本日の読売新聞の医療ルネサンスで
「目の不調と心」だってさ。
記事を要約すると
「目に不調を感じ、眉間に痛みが走り、パソコン作業をすると半日もたたないうちにめまいに襲われた。
視界もぼやけるようになった。
眼科をいくつかまわったが、目に病気は見つからなかった。
目の不調との関係はわからないが、視力検査ではいつも両目とも矯正しても充分な視力は得られなかった。
視力回復にも通ったが、訓練の後は疲労感で一杯になっただけで、効果は得られなかった。
なかなか眠れず、朝起きられない。
2007年眼科を受診したところ、原因不明の症状を抱える特別外来に紹介され、
精神的なダメージが目に出ているためではないか。と言われ、大学病院の精神科でうつ病の問診票をチェックしたところ、ほとんどあてはまってしまい、うつ病と診断された。
抗うつ剤の治療で目の不調は徐々に良くなった。」
これ読んで皆さんどう思う?
この方はたまたま抗うつ剤が効いたみたいだけど。
だけど、私の経験では
脳脊髄液減少症の症状に対症療法的に抗うつ剤が効くことがあるんだよね。
眼科医の多くが、
脳脊髄液減少症で起こる目の症状についてほとんどわかっていないと思う。
目の奥の絞られるような痛み。
目のちらちら感。
目のまぶしさ。
視力低下、ぼやけ、
眼瞼下垂。
涙がでない。
それはそれは数々の目の症状が出るんだよ。
でも、
私の実際の経験でも、
脳脊髄液減少症のことを伝えた後でも、
目ドライアイでのごろごろ感が、脳脊髄液減少症の目の症状だなんて、眼科医は気づきもしなかったよ。
患者の訴える目の症状からそれが脳脊髄液減少症の一症状だなんて、気づける医師は、
現状ではまだまだほとんどいないはずだよ。
だって医学部で眼科の授業で、目の症状と脳との関係は教えても、髄液減少と目の症状については教えていないんじゃないか?
原因不明の目の症状と不眠などがあり、うつ病のチェックシートがほとんどあてはまるからといって、
うつ病だとは限らない。
そのことは、
うつ病と間違われた脳脊髄液減少症患者にしか気づけないことだと思う。
そのうつ病、うつ状態のそのまた根本原因が、脳脊髄液の減少だということに、
どれだけの精神科医、どれだけの眼科医が気づけるというのだろうか?