは優しい性格のヤマトアシナガバチと結論付けました。
 <近年ではあまり見られない>(生活110番 より)
そんな情報もありましたが、この虫に関しては無視。


コメント
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