昨日、代官山ヒルサイドウェストで
神戸ブランメル倶楽部東京分会が開催されました。
神戸ブランメル倶楽部×DANSEN(男子専科)
「鈴木健次郎とパリのテーラリング」
をテーマにオープンインタビュー形式で行われました。
出演者の方は
「フランチェスコ・スマルト」チーフカッターの
鈴木健次郎氏
元「男子専科」編集部員で現ファションディレクターの
青柳光則氏
そして服飾史家
われらがアイドルの中野香織さんです。
当日は夏らしい、非常に暑い日
ヒルサイドウェストはやや駅から離れているのですが
とても閑静な場所にあります。
私は代官山の駅から歩いて行きましたが
参加者の方は、この暑さの中でも
ビシッと決めているので
お互いすぐにわかるところが
面白いところですね。
さて、早めに会場に着くと
既に出演者の方は皆さんお揃いで
早速ご挨拶させていただきました。
さて、開始時間間近になると
会場は溢れんばかりの人で
大盛況となりました。
私は生意気ながら2列目に
陣取らせていただきましたが
最前列には
石津氏、穂積氏、畑埜氏、白井氏と
ファッション業界の重鎮の方が
着席されていたので
出演者の皆さんは、さぞ緊張されたのでは
ないでしょうか?
さて、オープンインタビューの内容は
あまり日本で知られていない
パリのテーラリングについてです。
中野さんの絶妙な質問が功を奏して
非常に興味深い話が展開されました。
特に感銘を受けたのは
鈴木氏が渡仏し人種差別が残るパリの
しかも最高峰メゾンである「フランチェスコ・スマルト」で
大変なご苦労をされてテーフカッターになるまでのお話。
正に「精神一到何事か成らざらん」そのものだと思いました。
まだ30代の鈴木氏
日本人がこういった形で世界で活躍しているのを
目の当たりにし大変誇らしく思うとともに
自分もがんばらねばと勇気づけられました。
そして、もうひとつ興味があったのは
スマルトのテーラリングです。
日本のテーラリングですと
モデリストやカッターの方と話をしながら
一人の職人さんが丸縫いする。
これがベストと思っていましたが
これに対し
スマルトは非常に細分化され分業化された
テーラリングとなっています。
この理由のひとつは
大量のオーダーに対応する為。
何とある顧客は1,000着/年を40年に渡って
オーダーし続けたとのことです。
これに対応する為に
必然的に高度に分業化し
その技術に特化することにより
生産性を飛躍的に高め
顧客の要求に応えられるようになったとのこと。
特にそういった大口の顧客は
納期の要求も厳しいとのことです。
そしてもう一つの理由は品質の均一化。
やはり、丸縫いしてしまうと
職人さんのスキルによって
大分スーツのクオリティに
(鈴木氏はスーツの顔とおしゃってました)
バラツキが出てしまうとのこと。
これを防ぐ為に分業化し各工程の品質を高め
現在のテーラリングの体制が出来たとの事でした。
アトリエの職人さんの数は約35名。
初めてスーツを作る場合は
仮縫い等が何度かあるので
3ヶ月位かかるとのことでしたが
一度型紙が完成してしまえば
それ以降のオーダーの納期は3週間。
何と凄い生産性です。
因にお値段は7,000ユーロから。
ご興味のある方はいかがでしょうか?
その他、五十嵐九十九氏の話や
ムッシュウ・カンプス氏の話など
興味の尽きない話題が展開されました。
いや~、今回のインタビュー
大変、面白かったです。
こういった会が定期的に行われると
日本の服飾に関する文化や意識も
大分変わっていくのではないでしょうか。
そして、その後は
パーティとなり、色々な方と懇親を深めることが
出来ました。
特に、Facebookでは友達でも
実際にお会いするのは初めてという方も
いらっしゃり、直接お話出来たのは
大変有意義でした。
2次会も六本木で行われ
愉しい時間はあっという間に
過ぎてゆくのでした、、、
さて、この時代
こういった服飾の文化を形成、熟成していくことは
非常に貴重で大切なことだと思います。
今後もより神戸ブランメル倶楽部が
盛り上がるよう、微力ながら
私もお手伝いしたいと思います。
最後に神戸ファッション美術館の学芸員の百々さん
フラワーコーディネーターの河合さん
石田洋服店の石田原さん
大変なご尽力をいただき
こんなに愉しいイベントを企画していただきまして
誠にありがとうございました。
次は秋のツイード ア ウォークですね。
是非、次回も参加したいと思います。
神戸ブランメル倶楽部東京分会が開催されました。
神戸ブランメル倶楽部×DANSEN(男子専科)
「鈴木健次郎とパリのテーラリング」
をテーマにオープンインタビュー形式で行われました。
出演者の方は
「フランチェスコ・スマルト」チーフカッターの
鈴木健次郎氏
元「男子専科」編集部員で現ファションディレクターの
青柳光則氏
そして服飾史家
われらがアイドルの中野香織さんです。
当日は夏らしい、非常に暑い日
ヒルサイドウェストはやや駅から離れているのですが
とても閑静な場所にあります。
私は代官山の駅から歩いて行きましたが
参加者の方は、この暑さの中でも
ビシッと決めているので
お互いすぐにわかるところが
面白いところですね。
さて、早めに会場に着くと
既に出演者の方は皆さんお揃いで
早速ご挨拶させていただきました。
さて、開始時間間近になると
会場は溢れんばかりの人で
大盛況となりました。
私は生意気ながら2列目に
陣取らせていただきましたが
最前列には
石津氏、穂積氏、畑埜氏、白井氏と
ファッション業界の重鎮の方が
着席されていたので
出演者の皆さんは、さぞ緊張されたのでは
ないでしょうか?
さて、オープンインタビューの内容は
あまり日本で知られていない
パリのテーラリングについてです。
中野さんの絶妙な質問が功を奏して
非常に興味深い話が展開されました。
特に感銘を受けたのは
鈴木氏が渡仏し人種差別が残るパリの
しかも最高峰メゾンである「フランチェスコ・スマルト」で
大変なご苦労をされてテーフカッターになるまでのお話。
正に「精神一到何事か成らざらん」そのものだと思いました。
まだ30代の鈴木氏
日本人がこういった形で世界で活躍しているのを
目の当たりにし大変誇らしく思うとともに
自分もがんばらねばと勇気づけられました。
そして、もうひとつ興味があったのは
スマルトのテーラリングです。
日本のテーラリングですと
モデリストやカッターの方と話をしながら
一人の職人さんが丸縫いする。
これがベストと思っていましたが
これに対し
スマルトは非常に細分化され分業化された
テーラリングとなっています。
この理由のひとつは
大量のオーダーに対応する為。
何とある顧客は1,000着/年を40年に渡って
オーダーし続けたとのことです。
これに対応する為に
必然的に高度に分業化し
その技術に特化することにより
生産性を飛躍的に高め
顧客の要求に応えられるようになったとのこと。
特にそういった大口の顧客は
納期の要求も厳しいとのことです。
そしてもう一つの理由は品質の均一化。
やはり、丸縫いしてしまうと
職人さんのスキルによって
大分スーツのクオリティに
(鈴木氏はスーツの顔とおしゃってました)
バラツキが出てしまうとのこと。
これを防ぐ為に分業化し各工程の品質を高め
現在のテーラリングの体制が出来たとの事でした。
アトリエの職人さんの数は約35名。
初めてスーツを作る場合は
仮縫い等が何度かあるので
3ヶ月位かかるとのことでしたが
一度型紙が完成してしまえば
それ以降のオーダーの納期は3週間。
何と凄い生産性です。
因にお値段は7,000ユーロから。
ご興味のある方はいかがでしょうか?
その他、五十嵐九十九氏の話や
ムッシュウ・カンプス氏の話など
興味の尽きない話題が展開されました。
いや~、今回のインタビュー
大変、面白かったです。
こういった会が定期的に行われると
日本の服飾に関する文化や意識も
大分変わっていくのではないでしょうか。
そして、その後は
パーティとなり、色々な方と懇親を深めることが
出来ました。
特に、Facebookでは友達でも
実際にお会いするのは初めてという方も
いらっしゃり、直接お話出来たのは
大変有意義でした。
2次会も六本木で行われ
愉しい時間はあっという間に
過ぎてゆくのでした、、、
さて、この時代
こういった服飾の文化を形成、熟成していくことは
非常に貴重で大切なことだと思います。
今後もより神戸ブランメル倶楽部が
盛り上がるよう、微力ながら
私もお手伝いしたいと思います。
最後に神戸ファッション美術館の学芸員の百々さん
フラワーコーディネーターの河合さん
石田洋服店の石田原さん
大変なご尽力をいただき
こんなに愉しいイベントを企画していただきまして
誠にありがとうございました。
次は秋のツイード ア ウォークですね。
是非、次回も参加したいと思います。