幾つかの綺麗に咲いた花は収穫された。
今も幾つかの花は綺麗に咲いている。
中には土の下に力強く根を張り巡らし王様のように咲く花もある。
しかし、この後咲くであろう花々たちを眺めていると、どこか心細い。
今年の下半期はどうだろうか、来年はもっと厳しいかもしれない。
さらに具合の悪いことに、少し前に撒いたタネのうち幾つかは芽が出たが、どうもその後の調子が芳しくない。
前から栄養剤は与えているがあまり効果が得られないし、ずっと続けていると副作用もあるかもしれない。
長い時間かけて耕した畑だったが、収穫を焦って手入れを怠ったせいで土地が痩せてしまった。
まず土を育てないといけないのはわかっていたが、余裕がない。
しかし、このままでは先はないし、少し休めるか、新たに土地を耕すべきだろうか。
アイディアを狩る狩猟採集生活から、土壌(組織力)を醸成しタネ(アイディア)を育てる農耕生活へ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/0319c34c9503377d8b175908352da252
「育む」という発想で、継続的な努力が活きる生き方をしよう
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/eaf9943d3704e917e3377c127067f036
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ドームツアーの券が余っているらしい。
私はドームツアーが発表された時に「AKB48第2章の迷走を表す象徴的な出来事」と批判していたのだが、その後もずっと迷走しっぱなしだ。
そもそも、なぜAKB48はドームツアーをしたいのか?
私は「グループ全体を統一していくための目標が欲しかったから」が一番の理由だと思う。
発表された時、まず最初にそれを考えたし、ツアータイトルもそのような感じだ。
(「AKB48 2013年真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~」)
厳しいことを言えば、これは残念ながら大きな誤りと言われることになるだろう。
前田敦子卒業以降、さまざまなことが起き、状況はどんどん変わってきている。
にも関わらず、東京ドームを目指していたAKB48第一章の延長線上で目標を立ててしまった。
線形的思考の落とし穴にはまっているのだ。
「東京ドーム(1830m)」は、ファンも含めたAKB48にとっての目標だった。
ファンとメンバーやスタッフ全員の方向性がリンクしていた。
だが、今回のドームツアーはどうだろう。
ファンにとって、一体どんな必然性や意味があるのか。
「ドーム」自体に意味はなかったのに、東京ドームの後にドームツアーを目標に据えてしまった。
ファンを置いてきぼりにしたまま、内部的な論理にファンが共感してくれると誤解しているのだ。
たまたま「東京ドーム(1830m)」でみんなの方向性がリンクし、それで大きな成功をおさめることができた。
自分たちのやり方が正しかったのではなく、みんなの方向性が合ったことが成功要因だ。
自分たちが成功を手にしたのは、これまでのやり方が正しかったからだという誤った認識にとらわれ、現実を直視していないからこうなる。
AKB48第1章の主役たちが去り、AKB48第2章をはじまるなら、新しい声、新しい対話、新しい視点、新しい考え、新しいやり方が必要だろう。
AKB48第1章はAKB48劇場からはじまった。
AKB48第2章はどこからはじめるのだ?
今は迷子だ。
まず、それを考えるべきだろう。
AKB48はビジョナリーカンパニーになれるか?!
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/2462f432dbc5e3b5b22c8fa39f7b877f
AKB48第2章はリーン・スタートアップで
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/658a3ded9e7797b628f17c244da952b9
AKB48がチーム活動を重視しなければならない理由をもう一度語ろう
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/cd2369445963c0bba14b08501f1dbb86
SKE48は、次世代エース級メンバーを「SKE48バス」で全国武者修行させたらどうか?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/6522173ea3af32a26b55cbddf8cad599
何度も言うが、研究生でスピンオフ・チーム「チーム8」を創るんだ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/f7c15ce5e0359dc183002ca343faad54
だからこそ、総選挙の指原一位の意味について一ヶ月以上グダグダと議論続いているのも、迷走しているのを、皆さん感じているのでしょう。
第二期の始まりは、おそらくは、各チームで新しい公演が開始された時でしょうけど、問題は目標点どこにおいてパワーを集中させるかでしょう。
SKEならナゴヤドーム単独コンサート
NMBなら紅白単独出場+大阪ドームコンサート
HKTも紅白単独出場+大阪ドームコンサート
と、目標の設定は明確だけど
AKBはどのようにもってゆくか、各チームによる東京ドームコンサートぐらいか
48G全体なら、福岡・大阪・名古屋・東京のドームで各グループが同日にコンサートするぐらいかな
でも、「基本的人権の尊重」を謳っている国で起こる殺人と、人権が尊重されずに殺人が是とされる国での殺人では、意味がまったく異なってくる。
恋愛禁止条例は、運営・各AKBグループ・メンバー・ファン・関係者・AKB内外を、共通の物語で繋ぎとめる「憲章」でした。
AKBは、憲法を失ったのです。
運営・各AKBグループ・メンバー・ファン・関係者を共通の物語で結びつける理念がなくなったのですから、迷走して当たり前、崩壊して当たり前です。
電通であれば「鬼十則」という憲章があります。確かに軍隊のようで非人間的な厳しいものですが、でもそれがなければ、もはや電通ではない。
「鬼十則」を皮肉った「裏十則」が電通に蔓延ったら、そそれは電通ではないのです。
AKBが恋愛禁止条例を放棄したということは、日本国の基本的なあり方である日本国憲法の三大理念、「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」を捨てたことと同義です。
各グループ対抗(AKB vs SKE vs MNB)のような方向性で盛り上げる方法もありますが、Jリーグ(東京 vs 大阪 vs 名古屋)+日本代表(AKB選抜)のような古今東西どこにでもある運営・グループ・ファンの関係性・形態・構造のマネゴトになり、ありきたり過ぎて、何の斬新さもAKBらしさもありません。
誰が主導権を握るか、SKEやMNBがどこまでAKBに肉薄するかといった、主導権争い、派閥争い、力遼バランスといった「政局」に注目はあっても(だから「政局」を争う総選挙だけは盛り上がる)、何を理念に活動するか、何を目指しているかを運営・ファン・メンバーを結ぶ「政策」がない。
だから「政局」に終始するだけで、「政策」のない、中身空っぽの虚しいAKBができあがっている。それが今のAKBです。
今のAKBは、運営・メンバーによる自己満足の「政局」に終始しているだけで、ファンは置き去りです。
ファンもスキャンダルスルーに本気怒ろうともしない。
もう少しミクロな視点で、メンバーの売り方についていえば、1-3期があまりに素晴らしく成功したため、どうしても「第二の前田」「第二の大島」「第二の篠田」のように、過去の人材の再来を求めがちです。
でも、第二の王や長嶋は現れず、イチローのような選手が時代を築いたり、第二の釜本は現れず、カズやラモスだったり、第二カズやラモスは現れず、中田英寿だったり、違った次元の人材が現れたとき、変化は訪れます。
「第二の〇〇」という残り香で語られるうちは、先に進まないでしょう。誰もが世界最高のロックスターだったプレスリーの再来を求めていた時代、実際に現れたのは第二のプレスリーではなく、英国からまったく異なるスタイルで衝撃を与えたビートルズでした。
指原1位に大した意義なんてないですけど、あえていえば「第二の前田」でも「第二の大島」でもない、トリックスター的にAKBを暗黒(良い意味も含めて)にしてくれたことでしょうか。それと恋愛禁止条例が指原の頃までは存在していたからこそ、スルーせずに本気で向き合わすことで、人材を活かすことができたことかと。
でも「第二の〇〇」を求めたり、恋愛禁止条例を放棄したことで、AKBは今後は優れた人材を生むことは難しいでしょうね。
AKBは絶対に失ってはならない活動の基本的理念(恋愛禁止条例)は、いとも簡単に捨てたくせに、常に斬新に変わり続けなければならない活動方法については、目先のカネを確保するために、過去の成功体験にすがるだけ。
今のAKBは、
カネ>>理念(心)・人材
なのです。
カネを残すために、理念・心・人材の育成を捨てたのです。
このメンバーで新ユニット作ってサプライズ!言っている運営
主さんの本エントリの表現を貸してもらえば
運営は、本当に土耕すことを忘れて、収穫だけを焦っているんじゃないでしょうか?
3年前、ミニスカートとかいう研究生ユニットに詰め込まれた研究生3人が今どういう状態になっているのか、全く理解できていないようです
光宗と城の教訓、その二の舞にならぬようと必死に支えた博多ヲタの厚意の真意を理解できていない
このユニット、運営の思惑ほど話題に成らない
ヲタが熱心に支えるプロジェクトにならない
大事に育めばもっと大きな華を咲かせる6つの芽をここで刈り取るか?
時間かければとてつもなく立派な体格のスターになれる闘牛候補を6頭、子牛の段階でして食っちまう感じ
運営の戦略、どう思います?
秋元康の頭の中には、とにかく松井珠理奈成功体験が発想の基本中の基本にあるのでしょう。
2008年夏、独禁法違反等AKB商法のコンプライアンスに引っかかり、CDも出せない危機的閉塞にあったAKBを、松井珠理奈大声ダイヤモンドで打破出来たという思いが彼の中にどうしてもある。
ソニー時代が第0章なら、大声ダイヤモンドから前田卒業までが第1章なのでしょう。
あの時、彼が手を付けたことは
◯オリメン5人、同時肩たたきをし古株を整理
◯松井珠理奈の他に、北原指原宮崎を選抜に抜擢。
◯ちょっと格落ちながら仁藤萌乃もユニットセンターや選抜末席に入れる。倉持明日香や藤江れいなも試す
◯非常識な速さの焦り方で、高城亜樹を最速昇格
◯本店選抜には入れないものの、珠理奈の当て馬役や相棒役として、松井玲奈と矢神久美を重用
あの時の松井珠理奈が田島で、仁原莉穂etcが今回抜擢されたその他メンバー。
全くおんなじことを5年経って繰り返しているだけのことですね。その点では成長はしていない。
宮崎美穂もゴリ推され初めてから数ヶ月しか経たないうちに、第一回総選挙でつまづき、結局期待ほどモノに成らず短命に終わった(みゃおも、物凄い速さでホリプロ入りが決まり、めるみお三銃士うはと同様に、大人の事情満載でした。)
ので、今回抜擢されたメンバーからも、芽が出ず潰れる者は出るでしょう。松井珠理奈でさえ、期待と実人気の差が大きすぎ、あの待遇に対する疑問がブブカのインタビューで秋元康に追及されたこともあった。
ただ、あの時の運営の育て方と、今回のと違うことは、劇場公演のヲタの地熱を4~5期研究生とSKE1期生(特に仁原莉穂らの研究生神公演)は現場で作っていた。運営はあの当時は、若手にちゃんと土を耕させていたのです。
今回劇場を100%すっ飛ばして、地に足の付かない空中戦のみに訴え、他のベテラン選抜メンバーの庇護がない場所で実戦させている。これだけでは、実を結ばないでしょう。
このやり方だけじゃなくて、成功の軌道に載せるための秘策が運営には他にあるのだと、それが第二章なのだとまだ信じていたいです。
劇場の足場と、まゆゆ珠理奈ぱるるの核との融合がない、第二章なんてあり得ないのだから。
誰かが選抜と違って研究生は運営の思い通りになるからと説明していたが、怪しい。
組織の意思決定というテーマの説明も言い訳に見える。
このブログ実はステマではないのか?
アンチ化を防ぎ新しいうねりを作る工作員。
何度も言いますが、私は直接的にも間接的にもAKB48運営の意思決定に関与しておりません。
運営の意思決定を公表される前に知る立場にはおりません。
また、何らかの報酬を受け取ったこともありません。
世論を扇動しようなどというモチベーションはありません。
ただ、持論を述べたいだけです。
AKB48を通して普段接することのないいろんな人とコミュニケーションを取ることが楽しいし、そこでいろんな気づきがあることに楽しさを感じています。
それに、関係者ならもっと厳しいですな。
これだけ優しいのは関係者ではないからです!(笑)