Commute in Tokyo (ttosi's English Journal)
http://ttosi.blog.so-net.ne.jp/2009-09-15
ありがたいことに当Blogのコメンテーターとしてご活躍のttosiさんがBlogを始められたということで、早速トラックバックを打ってみたいと思います。
自分の書いたものに反応があるということは非常に嬉しいことです。
(是非、これをご覧の皆様も気軽にコメントしてくださると嬉しいです)
私は英語が得意ではないのですが、私もがんばって彼のBlogにコメントしていきたいと思います。
さて、本文についてですが、私はttosiさんの問題提起に非常に共感しています。
それでも一昔前に比べるとマシになったといわれますが、通勤ラッシュの解決策を示さぬ鉄道会社に腹が立って仕方がありません。
首都圏以外でお仕事されている方にはご理解いただけないかもしれませんが、通勤ラッシュの現状は本当に酷いのです。
通勤ラッシュがなければ痴漢問題や暴力事件も大きく減少させることができると思いますが、日本人が物言わぬ消費者であるためか、鉄道会社は有効な手立てを何もとってくれません。
(株主は何をやってるんだ!物言う株主はどこへ逝った?!)
痴漢は、今年1月から7月の間に870件も検挙されているんですよ!
ハインリッヒの法則がこれにも適用できるのかは謎ですが、1件の裏には30倍の潜在的問題があるとすると、870*30=25,100件!ですよ!
え~そんなに~?と思ったあなた。
ちょい読みしたオペレーションズ・リサーチ学会の資料によると、首都圏で毎朝通勤通学に利用する人は約 800 万人いるそうです。
つまり想定痴漢被害者が2万5千件でも、25,100/8,000,000 = 0.3%、1000人に3人です。
これを年換算し、適当に女性比率を2/5、その内に占める若い女性が1/3程度だとすると、若い女性の痴漢遭遇率は約200人に1人になります。
体験談なんかを考慮すると、感覚的にはもっと多そうですが、電車通勤の若い女性全員に占める割合として考えればまぁまぁ妥当かと思います。
(本当は路線や時間帯なんかも考慮しなきゃいけないので、ターゲットを絞れば遭遇確立は飛躍的に上がると思います。多分遭遇率50%はかたい)
まだまだ犯人が捕まっていない痴漢犯罪は多いのです!
あなたの愛する娘が痴漢被害に合っていることを考えてみてください!
あんな環境を放置しておきながら痴漢撲滅といわれても説得力がないんですよ。
昨日の記事とも関連するのですが、電車乗る人全員に高い倫理感を求める方が無理というもので、どうしても目先の欲求のためにリスク無視して手のばす(より正確にいえば手を置いておけばよい)奴がいるんですよ。
通勤ラッシュの惨状とはまさに人間に過度な忍耐を求める修行の場なのです。
考えてもみてください。
若い女性が電車に乗る際は、常に痴漢リスクを恐れなければならないのです。
こんな世の中でいいのですか。
(それ言うなら地方の生きるか死ぬかの人達の叫びも聞け!みたいな声も聞こえてきそうですが、その話題はまた今度します)
この問題は痴漢する人を罰するだけでは解決しません。
制度的な問題をクリアにするべきなのです。
(そもそも痴漢がなぜ犯罪かという哲学的問題についてはいつか語ります)
通勤ラッシュが嫌なら、電車乗らなくてもよい地方か、もしくは都心部に住めばよいのではないかというごもっともな意見があることも存じておりますが、そこは便益と費用のトレードオフでして、私のような費用負担に耐えられない一小市民には、どうしても通勤ラッシュ環境に身を置く以外に現実的な方法はありません。
長距離チャリ通勤すればとか、転職すれば、とか「そもそも論」を持ち出されると私には有効な反論を述べることはできないのですが、あえてここでは「劣悪な環境を少し改善することで社会全体を明るくすることができる。さすれば社会全体が活性化され、生産性が向上し、社会全体に寄与することができる。」という無茶を申し上げておきます。
また、裕福でない学生が一生懸命勉強して遠くても希望した通りの学校に通うことの意味も考えてあげてください。
彼・彼女らの希望を摘むことは社会全体のためにはならないことご理解いただきたい。
そこでなのですが、一筋の希望をご紹介します。
今となっては「こんなこともあったよね」的なネタになってしまいましたが、先の衆院選でボロ負けした幸福実現党のマニフェストは大変素晴らしく、その中でも「交通革命を起こす」というところには激しく共感したものです。
(といっても票は入れませんでしたが。)
リニアモーターカー構想などもありますが、部分的に抜粋するとだいたい次のような説明がなされていました。
「都市部の交通網を整備し交通渋滞をなくし、電車は2階建て車両を導入してラッシュの緩和を図る。」と。
非常に魅力的です。
なにせ通勤は毎日のことですので、交通革命政策はそのありがたみを直接的かつ深く享受することができます。
首都圏周辺人口3000万人のうち、どれだけの人が通勤ラッシュに悩まされているかわかりませんが、かなりの人のストレスを軽減できます。
(2階建てなどの輸送能力の向上が通勤ラッシュの本質的な解決になるのかという問題はまた別途ありますが)
こんなことを言うと激しい非難にさらされそうではありますが、宮崎に高速道路作るくらいなら都市部の交通整備をしっかりした方がはるかに経済効果は高く、国全体のためになると思います。
(もちろん羽田拡張とか成田-羽田間アクセス高速化とかリニア構想とか、そういった国家的交通戦略を踏まえた上で)
東京というところは素晴らしいところのようです。
(私は神奈川県在住ですが・・)
東京と言う街の魅力(金融日記)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51583681.html
あくまで、全体最適の立場に立てばの話です。
しかし、政治の世界が個別最適の塊であることを私は認識しておりますので、私は安易に全体最適路線に立てとは言いません。
せめて、都市部と地方部とのバランスを少し見直して欲しい、そう思うだけなのです。
このような議論をすると、私はよく地方の人に「地方を重視しない」ことについてお叱りをうけるのですが、私はただ公平な負担とは、最適な分配とは何かについて話し合いたいだけです。
なんとなく、都市部の人間に地方の苦労を理解させることは、通勤ラッシュに悩まされる都市部の人間の悩みを地方の人間に理解してもらうことと似ている、そんな気がいたしました。
このあたりの「国家と都市部、地方部との関係」については後日持論を述べたいと思いますが、とにかく都市部も地方部もお互いに偏見なしで語り合いたいものです。
この件に関して地方の方のコメントを歓迎いたします。
当Blogでは所属、職業、住所、性別、年齢、信条、宗派、学派に関係なく、どなたでもコメントできる環境を目指していきます。
現在、コメントは承認不要になっております。
ただし、荒らし等の行為に関しては禁止させていただいます。
http://ttosi.blog.so-net.ne.jp/2009-09-15
ありがたいことに当Blogのコメンテーターとしてご活躍のttosiさんがBlogを始められたということで、早速トラックバックを打ってみたいと思います。
自分の書いたものに反応があるということは非常に嬉しいことです。
(是非、これをご覧の皆様も気軽にコメントしてくださると嬉しいです)
私は英語が得意ではないのですが、私もがんばって彼のBlogにコメントしていきたいと思います。
さて、本文についてですが、私はttosiさんの問題提起に非常に共感しています。
それでも一昔前に比べるとマシになったといわれますが、通勤ラッシュの解決策を示さぬ鉄道会社に腹が立って仕方がありません。
首都圏以外でお仕事されている方にはご理解いただけないかもしれませんが、通勤ラッシュの現状は本当に酷いのです。
通勤ラッシュがなければ痴漢問題や暴力事件も大きく減少させることができると思いますが、日本人が物言わぬ消費者であるためか、鉄道会社は有効な手立てを何もとってくれません。
(株主は何をやってるんだ!物言う株主はどこへ逝った?!)
痴漢は、今年1月から7月の間に870件も検挙されているんですよ!
ハインリッヒの法則がこれにも適用できるのかは謎ですが、1件の裏には30倍の潜在的問題があるとすると、870*30=25,100件!ですよ!
え~そんなに~?と思ったあなた。
ちょい読みしたオペレーションズ・リサーチ学会の資料によると、首都圏で毎朝通勤通学に利用する人は約 800 万人いるそうです。
つまり想定痴漢被害者が2万5千件でも、25,100/8,000,000 = 0.3%、1000人に3人です。
これを年換算し、適当に女性比率を2/5、その内に占める若い女性が1/3程度だとすると、若い女性の痴漢遭遇率は約200人に1人になります。
体験談なんかを考慮すると、感覚的にはもっと多そうですが、電車通勤の若い女性全員に占める割合として考えればまぁまぁ妥当かと思います。
(本当は路線や時間帯なんかも考慮しなきゃいけないので、ターゲットを絞れば遭遇確立は飛躍的に上がると思います。多分遭遇率50%はかたい)
まだまだ犯人が捕まっていない痴漢犯罪は多いのです!
あなたの愛する娘が痴漢被害に合っていることを考えてみてください!
あんな環境を放置しておきながら痴漢撲滅といわれても説得力がないんですよ。
昨日の記事とも関連するのですが、電車乗る人全員に高い倫理感を求める方が無理というもので、どうしても目先の欲求のためにリスク無視して手のばす(より正確にいえば手を置いておけばよい)奴がいるんですよ。
通勤ラッシュの惨状とはまさに人間に過度な忍耐を求める修行の場なのです。
考えてもみてください。
若い女性が電車に乗る際は、常に痴漢リスクを恐れなければならないのです。
こんな世の中でいいのですか。
(それ言うなら地方の生きるか死ぬかの人達の叫びも聞け!みたいな声も聞こえてきそうですが、その話題はまた今度します)
この問題は痴漢する人を罰するだけでは解決しません。
制度的な問題をクリアにするべきなのです。
(そもそも痴漢がなぜ犯罪かという哲学的問題についてはいつか語ります)
通勤ラッシュが嫌なら、電車乗らなくてもよい地方か、もしくは都心部に住めばよいのではないかというごもっともな意見があることも存じておりますが、そこは便益と費用のトレードオフでして、私のような費用負担に耐えられない一小市民には、どうしても通勤ラッシュ環境に身を置く以外に現実的な方法はありません。
長距離チャリ通勤すればとか、転職すれば、とか「そもそも論」を持ち出されると私には有効な反論を述べることはできないのですが、あえてここでは「劣悪な環境を少し改善することで社会全体を明るくすることができる。さすれば社会全体が活性化され、生産性が向上し、社会全体に寄与することができる。」という無茶を申し上げておきます。
また、裕福でない学生が一生懸命勉強して遠くても希望した通りの学校に通うことの意味も考えてあげてください。
彼・彼女らの希望を摘むことは社会全体のためにはならないことご理解いただきたい。
そこでなのですが、一筋の希望をご紹介します。
今となっては「こんなこともあったよね」的なネタになってしまいましたが、先の衆院選でボロ負けした幸福実現党のマニフェストは大変素晴らしく、その中でも「交通革命を起こす」というところには激しく共感したものです。
(といっても票は入れませんでしたが。)
リニアモーターカー構想などもありますが、部分的に抜粋するとだいたい次のような説明がなされていました。
「都市部の交通網を整備し交通渋滞をなくし、電車は2階建て車両を導入してラッシュの緩和を図る。」と。
非常に魅力的です。
なにせ通勤は毎日のことですので、交通革命政策はそのありがたみを直接的かつ深く享受することができます。
首都圏周辺人口3000万人のうち、どれだけの人が通勤ラッシュに悩まされているかわかりませんが、かなりの人のストレスを軽減できます。
(2階建てなどの輸送能力の向上が通勤ラッシュの本質的な解決になるのかという問題はまた別途ありますが)
こんなことを言うと激しい非難にさらされそうではありますが、宮崎に高速道路作るくらいなら都市部の交通整備をしっかりした方がはるかに経済効果は高く、国全体のためになると思います。
(もちろん羽田拡張とか成田-羽田間アクセス高速化とかリニア構想とか、そういった国家的交通戦略を踏まえた上で)
東京というところは素晴らしいところのようです。
(私は神奈川県在住ですが・・)
東京と言う街の魅力(金融日記)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51583681.html
あくまで、全体最適の立場に立てばの話です。
しかし、政治の世界が個別最適の塊であることを私は認識しておりますので、私は安易に全体最適路線に立てとは言いません。
せめて、都市部と地方部とのバランスを少し見直して欲しい、そう思うだけなのです。
このような議論をすると、私はよく地方の人に「地方を重視しない」ことについてお叱りをうけるのですが、私はただ公平な負担とは、最適な分配とは何かについて話し合いたいだけです。
なんとなく、都市部の人間に地方の苦労を理解させることは、通勤ラッシュに悩まされる都市部の人間の悩みを地方の人間に理解してもらうことと似ている、そんな気がいたしました。
このあたりの「国家と都市部、地方部との関係」については後日持論を述べたいと思いますが、とにかく都市部も地方部もお互いに偏見なしで語り合いたいものです。
この件に関して地方の方のコメントを歓迎いたします。
当Blogでは所属、職業、住所、性別、年齢、信条、宗派、学派に関係なく、どなたでもコメントできる環境を目指していきます。
現在、コメントは承認不要になっております。
ただし、荒らし等の行為に関しては禁止させていただいます。