いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

パリのテーラリング

2012-12-15 06:06:45 | スーツ
ビスポーク、あるいはスミズーラ。
色々な言い方がありますが
所謂、注文服と言う存在。
特にスーツにおいては
仕立てるテーラーによって
まったく違うテイストとなります。

英国系、イタリア系、そしてアメリカ系。
一般的には英国系ではコンケープドショルダーで
逆三角形、ウェストが絞り込まれたもの。
対してイタリア系では全体的に丸みを帯び
やや肩幅が広く適度なウェストの絞り込みのスーツ。
そしてアメリカ系ではナチュラルショルダーで
ウェストの絞り込みが少ないI型に代表されるスーツが
代表的なものになるかと思います。

そして日本では意外に知られていない
フランス系のスーツ。
所謂Vラインと言われますが
肩幅はイタリア系のスーツに比べ
ややジャスト気味。
ハイウェストで裾が直線的に
落ちるラインとなっています。
グローバルな世界においては
常に英国と対峙する双璧のスーツです。

その中でも最も代表的なテーラーと言えば
フランチェスコ・スマルト。
1962年にムッシュスマルトにより確率された
その美しいスーツは
サビルローを代表とする英国のスーツとは
明らかに違った仕立てのスーツです。



最近では世界で戦う若者が増えましたが
件のフランチェスコスマルトで
チーフカッターまで上り詰めた
唯一の日本人。
鈴木健次郎さん。

彼が日本で展開しているスーツ
KENJIRO SUZUKI sur mesure PARIS。

先日、健次郎さんに和光の受注会で
お会いする機会がありました。
個人的にも非常に興味が沸く
その美しいスーツのいくつかを
ご紹介したいと思います。

詳しくは次回で。