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雑草の日:植えてはいけない

2024-08-20 06:29:39 | 日記
江戸時代の俳句

 光合成に励む植物にとって夏の盛りは絶好の活動期、そうなのだろう
けれどこの時期に咲き誇る花って意外に少ないもの。
すぐに思いつくのは枝先を赤く彩るミソハギ科サルスベリ属のサルスベリ。
ウォーキングをしているとあちらこちらのお宅の庭先で見かけます。
 見事な景観は一服の清涼剤、我が家にも1本あればいいな、そんな気に
なってきます。
 <花、木肌、樹形、どれをとっても美しい庭木。
その上耐寒性も対暑性も高いので初心者にも育てやすい樹木>(BOTANICA より)

 文句の付け所の無い樹ですが、特徴的なのはその樹肌。
サルも滑って登れないと言われる程につるつるしています。
<樹皮の表面は見るからに滑らかで所々剥げ落ちて濃淡の混じった白い斑模様
を作る。
幹の肥大成長に伴い、特に夏の間は太い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、
新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れる>
 花が咲く期間が長いのも特徴。
<花期は7月から10月。
紅色もしくは白色の円錐花序を付ける。
花弁は6枚で縮れていて、その日に萎れる一日花>(Wikipedia より)

 江戸時代の歌人がこんな俳句を詠んだそう。
<散れば咲き 散れば咲きして 百日紅>(山崎造園 より)
 花が咲いている期間は長いけれど、開花の活動を始めるのが遅いのも特徴。
<他の樹木に比べ芽吹くのは遅くて4月下旬に新芽が出る。
6月頃から花芽が形成され始め7月から9月に掛けて開花する。
11月頃から葉を落とし始め、12月から4月には休眠期となる>
(GARDEN STORY より)
 冬眠してくれるなら寒さの厳しい信州でも安心です。

令和の駄作

 そんな魅力的なサルスベリですが「庭木にしてはいけない」、意外にも
そう警告する向きもありました。
 理由は様々あるそうで。
<先ずは「滑る」が入った名前は縁起が悪い。
つるつるした樹皮は雨が降った後などは特に滑りやすいので、子供が登ると危険。
風水ではつるつるした樹皮を庭に植えると災いが訪れるとされている。
墓地や寺などに植えられていることが多いのでイメージが悪い。
大きくなりすぎ放置すると10メートルを超える>(Green Snap より)

 これでもかと悪口が続きましたがまだ終わりません。
<カイガラムシなどの病害虫が付きやすく、特定の菌類にも感染しやすい。
落ち葉の量が多いので掃除が大変>(クローバーガーデン より)
 他の樹木でも通じそうな項目も多々含まれますが、それにしても障害が
多すぎるサルスベリ、うっかり植えたら面倒くさそう。
 百日紅 他人の庭で 眺める木、それが正しい付き合い方でした。



コメント
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